子供の将来性に大きく影響するレジリエンス「折れない心」を育む方法

皆さんは、レジリエンスと言う言葉はご存知でしょうか？

人は、生まれてから、歩んでいく人生の中で、楽しい事ばかりではなく、辛い事や悲しいことに直面することがあります。そして、乗り越えなくてはいけない壁も、いくつも現れます。辛い事や悲しいことから、立ち直ったり、壁を、乗り越える力のことを、レジリエンスと言います。

我が子が、成長していくうえで、レジリエンスを育てることは、子どもの将来に、大きく影響します。子どものレジリエンスを育てるためには親のかかわりは、とても重要になってきます。

今回は、子どもの「レジリエンス」を育てる方法について、詳しく説明いたします。

レジリエンスは何事にも折れることのない心です

レジリエンスは「折れない心」です。人が人生を歩いていくうえで、レジリエンスは多かれ少なかれ、必要になる場面に、遭遇します。では、レジリエンスとは、具体的に、どいうものなのでしょうか？

環境などの変化に負けない

子どもから、大人になっていくうえで、進学などで、環境が変化したりすることが、あります。または、災害などで、それまで置かれていた環境が、ガラリと変わってしまう事も、あるかもしれません。そんな時に、変わった環境を受け入れ、少しずつでも、置かれた環境に順応することが出来る心です。

気持ちの切り替え、コントロールができる

悲しい事、辛いことがあった時に、悲しむことは当然のことです。失敗などをして悔しがるのも。

でも、いつまでも落ち込まず、ちゃんと立ち直って前を向くことが大切です。また、何か問題が起こった時に、パニックにならずに、落ち着いて対処できるように、気持ちのコントロールができる心です。

困難に立ち向かうことができる心

どんな困難にも、心が折れることなく、しっかり自分の力で乗り越え、目の前の課題に、逃げずに立ち向かうことが出来る強い心がレジリエンスです。

自分自身を信じ、大切にする

自分を信じることが出来なければ、困難に立ち向かうことはできませんし、迷ったときに決断をすることが出来なくなります。自信を持って行動することが重要です。

そして、自分自身を大切にすること。「自分は価値のある人間だ」という自尊心を持つことも大事です。また、なにか困ったことがあって、自分では解決が難しいことが起きたときは、無理をしないで他に助けを求めることが出来るのも心の強さです。

子どもの心を強くする方法とは？

それでは、子どもの将来のために、レジリエンス「折れない心」、強い心を育てるためにはどんな方法があるのでしょうか。

レジリエンスを育てるのには、家庭でのかかわりは、とても重要です。と言っても、難しいものではないのです。レジリエンスは日常の生活の中で育まれるもの。

レジリエンスを育てていく、方法を紹介します。

目標を立てる

子ども自身で目標を立て、それに進んで行くことの大切さを教えてあげて下さい。

大きな目標ばかりじゃなくても、例えば、幼児のお子さんであれば、積み木などを〇個積み上げる！などの簡単なものからでOKです。「できた！」という達成感、これを感じることで、レジリエンスを強くするのです。そして、出来たときは、しっかりほめてあげることで、子どもの自信につながっていきます。

生活のリズムを整える

寝て、起きて、食事して・・・。規則正しい生活習慣は健康にも良いですし、心の安定にもつながります。それを子ども自身が自分で生活のリズムを付けられるように親が教えて、サポートをしてあげて下さい。

人助けをする

家では、ママやパパのお手伝いをしてもらったり、地域のゴミ拾いなどのボランティアなどに一緒に参加するのも良い事です。なにか人助けをすることで、子ども自身の自身にもつながります。少し、自分に自信が持てなくなった時でも、手伝いをして、感謝されることで自信を取り戻すことが出来るのです。

絆を強くする

友達とのかかわり方を、親が教えて、うまくサポートしてあげましょう。相手の気持ちを思いやることが出来る心を育てることも、レジリエンスを育てる栄養になります。

それから、家族の絆を、しっかりさせることで、子どもが、困難に挫けそうになった時や辛い時に、家族を信じて、癒されたり助けを求めたりすることが出来ますよね。家庭の中で「自分は生きている価値がある」と実感させてあげることで、子どもの自尊心を育てます。

時には休むことも大切です

困難に立ち向かったり、目標に向かって頑張ることは大切ですが、頑張ってばかりでは大人でも疲れてしまいますよね。

それと、子どもは我慢することも必要なことですが、年齢に合った我慢と言うものがあります。無理に我慢することばかりでは、レジリエンスを育てるどころか、かえって心が折れやすくなってしまいます。

子どもが悩んだり、不安になっているときは無理に頑張らせるのではなく、周りがサポートしてあげたり、時には、体だけじゃなく心も休ませてあげることが大事です。一緒に楽しく遊んだり、気持ちを切り替える方法も教えてあげましょう。

子どもと共有する時間を持つ

レジリエンスを育てるには、親のかかわりは重要になってきます。特に小さいころは家庭で過ごすことが多いはず。幼いころからの積み重ねで、レジリエンスは育っていくものです。

しかし、だからと言って難しいものではないのです。家庭でのお手伝いや、目標をきめて、出来たら褒めること。辛い時や悲しい時は子どもの気持ちに寄り添って、立ち直るためのサポートをしてあげることがレジリエンスを育てることに繋がります。

家族で遊びに出かけたり、楽しいことを子どもと一緒に楽しむこと、子どもと気持ちを共有する時間を少しでも持つことも良いですね。楽しいことを周りも「楽しい」と思ってることがわかることで、自分の考えに自信を持つことが出来るのです

子どもを信じる、見守る

子どもが困らないようにと、親が先回りして、困難を取り除くようなことをしてしまっては、レジリエンスは、育つことはありません。見ていて、ハラハラすることもあるかもしれませんが、乗り越えるためのアドバイスなど、サポートはしても、子どもを信じて見守ることも大切です。

でも、子どもが助けを求めてきたときは手を差し伸べてあげて下さいね。

レジリエンス強化には土台が重要です

レジリエンスを育てるためのポイントを書いてきましたが、一番重要なのが、レジリエンスを育てるための土台を作ることです。土台がしっかりしていなければ、心を強化ばかりしても、簡単に崩れてしまいます。

泣いたら、ママやパパがあやしてくれ、笑顔を向けてくれて抱きしめてくれる、そうして親に愛情をかけてもらうことで、子どもは「自分は、ここにいて良いんだ」と感じます。そして自尊心が生まれ、自己肯定感が育ちます。

強い心を育てるのに、自尊心と自己肯定感は、基になります。

土台が、しっかりしていれば、逆境に立たされても、しっかり踏ん張り前に進んで行くことが出来るのです。

逆境なんかに負けない！

逆境に立ち向かっていく心、それがレジリエンスです。

日本でも、災害など、数々の困難に見舞われてきました。しかし、みんなで力を合わせて、災害に負けないで、ちゃんと乗り越えて来ています。人は逆境に立ち向かう力を持って生まれてきます。それを、いかに強化していくかで子どもの将来に影響してくるのです。

親が子どものレジリエンスを育てるサポートを、しっかりして、子どもの困難を打ち砕く強い心を育てていきましょう。

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