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子育て中のママ友との良好な関係の作り方

この10年くらいの間にすっかり浸透した「ママ友」という言葉。「ママ友」と言うと、ドラマのようなドロドロした女の争いや面倒なお付き合いが思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。

実際ネットの【まとめサイト】などを見てみると、ドラマ顔負けの「ママ友」同士の揉め事がたくさん投稿されています。

早い場合、子供を身篭った時から、「ママ友」付き合いは始まります。産院・児童館・幼稚園・小学校くらいまでは「ママ友」たちとの関係は続いていきます。「ママ友」たちとの良好な関係を気付いて長い子育て期間中、落ち着いて子供と向き合い、心安らかに過ごしたいですね。

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■子供ありきの関係


ママ友と友達とのおおきな違いは「子供ありき」の人間関係ということです。「子育ての悩みを打ち明けあったり、子供同士で遊ばせたりするために集う。」が原点です。母親に共通するのは「我が子をより良く育てたい。」という願いです。そのための情報交換(おしゃべり)であり、集まりであるわけです。

学生・独身時代の友達はお互いの気が合うかどうかが重要だったはずです。多少の利害関係・打算はもちろんありますが、それは自分対友達の利害関係・打算です。子供はからんでいないので、自分のことだけを考えて、人間関係を構築していくことができました。

ママ友とは、お互いの子供をより良く育てるための同士のようなものかもしれません。気の合う人がいても、普通の友達よりも距離を置き、節度を持って接することが必要です。

自分の考えをしっかり持ち、相手を尊重することを続ければ、ママ友たちからの「信頼」が必ず得られるでしょう。(それが例えあなたと気が合わない相手だとしても)そして長くお付き合いしていく中で「母親」という枠を越えた親友と呼べるママ友もできるかもしれません。

■ママ友づきあいのコツは「近づきすぎない」

同じ年齢位の子供の母親が集まると、お互いの子供の話からメルアド交換になります。ママ友づきあいの発生です。公園で遊んだり、食事会をするようになります。ママ友づきあいも普通の友達づきあいと同様、複数のグループだったり、1対1だったりします。

子供を含めて遊んだり、食事会をしたりするうちに「お互いのガード」がとれて普通の友達と同じような感覚になっていきます。お互いの私生活も垣間見えて、会っていても気楽です。しかし、この慣れてきた友達感覚が時にトラブルを引き起こします。

うっかり発言で音信不通

AさんとBさんは、ともに1歳の女の子を持つママ友同士。同じ産院で出会い、意気投合。同じマンションだったことから、毎日のようにお互いの家を行き来して、公園・児童館も一緒に行く仲の良さです。

Bさんの子供は良く食べるので少しぽっちゃり気味でした。ある日、Aさん宅に訪れたBさんは良く食べる我が子を見ながら「こんなに良く食べて困っちゃう。標準体重よりもオーバーしちゃってるの~。大丈夫かな。ぽっちゃり超えておデブちゃんじゃない?」とAさんに言いました。

Aさんは「うーん。うちの子は食べないで細過ぎて心配なんだ。たしかに○ちゃん(Bさんの子)はぽっちゃり超えちゃってるかもね。このままいくとまずいんじゃない。今度さ、公園でめいっぱい遊ばせようよ~。」と正直に答えました。

このあとBさんは不機嫌になり、急に帰ると言い出し子供を連れて帰ってしまいました。不安になったAさんはメールをしますが、返事はありませんでした。翌日、公園にいるBさんを見かけたAさんは声をかけようとしますが、気付いたBさんは子供を抱っこすると逃げるように公園を出て行ってしまいました。

後日Aさんは、Bさんと共通の友人からこんなことを聞きました。

「Aさんに○(Bさんの子)のことデブって言われた。」
「自分の子がスマートなのを自慢して、私の子を馬鹿にした。」
「すごく傷ついたし、腹が立った。あんな失礼な人とは付き合えない。」と言う内容のことをBさんが複数のママ友に触れ回っているという話です。

Aさんは「素直に思ったことを意見しただけだし、太りすぎているBの子のために、外遊びに誘ってあげたのに・・・なんで?」と思いましたが、音信不通で避けられているBさんとの関係修復は不可能でした。

Aさんの失敗はBさんと「近づきすぎてしまったこと」から起こったのです。普通の親友の感覚で意見を述べたことが、ママ友Bさんの一番大切なもの「子供」を下げる意見と受け取られたのです。ママ友づきあいでは「決して相手の子供を下げるような意見を言わない。」ことが鉄則です。子育てアドバイスする時も、上から目線にならないように言葉を選びましょう。

ママ友は、作るのは比較的簡単ですが、同時にその関係は脆くデリケートなものです。

■カースト制度に入らない


ドラマ等では、よくママ友同士のカースト社会が描かれています。ドラマでは、たいていセレブ幼稚園が舞台になっていますが、一般庶民の母親たちの世界にもカースト制度はあるようです。

どうやってカーストのランクを決めるのでしょうか?持ち家かどうか、夫の職業、結婚する前の職業、子供の優劣・・・それらを総合してランク付けします。同じランクの人同士でママ友つきあいをします。上のランクの人は下のランク人を見下し、下の人は上の人から目をつけられないよう、あるいは気に入ってもらえるよう下手に出ます。

こうしたカースト制度のあるグループのママ友づきあいは、本来の「お互いの子供(我が子)をより良く育てる」という趣旨から完全に逸脱しています。もしも、そんなグループに組み込まれそうになったら適当に話をして、距離をおきましょう。自分が疲れますし、何より子育てに悪影響が出ます。

そういったママ友を見分けるのは、簡単です。出会ってすぐに相手を値踏みしたり、マウンティングするような人は、たいてい「カーストママ友」になります。

★本文で使われているマウンティングの意味はこちらをご参照ください
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO78200780Z01C14A0000000/

ママ友との良好な関係を作るには、子供を第一に考え節度を持って接することが重要です。

そして、ママ友に流されないことです。自分の教育理念をしっかり持ち、うわさや雑音をいちいち気にかけないことです。人生の子育て期間の主役は、あなたと子供です。のびのびと自由にその時間を楽しみましょう!そして、出会ったママ友の中に「親友」と呼べる人ができたなら素晴らしいことです。

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