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小学校の英語教育の内容と効果、今後の変化

いつの間にか小学校高学年の時間割に増えている「英語」の科目ですが、小学校での英語教育の内容については皆さんご存じでしょうか?昔はなかった小学校での英語の時間は、「早いうちから英語学習が出来るなんて!」と親世代には少し羨ましく思えますよね。

今回は現在の小学校における英語教育の内容とその効果についてみていきたいと思います。また、今後の変化についてもご紹介しますので、あわせてみていきましょう。

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小学校の英語教育の内容

小学校の英語教育の意義

2008年から始まった小学校での英語教育ですが、現在は高学年(5・6年生)の授業で行われています。

音声活動を通して、英語を用いて異なる文化や言語に対しての理解を深め、コミュニケーション能力を高めることを文部科学省は小学校での英語教育の意義としています。
(参考文献:文部科学省HPよりhttp://www.mext.go.jp/

実際の英語教育の内容

内容としては、主に音声を中心としたコミュニケーション活動が中心となります。ALTと呼ばれる外国語指導助手を中心として、外国人との交流を英語でするというのが主な活動です。

基本的には英語でのあいさつやゲーム、歌を歌うなど音声活動を通して、まずは英語に親しみを持ち、耳で聞くことを重視します。そのため、英語を読んだり、書いたりすることは全体の一割から三割程度くらいと少ない配分になっています。

実際に英語の音楽を使って音やリズムに親しんだり、ゲームなどを通してペアやグループに分かれてのコミュニケーションを楽しむ活動が行われています。歌を歌ったり、英語であいさつをするのは、初めは恥ずかしがる生徒も多いようですが、その過程もコミュニケーション能力を身につける上での良き訓練となっているようです。

ただ、早期教育化が進んでいる英語の学習は幼児の頃から始めている生徒も中にはいますので、そのような生徒にとっては「簡単すぎてつまらない」という風に感じていることもあるようです。

小学校での英語教育の効果

では、実際に小学校での英語教育の効果についてはどうなのでしょうか。実際の声を拾うと、「英語に興味を持つようになった」「中学校での英語の勉強がスムーズに取り組めた」といったおおむね良い効果を感じている保護者や生徒の声が多くあるようです。

また、コミュニケーション能力に関しても、英語教育の効果で臆することなくコミュニケーションをとれるようになる生徒が増加したという成果もあがっているようです。

他にも「英語が好きになった」「英語に興味を持つようになった」と英語学習への意欲が湧く生徒も多く、平成23年から24年の小学校外国語活動実施状況調査では七割の生徒が「英語の授業が楽しい」と感じている結果も出ています。

なお、調査では9割の生徒が「英語が使えるようになりたい」という結果が出ていますので、小学校での英語教育は大いに効果があると言えるかと思います。

小学校での英語の取り組みによって英語を好きになり関心が出て「英語で簡単な会話をすること」や「英語の発音を練習すること」など、その後の中学校での英語学習に活かせている生徒も多く、「もっと小学校の内にたくさん英語を学びたかった」と感じる生徒も多いようですので、中学校での英語学習意欲の向上にもつながっていると言えそうです。

小学校での英語教育の今後の変化

それでは最後に小学校での英語教育の変化についてみていきましょう。実は文部科学省では2018年より段階的に3・4年生からの英語教育の必修化を決定しています。

2020年には小学三年からの必修化と小学五年からの教科化が実施されます。必修化というのは必ず小学校で教えるということですが、教科ではないので教科書などもなく、学習内容は学校や教員によって様々になります。一方で教科化というのは、教科書(文部科学省が認定した教書)を使用して、なおかつテストなどを通して成績がつくのが違いとなります。

今よりも二年、学習のスタートの時期が早まりますので、英語教育はますます早期化する流れとなります。

また、この早期教育化の流れにより変化すると考えられるのが中学受験における英語の導入であると予測されています。現在でももちろん、英語が入試科目に設定されている学校もありますが、ほとんどは帰国子女の方のために設けられていることが多いです。

しかしながら小学校での英語が教科となると、受験を課する中学校ではほとんどの学校が英語を試験科目として取り入れてくることになるかと思います。ですから、受験を考えている生徒や保護者にとっては早めに対策を講じなければならない流れになるかと思います。

ここまで小学校での英語教育の内容とその効果、そして今後の変化についてご紹介していきましたがいかがでしたでしょうか?どんどん早期化している英語教育ですが、大事なのは「英語を好きになること」「英語に興味を持つこと」というシンプルな目標だと思います。

好きなことは覚えるのも楽しいですし、勉強するのも楽しいものです。是非英語が楽しいものと思えるようご家庭でも工夫しながら、お子さんの世界観が広がるよう小学校での英語教育に取り組んでいただけたらと思います。

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