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恋は脳内麻薬!?夜も眠れないほどの恋わずらいの脳内反応

 「相手の事を想うだけで胸が苦しくて眠れない」など恋をすると心や体に変化が現れてきます。いわゆる恋わずらい、と言われるものです。

こうした気持ちの高ぶりは、恋愛期にはかならず起こることで、恋愛の醍醐味とも言えるでしょう。しかし、時としてこの感情が不安の原因となることもあります。相手は自分ほど想ってはいないんじゃないか、など寂しさを感じることもあるかも知れません。

いったいなぜ、恋をすると眠れない、不安になる、などの症状が現れるのでしょうか。また、冷めない恋はない、とも言われているように、実際、恋わずらいは長くは続かないものなのです。だとするとその後の感情はどのように変化していくものなのでしょうか。

今回は、眠れないほどの恋わずらいについての人間の感情と、その後の感情の変化について紹介したいと思います。

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恋愛中の脳内は中毒状態

恋に落ちているときは、普段とは違う異常な精神状態にあるそうです。冷静さを忘れ、つい盲目的になってしまうといった状態にもなりがちです。いわゆる恋愛トリップに陥っているのです。必要以上に相手が魅力的にみえてしまう時期でもあります。

このようなとき脳内はどのような状態なのでしょうか。

「オキシトシン」「テストステロン」「ドーパミン」の分泌

恋に落ちると、男女に関わらず「オキシトシン」という脳内ホルモンが分泌されるそうです。

幸せホルモンとも言われており、女性が出産時に分泌するホルモンもこのオキシトシンです。ふれあいやスキンシップといったことでこのホルモンは分泌されます。これがふたりに強い絆をもたらし、協力して出産と子育てに備える準備をするのです。

また「テストステロン」という物質も分泌されるそうです。「テストステロン」は俗に男性ホルモンと呼ばれていますが、モテホルモンとも呼ばれており、女性を惹きつける物質としても有名です。要は、やる気の促進、快楽の増加、闘争本能促進、といった男女の交わりを強く求める気持ちが増加する状態です。

そしてさらに「ドーパミン」という物質も分泌されるそうです。「ドーパミン」とは、脳を全体的に活性化させる機能を持ち、この物質の分泌は異常な興奮を生み出します。「脳内麻薬」とも言われるほどです。

コカイン中毒者と同じ状態

ロンドンの神経生物学者のアンドレアス・バーテルズとセミール・ゼキが恋愛中の脳とコカイン中毒者の脳をMRIでスキャンして比較してみたところ、驚くべき結果が出たそうです。

何と、両者にはこれといった違いが見当たらなかったそうです。

恋わずらいの人が食事をとらなくても元気だったり、眠らなくても元気だったり憑りつかれたように相手に執着してしまう状態は、確かに麻薬中毒者の症状と似ている気がします。

そして、失恋したときにこの世の終わりのように泣き狂ったりしてしまう状態は、麻薬を絶った薬物中毒者が禁断症状に苦しむ状態に似ていますよね。

このように、眠れないほどの恋わずらいには脳内麻薬のような中毒性がある、ということです。

恋わずらいは長くは続かない

相手を想って胸が痛い、眠れない夜が続く、などの恋わずらいの症状がずっと続いてはとても苦しくて大変なことですよね。

そんな恋愛初期の時期は少し寂しく感じますが必ず過ぎていってしまいます。お互いの嫌な所が目立って来たり、考え方や感じ方の違いが気になって来たりでケンカも多くなって来たり……。

一般的に、倦怠期と呼ばれる時期に突入してくるのです。

冷静に相手を考えられるようになると、お互いの気持ちが成長する

こうした気持ちの変化に、少なからず不満や絶望感を相手に感じてしまい、この時期にお別れしてしまうカップルもいるでしょう。

しかし、こうした気持ちの変化を「冷めた」と捉えるか「二人の成長」と捉えるかで今後の関係が変わってくる大事な時期とも言えるのです。なぜなら、恋わずらいの脳内麻薬が切れ、お互いが冷静になって素顔で向き合い始める時期だからです。

隠れてた欠点も含めて、親密感を高め合える

素顔で向かい始めると、相手の欠点が見えてくると同時に、隠していた自分自身も見られ始めてくるでしょう。しかし、そんな時こそ勇気を持ってお互いの欠点を包み隠さず見せ合うチャンスなのです。

相手を想って夜も眠れず、恋しい気持ちに胸を締め付けられることも、恋する、という状態で素敵な時間ではあります。

しかし、不安に感じたり、悲しくなったりと情緒不安定な精神状態では、相手を思いやったり本当に相手を助けてあげたりすることは難しいですよね。

冷静に相手をみれるようになってからやっと本当の親密感を感じ始めることができるのです。

まとめ:脳内麻薬が切れる頃が本当の愛の始まりです

夜も眠れないほどの恋わずらいの時期は、脳内にさまざまな物質が分泌されているため、脳内麻薬の状態になっていることが分かりましたね。

では、もう一度まとめてみましょう。

  • 「オキシトシン」「テストステロン」「ドーパミン」の分泌
  • コカイン中毒者と同じ状態

また、このような症状を通り越して倦怠期を迎える時期がやってきます。そのときこそ、相手との本当の恋愛期が始まるのです。

  • お互いの気持ちが成長する
  • 親密感を高め合える

このように気持ちに変化が現れてくる時を乗り越えることができるかどうかで、相手との関係性が変わってくることが分かりました。

夜も眠れないほどの恋わずらいを経て、本物の愛情を大切な相手と共に育てていけると良いですね。

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