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ピュアな心を刺激しよう!何度でも読み返したくなるおすすめ純愛小説

大人になると、100%のピュアな心は持てませんよね。計算も駆け引きもなかったピュアな恋愛。若い頃、一度は経験ありませんか?

ただひたすら真っ直ぐに1人を好きになったあの頃。笑ってしまうほど相手に夢中になったあの時代。

何度でも読み返したくなる純愛小説をご紹介します。

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「サヨナライツカ」辻仁成

婚約者のいる男性主人公が仕事の出張で海外に渡ります。その出張先で運命の出会いとも言える女性と親密になる主人公。

まだ誰かを完全に忘れられない人や、一度に2人を愛してしまった人。また、過去にそんな切ない気持ちを味わったことのある人におすすめです。

「人は死ぬときに愛されたことを思い出すのか、それとも愛した人を思い出すのか」

今のあなたはどう答えますか?死ぬ時もその答えに変わりはありませんか?

この小説を読んで、ご自分の気持ちに向き合ってみませんか?

 

「A2Z」山田詠美

性と恋に落ちます。一方、主人公の夫にも、恋人はいますお互いを「空気のような存在」と表現さるあたりは、結婚生活が長い女性は納得かもしれませんね。

この夫婦は仮面夫婦でもなく、穏やかにゆったりとした結婚生活を経て、それぞれが別の異性と恋に落ちます。

一見ダブル不倫のドロドロした展開を想像してしまいますが、ラストでは夫婦は穏やかに不倫相手と別れ、また無事に元のサヤに収まります。

人を真剣に愛するとは

1番会いたい人と、1番失いたくない人。どっちを選ぶのか。恋人や配偶者がいるのに恋愛してしまった人におすすめです。

「恋はやがて消えてしまう。問題は、恋心だけではたどり着けない状態になった時、2人はどうするのか」

「浮気されたら即離婚!」という人も多いですが、人を真剣に愛するとはどういうことか。考えさせられる作品です。読売文学賞受賞作品です!

 

「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」七月隆文

美大生の「ぼく」は電車の中で見かけた「彼女」に一目惚れします。高嶺の花に思えた彼女と無事に付き合うようになりますが、彼女には重大な秘密がありました。

一目惚れで告白した主人公を、彼女はとうの昔からよく知っていたのです。

時間軸が交差しあう2人の不思議な関係。2人が恋人でいられる時間はほんのひとときでした。

「ぼく」にとっての最初が「彼女」にとっての最後

「もう一度読み直したくなる!」と評判の作品です。彼女の秘密を知ったあと、最初から読み直すと彼女の涙もろさ、努力の理由がよく理解できてもらい泣きしてしまいます。

彼女は最後に言います。「また会えるよ」。わざと軽く発言する彼女の心境は心に深く響きます。泣いてしまう人続出の作品です!

 

「ツ・イ・ラ・ク」姫野カオルコ

閉鎖的な田舎町で育った隼子。作品で描かれる小学校、中学校の女子の派閥、好きな男子への告白、けん制、嘘、告白。とってもリアルです。

ありふれた普通の女子中学生だった隼子。1つ年上の先輩に恋をしますが、ひょんなことから若い教師との恋愛に「ツイラク」します。

10歳の年の差、大人になれば珍しくない年齢差ですが、中学生には大きな年齢差ですよね。

端から見れば異常な恋愛

女子が女になる強烈な瞬間。教師と生徒の禁断の恋愛がなぜか優しく美しい。「女は過去の恋愛を削除する」。だけど「ゴミ箱を空にする」ことのできない恋愛がたしかに存在します。

記憶のOS「ゴミ箱を空にする」ことの出来ない恋愛はありませんか?

学生時代に先生に恋したことのある女性は必見です!

