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子供のうちに加入を検討したい保険とメリット・デメリット

万が一に備えて加入しておきたい保険。「老後の生活費や万が一の病気に備えて……」と、あれもこれもと計算するうちに想像以上の高額な保険料になってびっくりしますよね。更に子供の保険となると、もはやどの保険に加入する必要があるのかすらわからないといった状況。

  • 低利率だけど学資保険に入る必要はあるの?
    医療保険って必要? 生命保険は?
    傷害保険と損害賠償保険ってどう違うの?
    そもそも子供の保険って、何種類があるの?

いろいろなご意見があると思いますが、ここではそんな疑問への考えを一つ提示したいと思います。あくまで参考意見としてご覧ください。

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保険の種類

主な保険の種類は4つです。それぞれの保険について、加入する目的、メリット、デメリットを見てみましょう。

学資保険

学資保険は、子供の教育費を確保するための保険です。貯蓄型と保障型の2つに分けられます。一般的に、貯蓄型は返戻率が高いと言われています。一方、保障型は親が死亡したり子供が入院したときの保障に重きを置いています。このため、死亡保険や医療保険といった他の保険に未加入の人にとっては、割安に保障を受けられて便利です。

メリットは主に2つです。まず、強制的に貯蓄できる点です。途中解約は気持ちとしてしづらいものです。経済的に苦しいときに切り崩せる貯金とは違い、確実に積み立てられます。

次に、払込免除特約がある点です。親が死亡したり高度障害者になったりした場合、その後の支払いは免除され、さらに満期保険金を受け取れるという保障です。これなら親に万が一のことがあっても心強いですね。また、小中高の入学時に一定額が支給される特約もあります。出費のある時期にまとまった資金が得られるのは助かりますね。

デメリットは、途中解約やオプションの追加などによって、返戻率はどんどん下がり、場合によっては元本割れすることです。「返戻率が下がっても微々たるもの」とお思いかもしれませんが、何年も加入していればそれなりの額になります。

◎学資保険は、基本的には月ごとの支払いです。ただし、年に1回まとめて支払ったり、ボーナス時のみ多めに支払ったりといった設定ができます。まとめて支払う場合、返戻率が少し上がります。

しかし、返戻率が上がるからといって無理のある支払い額を設定し、結果、解約せざるを得ないような状況になっては元も子もありません。学資保険は、支払い終えてこそ意味があります。元本割れに注意し、支払い切りましょう。

医療保険

医療保険は、病気やけがの治療費を一部または全額保障し、経済的負担をやわらげる保険です。一般的に、加入前に健康状態についての診査があり、健康状態がかんばしくないと加入できないこともあります。

医療保険は、貯蓄型と掛け捨て型の2つに分けられます。貯蓄型とは、一定期間に入院をしなかったときに祝い金が支給されたり、払込保険料がすべて返ってきたりするものです。ただし、保険料は掛け捨て型より高額なうえ、途中解約すると損をします。

メリットは、終身医療保険に加入すれば安い保険料で一生保障される点でしょう。

留意点としては、子供の医療費は公的補助でまかなえるため、制度が充実している市区町村にお住まいなら、基本的に加入する必要がないことです。中には、所得制限・自己負担なしで高校まで無料という子育てにやさしい市区町村もあります。

◎子供の医療費は、まずは公的補助を利用することを考えましょう。公的な医療保険を受けられない部分を保障するなら、医療保険への加入が必要となります。加入するなら、初めに、最低限の補償のある掛け捨て型、または充実した内容の終身医療保険を検討してみてはいかがでしょうか。

傷害保険

傷害保険は、突発的に偶然に、体の外部から受けたケガに対して適応されます。ただし、不慮の事故によって死亡したり障害を負ったりしたときも補償を受けられます。多くが掛け捨て型ですが、満期返戻金のある積立傷害保険もあります。

シンプルなプランは普通傷害保険と呼ばれます。これに特約をつければ、自転車によるケガ、旅行やスキーなどでのケガの治療費も保障可能です。家族全員のケガを補償する特約もあります。また、他人にケガをさせたり他人の物を壊したりした場合、自分の物を壊した場合など、損害賠償保険にあたる特約もあります。

傷害保険の最大のメリットは、特約が充実していることです。家族全員の損害賠償をしてくれる家族傷害保険や自転車保険など、幅広い特約があります。

デメリットとしては、実損補償ではない点です。傷害保険は、契約時に自分で補償額を定めます。全額補償を約束するものではありません。

更に、そもそも傷害保険に単体で加入する必要があるかも考えるべきでしょう。傷害保険で保障される内容は、火災保険などの特約でまかなえることがあるのです。また、小中学校では災害共済給付制度への加入が義務づけられており、学校の管理下でのケガや熱中症、中毒などならこれで対応できます。

◎基本的に、傷害保険への加入は必要ないかもしれません。ただし、子供が自転車通学をしていたりスポーツなどでケガをするリスクが高かったりする場合には加入を検討しても良いでしょう。海外旅行保険や課外活動の際に一時的に加入するのもありです。

損害賠償保険

損害賠償保険は、他人をケガさせたり他人の物を壊したりと、第三者に損害を与えたときに損害を補償する保険です。示談代行サービスがあることが多く、万が一の場合には保険会社が賠償額の交渉をしてくれます。

最大のメリットは、万が一のときに莫大な賠償額を補ってくれる点です。たとえば、自転車運転中、お年寄りと接触して死亡事故を起こし、高額な損害賠償を求められた事件がありました。子供が自転車通学をしているなど、生活環境によっては加入しておいたほうが無難です。

デメリットとして、現在、損害賠償保険は単体で商品として扱っている保険会社があまりなく、傷害保険や自動車保険の特約としてつけることが多いことです。つまり、自動車保険を解約すると損害賠償保険も自動的に解約されてしまうということです。

◎スキーで人にケガを負わせてしまったとき、パーティで人のドレスを汚してしまったとき、飼い犬が人を噛んでしまったときなど、誰しも加害者になりうる日常のトラブルのために、ぜひ加入を検討したい損害賠償保険。他の保険に加入する際には、特約一覧に損害賠償保険がないか確認しましょう。

生命保険に加入する必要は?

生命保険とは、人が亡くなった場合、残された遺族を経済的に補償する保険、と捉えればいいかと思います。つまり、経済力のない子供が加入する必要は基本的にはないと言えます。

かぶりのない保障内容を

内容や保険料、特約などは保険会社によってまちまちです。子供を加入させたい保険があれば、各社から資料を取り寄せて頭をひねってみるしかありません。生活スタイルによっても、必要な保険は違います。「お友達のところが加入しているから……」というわけにはいかないようです。大変かもしれませんが、頑張って調べていきましょう。

ものによっては一生付き合うことになる保険。資産運用ととらえ、保障内容がかぶらないように検討しましょう。

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