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カビ取りの手段と手順

お風呂場や洗面台などカビは少し気を抜くとすぐに繁殖してしまいますよね。スポンジやたわしでこすっただけではカビはなかなか落ちません。原因はカビの菌糸にあります。カビは菌糸を付着したものに食い込ませて養分を得ます。菌糸は植物の根のように奥へ奥へとのびるので表面をこすっただけでは取れないのです。

頑固なカビを除去するにはさまざまな方法があります。それでは手順と合わせてこれからご紹介していきましょう。

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カビが付着しやすもの

カビが付着しやすものとは有機化合物でカビが酵素分解をして養分にできるものです。湿度さえあればカビはどんどん繁殖していきますから早めの対策が必要となります。

石けんカス/皮脂汚れ

お風呂場や洗面所で流し忘れるとすぐに繁殖してあっという間にカビの温床になります。

ゴムパッキン

ゴムパッキンも有機化合物の一つです。埃や石けんカスが溜まるとカビは急速に繁殖します。ゴムパッキンについたカビは強力で、気がついたときには強い薬剤を使わないと取れないくらいに菌糸が食い込んでしまいます。

プラスチック製品

プラスチックも有機化合物の一つなのでカビが生えてしまいます。放っておくと菌糸が奥までのびてなかなか取れなくなり、ボロボロに劣化してしまうので早めにカビを除去しておきたいですね。

布は繊維や色素を養分にしてカビが繁殖します。ビニールなど通気性の悪い物の中に長時間入れておくとカビが生えてしています。木製のタンスを使ったり防カビ剤を使うなどしてカビの繁殖を抑えたいですね。

壁紙

湿気の多い場所では壁紙も被害に合います。常に湿気にさらされている場所であれば換気をすればいいですが、一見湿気のなさそうな場所に発生している場合は壁の奥に何らかの形で湿気が溜まっている場合があり、業者に相談する必要がいるでしょう。

カビが好物とする穀物である「い草」で作られているのでカビが繁殖しやすいです。布団などを敷きっぱなしにしていると湿気がこもりやすくなるので布団はたたんで畳を乾燥させるようにしましょう。

古い本

古い本は埃が溜まっていて湿気がこもりやすいです。ですからカビも生えやすくなります。古本屋は独特の匂いがしますよね。あれはカビが物質を分解したあとに出す匂いなんですよ。

革製品

革製品も放っておくとカビの被害を受けます。動物の皮である本革製の品物はカビが繁殖しやすいので湿気の多い場所での保管は避けた方がいいです。

カビ取りの方法と手順

ゴムパッキンのカビ取り方法

ゴムパッキンのカビは根が奥まで入り込みなかなか取れにくい状態になっていることが多いです。そんなときには薬剤をパックして落としてあげるとスッキリと除去することができます。

準備するもの
■塩素系漂白剤もしくはカビ取り剤
■キッチンペーパー
■ラップ
■プラスチック製の洗面器など
■手袋

手順
1、まずカビ落を落としたい物の上にキッチンペーパーを置いてみてサイズの調整をします。サッシのゴムパッキンをきれいにしたい場合はキッチンペーパーを縦に4等分ほどに細く切ってから折り曲げてみてください。

2、次にプラスチック製の洗面器などに塩素系漂白剤もしくはカビ取り剤を入れます。この中にさきほどサイズ合わせしたキッチンペーパーをつけます。

3、しっかり液がしみ込んだらカビの上にのせていきます。その上からラップで密閉してください。

4、30分ほど放置したらラップとキッチンペーパーをはがしてよく水洗いをしてください。これで終了です。水洗いができない場所では水ぶきを繰り返して、しっかり薬剤を落としてください。

作業をするときは必ず手袋をして手に薬剤がつかないように気をつけましょう。塩素系の薬剤を使う場合は必ず換気をして酸性のものと混ぜないように注意して作業を行ってください。

畳のカビ取り方法

ベタベタしたりカビ臭いにおいのする畳のカビにはエタノールが有効です。

準備するもの
■エタノール(消毒用アルコール)
■乾いたぞうきん
■手袋

手順
1、乾いたぞうきんにエタノールの原液を少量しみ込ませます。手荒れの気になる方は手袋をつけて作業を行ってください。

2、畳の目に沿って押し付けるように拭いていきます。ぞうきんのきれいな部分に入れ替えながらそのつどエタノールをしみ込ませしっかりと拭いていきます。

3、エタノールの成分でカビが取れて畳がサラサラになります。カビ取りが終わったらエタノールがしっかりと揮発するように換気を行ってください。

畳のカビを除去する際に注意して欲しいことは水ぶきをしない事です。水を畳に含ませてしまうと余計にカビが発生してしまいます。かといって乾拭きでゴシゴシこするのもよくありません。カビが畳の目に入り込んで取れなくなってしまいます。ご注意ください。

壁紙のカビ取り方法

壁紙(クロス)のカビを取るには酢水がおすすめです。市販のカビ取り剤でも除去はできますがその場合は薬剤が壁紙に残らないようにしっかりと水ぶきしてください。

準備するもの
■水 100cc
■酢 50cc
■スプレーボトル
■使い古しの歯ブラシまたはたわし
■ぞうきん
■バケツ

手順
1、まず水と酢をスプレーボトルに入れて混ぜ合わせます。

2、カビにこの酢水を吹き付けて使い古しの歯ブラシまたはたわしでこすって落とします。

3、カビが取れたらぞうきんで水ぶきして終了です。

酢水やカビ取り剤を使ったカビ取りはビニール製の壁紙用です。砂壁や紙の壁紙には使えません。注意してください。

まとめ

カビはアレルギーなど、人体に悪影響を与えます。しっかりと除去して再びカビを発生させないためにこまめに掃除をしたり換気をすることを心がけ、快適な生活を送りたいですね。

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