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エアコンの室外機のお掃除方法と効果

「最近エアコンの効きが悪いなぁ」と感じていませんか?でも掃除はしてるし…と思っている方、エアコン本体内部やフィルターのお掃除はしていても、室外機のことはすっかり忘れているのでは?

結論から言うと、「室外機のお掃除はマスト」!エアコンの稼働効率が上がり、結果的に節電になるんです。そうと聞いたら、今すぐにでもご家庭でできる室外機のお掃除に取り掛かりたいですね。それでは、お金をかけずにエアコンの室外機をお掃除できる方法をお答えいたします。

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エアコンの室外機の役割って?

一般的に“エアコン本体”と言われる室内機、そして室外機の2つがセットになったものがエアコンです。

冷房を使用する場合、圧力が下がった冷媒(ガスなどの液体)が、まず室外機から室内機に送られます。そして冷媒は室内機の熱交換機で液体から気体に変化します。その気化の際に周辺の熱を奪い、熱交換機自体の温度が下がるため、室内機のファンから吸い込まれた部屋の温かい空気が、冷たくなった熱交換機を通ることで熱を奪われ、冷たい空気に変わり、部屋を冷やすというわけです。

一方、部屋から吸い込まれた温かい空気の熱は、冷媒に乗って室外機へと運ばれていきます。そして、室外機のコンプレッサーで冷媒に圧力をかけることで液体なり、部屋の熱をもった気体の冷媒は、圧縮され高圧高温になります。この高圧高温になった気体の冷媒は、室外機周辺の温度よりも高いので、熱が外気へ奪われていくことになります。この冷媒は再び圧力が下がり、室内機に戻って部屋の熱を奪う、というサイクルになります。

エアコンの冷房というのは、冷たい風が出てきて部屋を冷やすというものではなく、部屋の熱を奪って外へ逃がすという“熱の交換”が行われているものになります。暖房はこの逆となり、仕組みを知るとちょっと感動しますね。

つまり、室外機とは部屋の熱や冷気を外へ放出するために必要な機械。室外機の吸い込み部分がホコリや泥などでふさがれると、排熱がスムーズにいかず、無駄な電気を消費してしまい、エアコンの稼働効率が下がってしまうわけです。また、余計な負荷がかかり故障の原因になってしまう可能性もあります。

室外機の掃除の仕方

掃除の際の注意

まず掃除をする際は必ず電源は切ります。室外機のファンが回った状態での作業は危険ですので必ず守ってくださいね。汚れや怪我の危険から防ぐため、軍手も用意しましょう。

まずは表面から

どのように掃除をすればよいかというと、方法はいたってシンプル。室外機の外側をしぼった雑巾で拭いたり、ブラシを使って水で洗い流したりしましょう。ブラシは何も専用のものでなくとも、歯ブラシの使い古しでOKです。

屋外に置くことが想定されている室外機は、雨風にさらされることが前提なので、室外機の上方から水をかけることは雨天時と同様で問題ありませんが、下方から水をかけるのは内部に水をかけてしまう可能性があり、故障の原因になるのでやめましょう。

ファンの内部にゴミなどが入り込んでいる場合は、ブラシでかき出すか掃除機で吸い取りましょう。一旦ホコリが水で湿ってしまうと除去するのが難しくなりますので、ファンは一番最初にホコリを掃除機で吸い取ってしまうのがいいでしょう。

また、奥に入り込んでしまったゴミを取り出そうと、室外機をご自分で分解するのは絶対にやめましょう。故障の原因になります。その場合は専門のクリーニング業者に依頼してくださいね。

掃除中は電源は切りますが、エアコン稼働時の室外機が回っている際に、ファンの音が以前よりも大きいと感じる場合、ファンが汚れている可能性が高いと言われますので、ファンのいつもの音量を把握しておくと、掃除の目安になるかもしれませんね。

