育児に疲れているお母さんにとって、赤ちゃんがスヤスヤ寝ていてくれるというのは嬉しいことかもしれません。
そんな事情もあいまって、赤ちゃんが寝過ぎてしまうということについて重く見る人はあまり多くないようです。
そんなときは、他に変わった症状がないかを注意して観察してみてください。
本記事では、赤ちゃんが寝過ぎている場合に疑ってほしい、3つの可能性について解説していきます。
お子さんがあまりに寝過ぎるお母さんは、ぜひ本記事を一読してみてくださいね。
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赤ちゃんを起こさなければならないとき
生活のリズムがまだできていない赤ちゃんは、必要に応じて眠りから覚ましてあげる必要があります。
以下のようなときは、気持ちよさそうに寝ていても起こしてあげなければいけません。
授乳
1日3食の大人と違って赤ちゃんはまだ消化器が未発達なため、一日何回にも分けてミルクを飲む必要があります。
体重の増加にも関わってきますので、一定の間隔ごとに起こしてあげて授乳するようにしましょう。
もちろん個人差はありますが、月齢ごとの授乳間隔の目安は下記を参考にしてみてください。
- 生後1週~2週:1~3時間
- 2週~1ヶ月:3時間
- 1ヶ月~2ヶ月:3~4時間
- 3ヶ月~4ヶ月:4~5時間
- 4ヶ月~5ヶ月:5時間
お昼寝
生後間もなくのころは、赤ちゃんは寝て・起きての繰り返しですが、生後5~6ヶ月を過ぎたころから赤ちゃんにも昼夜の区別がついてきます。
この時期から、朝起きる時間・お昼寝をする時間・夜寝る時間を決めて生活習慣のリズムを覚えさせてあげましょう。
お昼寝に関して守って欲しい点は、
- お昼寝時間は1日2時間まで
- 3時半以降はお昼寝をしない
ということです。これを守らないと、夜の寝かしつけにも影響してきます。
寝過ぎる赤ちゃんが訴えていること
大抵の場合は、赤ちゃんが寝過ぎることは個人差の一つであり、あまり心配する必要はありません。
しかし、まれに身体の変調などを訴えている場合もあるということを知っておく必要があります。
赤ちゃんが寝過ぎるという症状は、以下のようなことの兆候である可能性があります。
新生児黄疸
新生児によく見られる黄疸は、多くの場合は自然に治ると言われています。
しかし、症状が重くなると脳障害につながる危険性もあるので油断は禁物です。
黄疸の注意すべき症状の一つに、元気がなくてずっと寝ているというものがあります。
赤ちゃんに黄疸が出るとだるくなり、寝ている時間が増えるケースが多いのです。
こういった場合にミルクを飲ませる回数が減ってしまうと、ますます黄疸値が上昇してしまうので気を付けてください。
他に黄疸の赤ちゃんに見られる症状としては、ミルクをあまり飲めていない、便が白っぽい等です。
気になる場合は小児科に相談しましょう。
発達障害
発達障害を持つ赤ちゃんは、他の赤ちゃんに比べて寝ている時間が長い傾向にあります。
また、逆にあまり寝ない赤ちゃんもいます。睡眠に関しては、極端な場合に注意が必要だということですね。
しかし、いつも寝ているからといって発達障害、というのは早計です。
傾向はあれども、症状に個人差が大きいのが発達障害の特徴です。
発達障害を持つ赤ちゃんには、以下のような傾向が多く見られます。
- 体がのけぞり、抱っこやおんぶを嫌がる
- お座り、あんよができるようになる時期が遅い
- 指さしをしない
- 一人遊びを好む
- 人見知りをしない
ただ、上記のような症状が当てはまらなくても発達障害に当てはまる場合があります。
赤ちゃんの変わった部分が個性なのかどうか、ますますお母さんには判断がつきにくいところですね。
アスペルガー症候群
アスペルガー症候群は、先天性の脳の機能障害として認知されるようになっています。
成人患者の特徴としては、以下のような症状が挙げられます。
- 興味のあることに執着を見せ、それ以外のことをやりたがらない
- 言葉通りの受け取り方しかできない
- ルールに従うことを好み、臨機応変な対応を嫌う
- 周りの空気を読めない
- 白黒をはっきりさせたがる
そして、アスペルガー症候群の患者は、睡眠時間が長い・急に眠くなる等の睡眠障害を持つ人が多い傾向にあることが分かってきました。
赤ちゃんの頃はアスペルガー症候群であることに気付かなくても、成長する過程で判明し、その際に「そういえば、赤ちゃんの頃はよく寝ていたかも…」と思い出す場合がほとんどです。
まとめ:そのほかの症状に注意する
本記事では、赤ちゃんが寝過ぎる場合に疑って欲しい3つの可能性をご紹介してきました。
もう一度、それらについておさらいしてみましょう。
- 新生児黄疸
- 発達障害
- アスペルガー症候群
ご説明したように、もし赤ちゃんがこれらのケースに当てはまる場合は、単に寝過ぎるというだけではなく他に様々な症状を訴えていることがほとんどです。
その点を念頭に置いて、睡眠時間が長いというだけで決めつけないようにしてください。
一番いけないのは、ご両親が気にしてしまいすぎることです。
不安を解消するためにも、気になる場合は小児科やお近くの発達支援センター等で相談することをおすすめします。
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