モンテッソーリ教育を実施している幼稚園の探し方と入り方

pandamon 2016年9月27日子育てモンテッソーリ教育を実施している幼稚園の探し方と入り方はコメントを受け付けていません 2,018 Views

皆さんは「モンテッソーリ教育」という言葉をご存じでしょうか？お子さんがいる方で幼稚園や保育園を探した経験のある方はお聞きになったことがあるかもしれませんが、一般的にはあまり聞きなれない言葉だと思います。

今回はそのモンテッソーリ教育について理解を深めた上で、モンテッソーリ教育を行っている幼稚園への入り方と探し方についてご紹介します。

スポンサードリンク

モンテッソーリ教育とは？

モンテッソーリ教育とは？

そもそもモンテッソーリ教育とは一体どういう教育法なのでしょうか？まずはその教育法についてみていきましょう。

モンテッソーリ教育の歴史

出典：http://sainou.or.jp/

モンテッソーリ教育はイタリアの女性医師であるマリア・モンテッソーリにより確立された教育法です。障害児教育に携わり、その過程で得た成果をもとにして１９０７年に設立した「子どもの家」でその教育法を完成させました。その後、世界各地で実施され、効果も立証されており、長い歴史のある教育法の一つとして確立しています。

モンテッソーリ教育の目的

日本では主に幼児教育の場面でモンテッソーリ教育が取り入れられていますが、モンテッソーリ教育の目的としては「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学びつづける姿勢を持った人間に育てる」ということにあります。

「子どもは、自らを成長・発達させる力をもって生まれてくる。大人(親や教師)は、その要求を汲み取り、自由を保障し、子どもたちの自発的な活動を援助する存在に徹しなければならない」という基本を元に、子供たちの自由の保障を前提として、自発的に好きなことに取り組めるように大人（幼稚園の場合は教師）が援助者として接することを推奨しています。

※目的・基本理念は日本モンテッソーリ教育綜合研究所ホームページより抜粋
http://sainou.or.jp/

モンテッソーリ教育の内容

縦割りクラス

モンテッソーリ教育を取り入れている幼稚園の多くが縦割りクラスになっており、様々な年齢の子と触れあえる環境になっています。これは上の子が下の子に優しく教えたり、下の子が上の子の良い真似をするといった社会性や協調性を促すために実施されています。

子供の自発性を大切にする

自発的に好きなことに取り組める知的好奇心が現れるよう、自由な環境を提供します。そのため、集団行動ではなく個別活動が多いのが特徴です。

日常生活の練習

アイロンがけや洗濯など、日常生活に置いて必要なことを練習します。子供が扱えるサイズの道具ながら本物と同じように使えるものなどを用いて、日常生活を依存から自立へと成長できるように練習を重ね、精神的にも自立する心を育んでいきます。

感覚教育

出典：https://shop.gakken.co.jp/

３歳から６歳までの子供は視覚・嗅覚・聴覚・味覚・触覚の五感が発達する重要な時期であることに気付いたマリア・モンテッソーリは、この時期の感覚教育に特に重点を置くべきとしています。
マリア・モンテッソーリが考案した独自の教具などを用いて、感覚を洗練させ、ものを考える力を育みます。

言語教育

名称を知ることから始まり、その性質に関する単語 (形容詞)に移り、ものの関係を表す単語(動詞・助詞)に及ぶというマリア・モンテッソーリの考えを元に、絵カードや文字カードなど年齢や発達に合わせた教具を用いて学びます。

「話す」「読む」「書く」だけではなく文法まで学び、豊かな語彙とコミュニケーション能力を高める言語力を身につけることを目標としています。

算数教育

出典：https://shop.gakken.co.jp/

感覚で捉えることができる物を「量物」、その量物を表す時に使うのを「数詞」、書き表すのに用いる記号を「数字」という三つの形態を理解することで数量の概念が身につくというマリア・モンテッソーリの考えを元に、具体的に教具などでまずは量を体感させることからはじめ、段階的に進めて十進法や加減乗除まで理解できる力を伸ばすのを目標としています。