裏側もお掃除を

出典:http://kaden.watch.impress.co.jp/
室外機の裏側には薄いアルミの金属板の集まりがあり、熱交換機というものです。こちらに落ち葉などのゴミが溜ってしまうと排熱がスムーズにできなくなるので、汚れや詰まりがある場合はキレイにしましょう。こちらの部分は繊細な作りになっているものが多いので、掃除機のブラシで優しくゴミを吸い取るのがオススメです。指などでグイグイと拭き、金属板を変形させてしまわないようにしましょう。もし曲げたりしまった場合は、つまようじを使って丁寧に元に戻してみてください。

ちなみに、ベランダに室外機を置いているケースで一番多い汚れ方が、洗濯物から出るホコリや髪の毛がベランダに溜まり、室外機がこの裏側から空気を吸い込み、ホコリや髪の毛を捉まえ、詰まってしまうという状態なんだとか。

水抜き穴

出典:http://myconid.naturum.ne.jp/
室外機の下部には、水を外へ排出するための水抜き穴があります。ここが詰まると水が排出できなくなるため、故障の原因となる可能性もあります。割りばしや細い棒などを使ってゴミを取り除いてください。

ドレンホース

出典:http://www.coolplanning.com/
室外機の脇に、ホースがあります。こちらはドレンホースと言って、室内機の熱交換器に溜まった結露水を排出しています。
ドレンホースは細いため、ホコリで詰まりやすくなっていますので、こちらの掃除も一緒にしましょう。
割りばしにガーゼを巻いて、詰まったゴミを掻き出したり、吸い込み口にタオルを巻いた掃除機で吸うことで、中の水を吸い込まないように掃除できるかと思います。

室外機の周辺の掃除も

室外機の空気の取り入れ口の前に物が置かれていたり、壁が近すぎたりすると空気がスムーズに流れないため、電気を浪費します。室外機の20㎝以内にはなるべく物を置かないようにしましょう。

室外機の置き場所によっては落ち葉などが付着しやすかったり溜まってしまうので、室外機周辺の掃除はこまめに行いましょう。

室外機の掃除の頻度

掃除自体は特に難しいことはありませんでしたね。そして掃除も頻繁に行わずとも大丈夫です。年に1〜2回で問題ありません。
時期としては冷房を使い始める前の5~6月と、暖房を使い始める前の10~11月に行い、冷暖房の稼働効率が下がらないようにしましょう。掃除と合わせて、冷房を使う夏の場合は、室外機に直射日光があたらないようにすだれを活用するのも効果的です。

室外機カバーで守る

出典:https://www.amazon.co.jp/
エアコンを使わない季節はカバーをかけておけば、泥やホコリが知らない間に溜まってしまうのを最小限に防げます。ポリエステル素材の、シルバーでいわゆる“カバー”というようなものや、木材などでできているオシャレで排気効率も考えられたものもあります。雪が多い地域の方は、防雪フードや防雪ネットもオススメです。また、すのこや木材を購入してご自分でDIYされるのも素敵ですね。

全体を覆ってしまうタイプのものを使用する場合は、次にエアコンを使用する時にカバーを取り忘れたまま使用することは絶対にないように、くれぐれもご注意ください。

年に一度は室外機のお手入れを

エアコンの室外機まで掃除されているという方はあまり聞かないので、一般的に少ないかとは思いますが、一度掃除をしてみると「もっと、もっとキレイにしたい!」という欲が出てくるもの。より本格的にキレイにしたいのであれば、プロのクリーニング業者に依頼するのもよいかもしれませんね。安さが全てではありませんが、エアコンの掃除でも、なんと3,000円以下で行ってくれるところもあるそうです。

そこまでではないという方も、年末の大掃除くらいは室内機の掃除と合わせて室外機の掃除も行うよう、今年からぜひお掃除リストに加えてくださいね。

また、エアコンの汚れと同時に、電気代が気になっていたという方。今回の掃除で効果が出なかった場合は思い切って電力会社を見直すこともオススメです。自分の生活スタイルにあった料金プランに変更することで、今より電気代が抑えられるかもしれませんよ。

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