ウールのセーターの洗濯方法

寒い季節に大活躍するウールのセーターは、縮みやすくて家で洗濯出来ないと思っていませんか？毎年クリーニング店でお世話になる人も多いと思います。しかしコツさえ掴めば、自宅でも簡単に洗濯出来るんです。今回は自宅で出来るウールセーターの洗濯方法をご紹介します。これでクリーニング代を節約しちゃいましょう。

ウールとは？

ウールとは「羊の毛」という意味で、その名の通りほとんどが羊の毛で出来た素材を表します。動物性繊維で、他にもアルパカの毛やラクダの毛なども含まれます。ウール素材の特徴は、なんと行っても保温性と保湿性の両方を備え持っていることです。

そのため寒い時期になると、世界中でこのウール素材を使った衣類を活用しています。肌が敏感な人はチクチクと刺さる感触が苦手な人がいます。また動物性の素材で虫が付きやすく、保管の際は防虫剤が欠かせません。

ウールセーター洗濯トラブル！

ウールの表面は人の髪の毛と同じ構造です。これは水分を含むとスケールが開いてしまいます。開いたまま刺激を加えると、スケール同士が絡まってしまい固くなります。これをフェルト化と言い、ウールが縮んでしまう原因です。なるべく水に濡らす時間を少なくして、低刺激なまま洗う必要があります。

洗濯機は濡れたままジャバジャバと衣類同士を回転させながら洗います。そのためこのフェルト化が起きやすい状態になります。あまりに固まってしまったウール素材の衣類は回復できません。そのため洗濯機には入れずに、自分で洗うかクリーニング店に頼みましょう。

ウールセーターの洗濯方法

ウールが縮む仕組みは上記のような理由です。逆に言えば、水に濡れる時間を少なくして刺激を与えないようにすれば大丈夫です。コツを押さえながら、ウールセーターの洗濯方法を見ていきましょう。

洗濯表示の確認

まずは洗濯表示を確認して、それが水洗いできるのか調べましょう。洗濯表示が洗濯機マークか手洗いマークなら自宅で水洗いが出来ます。またドライクリーニングマークでもウール100％や、ナイロンかアクリルとの混紡なら手洗いが出来ます。

もし水洗い不可マークだった場合は家での水洗いは諦めましょう。どうしても洗濯したい場合にはクリーニング店に相談してみましょう。

洗剤はおしゃれ着用か中性洗剤

次に洗剤を用意します。洗剤は中性のおしゃれ着用の洗剤にしましょう。おしゃれ着用の洗剤は、衣類に与えるダメージを少なくしてくれます。洗濯機のドライコースのような低刺激な洗濯でも、十分汚れを落としてくれます。レースやフリルのような繊細な素材にぴったりなので、この機に活用するのも良いですね。

洗濯機で洗う

洗濯表示が洗濯機マークかドライクリーニングマークなら、洗濯機で洗うことが出来ます。ただし刺激が少ないよう「手洗い」もしくは「ドライコース」で洗いましょう。

まずは色落ちのチェックを行います。問題がなければウールセーターを畳んで、洗濯機ネットへ入れます。汚れが気になる袖口などを外側にしましょう。またシミが気になる場合は、洗剤を軽く染み込ませておくと効果的です。お湯は使わず30℃以下の水で洗濯しましょう。

手洗い

手洗いマークの場合は、手洗いをします。まずは桶に水とおしゃれ着用の洗剤を軽く溶かします。ウールセーターを裏表にして、形が崩れないように畳みに入った水へ入れます。そのまま10分程置きましょう。水を含んで痛むのが心配な場合は、次の手順に進みます。

10分程置いたら、セーターを上から何度か押して洗います。何度か繰り返したら桶の水をきれいにして、1分程置いたらまた軽く押して洗剤を出していきます。これを何度か繰り返して、洗剤が出てこなければ完了です。

ウールセーターの干し方

干し方によってはウールセーターが伸びてしまうことがあります。ポイントを押さえながら干しましょう。

まずは畳んだまま上から押しながら水分を出します。ある程度水を出したら「平干し」をします。ハンガーにかけてしまうと、重力に逆らえずに伸びてしまうので要注意です。

平干しは平干し専用のグッズがあるので、それを活用すると簡単です。ない場合は、ピンチハンガーの上に広げて干したり、お風呂の蓋の上で干しましょう。お風呂の蓋の場合は、蓋の上にバスタオルを置いてその上にセーターを置きます。タオルと蓋の間に隙間があると乾く時間が早くなります。ハンガーにかけて、袖をもう一つのハンガーにかけるという方法もあります。自宅で出来る干し方で乾かしましょう。

困ったときにはクリーニングへ

ウールセーターは繊細で固くなりやすい洋服です。そのため時間がなかったり、家で洗うのが不安だったらクリーニング店へ相談しましょう。

まとめ

いかがでしたか？ウールセーターと聞くと、縮みやすいから洗濯できないとあきらめていませんでしたか？ポイントを押さえれば家でも簡単に洗濯が出来ます。冬には欠かせないウールセーターを、家で洗濯しながら大切にしたいですね。

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