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認可外保育施設って何?認可外と認証・認可の違い

「保育園落ちた」の発言から一気に注目された保育所待機児童問題ですが、実はあの発言よりもっと前から待機児童問題は起こっています。

都市部では、子どもを預ける時期になってから保育園を探すのでは遅く、子どもが出来る前、極端には結婚したら保育所の事を考えなければならない地域もあります。ただ、この待機児童問題は地域・自治体によってその状態は大きく違い、地域によってはすんなり入所出来る、選んで入所できる地域や定員割れしている地域もあります。

ですので、待機児童問題は「そういう地域が多くある」と考えるのがよいかもしれませんね

また、子どもを預ける保育所は認可保育所、認証保育所、認可外保育所と大きく3つに分けられます。それぞれに違いや特徴があります。今の現状では「どこに入ろうか」「どんな違いがあるのか」の観点での保育所選びより「どこなら入りやすいのか、入れるのか」で保育所を選ぶ方も多いと思います。

ここでは保育所の一般的な基礎知識・情報を分かりやすくご紹介しますので、ベストな保育所選びに是非役立てて頂きたいと思います。

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認可・認証・認可外って何が違うの?

認可とは国がその施設を認めるという事です。認可保育所は国が定めた基準(設置基準)を満たした施設という事になります。基準は細かく設定されており施設の広さ、保育士等の職員数、給食設備、防災管理、衛生管理など多岐に及びます。その分大きな公費補助が受けられ、それは利用者・経営者に共にメリットがあります。

これに対し、認可外保育所は国の認可を受けていない施設という事になります。認可を受けない分、公費補助は少なく、利用者・経営者に負担がかかります。ちなみに「無認可保育所」も同じ意味ですが、現在は認可外保育所と呼ばれることが多いです。

認証保育所は、認可・認可外の中間あたりに属します。認可外の保育所の中で、各自治体が定めた独自の基準をクリアした施設です。基準については、自治体により異なります。
認証保育所にはⅠ類Ⅱ類があります。Ⅰ類の方は基準が高く、その分公費補助も多くなります。

項目ごとの違い

3施設について違いを簡単な表にしてみました。より違いが分かると思います。

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それぞれの施設の特徴とは

認可保育所

国から認められた保育所です。国の基準を満たすという事は、国が子ども預かる施設として適していると判断したという事です。

特に国が安全性を保障する事に対しては、子を預ける親としては安心ですね!ただ地域によっては認可保育所に入るのは狭き門である地域もあります。入れなかった後の事も考えて保育所選びをすることが大切です。申し込みはその自治体で決まっています。

自治体の広報誌や直接問い合わせるなどして、期日をしっかり把握しておきましょう。特に4月入所の受け付けは前年の11月~12月ぐらいの自治体が多いので、お忘れなく!保育料は公費補助が入るので、所得に応じてですが0円~7,8万円の間ぐらいだと思います。一般的には2万~3万程度が多いと思います。

また、所得制限はありますが、第2子は半額、第3子は無料の制度もあります。保育時間は他の2施設に比べて短く、有料の預かり保育や休日保育等で対応していますが、需要に対して全て対応できるとは言えません。その辺りは認証保育所や認可外保育所に分があると思います。

認可保育所は耐震に関しての公費補助率が高く、日々の安全性だけでなく、災害からの安全性も高い事が特徴です。また認可基準を保っているか継続的に行政のチェックが入ります。その為その認可の適正は常に守られていると言えます。

認証保育所

自治体に認められた保育所です。その基準は自治体が独自に策定するものですので、それぞれの地域の情勢に応じて定められます。認可保育所とは違い、利用者と施設の直接契約となります。

認可保育所は自治体の調整が入りますので、施設長に入所の判断をすることが出来ませんが、認証保育所は施設ごとに入所の有無を決定することが出来ます。また基準をクリアした事で、公的補助も入りますので、施設の整備、保育料高騰の緩和など認可程ではないですが、安全性と安定性を保つ事が出来ます。

ただ費用の多くは保育料に委ねていますので、必然的に認可保育所よりも高価になります。公的補助が少ない分、民間としての良さを発揮できます。保育方針に従い、伸び伸びと自由な保育が出来ます。「認可保育園で色々な制約を受けて保育所をやるなら、認証保育所で自分のやりたい保育をやりたい!」と語る施設長さんもいらっしゃいます。

24時間預かりOKなど長時間の預かりも可能な施設もあります。適度な安全性と色々なニーズに答える事が出来る事を兼ね備えた施設です。

認可外保育所

国や自治体の認可を得ていない保育所です。ただ自治体も全く把握していない訳ではありません。保育サービスの実施の届け出は出しています。ほとんど公的な補助はありませんので、利用者から保育料で運営しています。当然保育料は高めに設定されています。

自治体からほとんど制約はありませんので、運営者の思うままに子どもを預かる事が出来ます。基本的に少人数で預かる場合が多く、預かる時間など柔軟に対応が出来ます。一人一人に適した契約を行い、家庭的で温かみのある保育を目指します。

外国人の方対象の認可外施設などもあります。外国語を理解できるスタッフがいたり、食事面でのサポートやその施設を通じてコミュニティが出来るなど付加価値を目的に利用する方も多いです。

まとめ

一般的に現在保育所の入所は困難であります。出来れば待機児童問題が早く解消され、「ここに入りたい!」の思いで、入所できる事が理想だと思います。

先に挙げた3つの保育施設については良い悪い、優劣は勿論ありません。保育内容や立地条件、家庭の事情など各ご家庭において「良い保育所」である理由は様々です。インターネット等でいろいろ情報は収集できますが、他の方の意見よりもご自身のお考えを優先的に保育所選びをする事が大事だと思います。

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