 

「レインツリーの国」有川浩

インターネットの趣味を通じて知り合った2人。顔も声も知らない相手なのに、お互いに惹かれ合っていきます。

「会いたい」と希望する彼に対し、会うことに消極的な彼女。実は彼女は難聴で耳が不自由なのでした。

難聴を隠して会った彼女にエレベーターの重量オーバーを告げるブザーが響きます。ですが彼女には聴こえません。不審に思い、ついキツく声をかける彼。

コンプレックスを溶かす恋愛

難聴であることを正直に打ち明ける彼女。ですが、コンプレックスのあまり自分の殻に閉じこもっていた彼女は少し頑固な性格です。

被害者意識の強い彼女の気持ちを、不器用だけど真正面から向き合う彼。その彼の気持ちが彼女の心を少しずつ溶かしていきます。

インターネットで誰かに恋をしたことはありますか?出会う前の2人のメールのやりとりにキュンとしますよ。

甘い恋愛小説を書かせたら右に出る人がいない!といわれている有川浩さんの作品はどれもおすすめです。

 

「野菊の墓」伊藤左千夫

時代や世代を超えて誰もがラストで涙する、これぞ純愛小説!

いとこの2人は15歳と17歳で出会います。可憐で清楚な彼女を野菊に例え、2人は清らかで純粋な恋心をお互いに抱きます。

年上女性と年下男性のカップルが良く思われなかった時代背景でした。

大人たちによって2人の仲は無理やり引き裂かれます。

「私、野菊の生まれ変わりよ」

2人を二度と会わせないために、彼女の両親は彼女を別の男性の元へ嫁がせます。

親の言いつけ通りに結婚した彼女は命を落としてしまいます。亡くなった彼女の手に握りしめられていたのは、恋をした彼の写真と彼からもらった手紙でした。

その手紙を読んだ彼女の両親は、無理に嫁がせたことを後悔し、涙します。

素朴な2人の会話が胸につまる、清らかな作品です!短編なのに読み応えはバツグンです。

 

「シュガー・アンド・スパイス風味絶佳」山田詠美

若い男女の恋愛を描いた6つの短編集です。若さゆえの純愛。歪んだ恋、狂った恋、理解不能な恋。若い頃の恋愛はみっともないほど純粋です。

幼い=純粋の方程式を見事に書いた山田詠美さんの代表作です。

愛されるためにひたすら尽くし、そんな自分に酔ってしまう女の子。こんなに尽くしているのだから、彼は絶対に自分からは離れないという思い込み。

そんな若者に、「人を愛することのコツを」教える、粋でかっこいい祖母の存在感。

「大人が初恋をやり直すって、いやらしくて最高だろ?」

いろんな人間がいて、いろんな気持ちを抱えている。だけど芯をしっかり持ち、ぶれずに地に足をつけて立っている主人公たち。

女の子はみんな甘いだけじゃない。ピリっと辛いスパイスを持っています。あなたのスパイスはどんな味ですか?

 

「植物図鑑」有川浩

女性は植物とキュートな男の子が大好き!「甘くて、苦くて、もう一度甘い」作品です。

「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか。咬みません。躾のできたよい子です」酔っ払って帰宅したOLに突然かけられた声。

その言い回しが面白く、つい自宅に彼を招き入れるのです。住所不定の彼と同居を決めた主人公。彼はいつも彼女を散歩に誘い、色々な植物について教えてくれます。

山菜を使った彼の料理は素晴らしく、なおかつ彼女に指一本触れない紳士的な彼に、彼女はいつしか「ずっと一緒に暮らしたい」と願うようになります。

ブランドのハンカチ

散歩中にケガをしてしまった彼女に、彼が差し出したのは、とある有名ブランドのハンカチでした。

「…これどうしたの?」「…自分で買った」彼の不自然な態度で嘘に気付いた彼女。彼は別の女性からハンカチをプレゼントされていたのです

。彼への恋心に気付かされた彼女に試練が待ち受けます。

「ごめん、またいつか」置き手紙を残し、突然姿を消した彼。彼不在の半年間を泣き暮らした主人公。

ラストで彼が主人公の誕生日プレゼントととして送ったものは、女性ならキュンとなること必必至です!読めば読むほど顔のニヤけが止まらなくなる、甘い甘い純愛小説です。

 

大人の恋愛と純愛の違い

大人になっていくと、若い頃にはなかった品性、知性、分別が備わりますね。それはとても素晴らしいことなんですが、時に、「駆け引き」に似た感情が生まれることがあります。

純愛には駆け引きはありません。「この人のためならどんなことでも!」。ただただピュアでしたよね。

現在あなたに旦那さまや、長くお付き合いしている恋人がいる場合、「これは純愛なのかな?」と首を傾げると思います。

純愛小説を読み、ピュアな心を刺激しましょう!毎日がイキイキするかもしれませんよ!

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