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電気代を抑えられる?扇風機とエアコンの上手な使い方

夏の暑い日は、エアコンをつけて快適に過ごしたいものですよね。気温が上がる日中はもちろんのこと、夜でも寝苦しい熱帯夜はエアコンをつけて寝てしまいたくなりますが、そこで困ってしまうのが電気代です。

家庭の消費電力の30%はエアコンだと言われるくらい、電力の消費が激しいエアコンは、電気代がかさむため、なかなか1日中つけっぱなしにしておくわけにはいきませんね。その一方で、消費電力の少ない扇風機は大変経済的ですが、涼しさの面ではやはりエアコンに劣ってしまいます。

私たちはそんな時、涼しさか電気代かのどちらかを選ばなければいけないと考えがちですが、実はエアコンと扇風機を併用することで、電気代を削減し、部屋を涼しくすることができるのです。

今日は、扇風機とエアコンを上手に使って、電気代を抑える方法をご紹介したいと思います。

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扇風機の電気代の安さ

扇風機を使用する最大の魅力は、やはり電気代の安さですね。元々扇風機は電力を消費しにくいものが多く出回っていましたが、最近では節電や省エネの観点からさらに消費電力が抑えられ、大変経済的な扇風機が続々と発売されています。

最近の扇風機の特徴

それではまず、最近の人気扇風機にはどのような特徴があるのか、最新トレンドをチェックしてみましょう。

扇風機にはAC扇風機とDC扇風機の2種類があるのをご存知でしょうか。この2種類にはモーターの違いがあり、AC扇風機は交流モーター、DC扇風機は直流モーターを使用しています。そしてモーターの違い以外にも、AC 扇風機とDC 扇風機には、様々な異なる特徴があります。

AC扇風機は、昔からよく使われている定番タイプの扇風機で、製品価格が大変手頃なのが魅力です。しかし細やかな風量調節ができないのが難点で、DC扇風機に比べて消費電力が大きいのも短所のひとつです。

一方で、DC扇風機は消費電力が少なくてすむため、2011年の東日本大震災以来、節電や省エネを意識する人の間で普及し始めた、新しい次世代型の扇風機と言えます。DC扇風機は大変静かで、柔らかい自然の風のような微風も調整することができるため、就寝中や真夏以外でも快適に使用できます。

高性能ですが、その分製品価格がAC扇風機に比べて高価なため、高級扇風機として知られています。

最近の扇風機のトレンドとしては、DC扇風機が圧倒的な人気を誇っています。

世界で初めてDCモーターを搭載したバルミューダのThe GreenFan(グリーンファン)は、製品価格が3万円以上するにもかかわらず、性能が素晴らしいと大変評判が良く、根強い人気があります。最新モデルは、まるでつけていないかのように無音で静かなのが特徴で、風当たりも心地良いと話題になっています。

シャープの最新扇風機は、DCモーターを使用したプラズマクラスター扇風機で、扇風機を使用しながらお部屋の消臭や空気清浄ができる優れものです。花粉が飛ぶ時期などは、窓を閉め切って花粉が家の中に入って来るのをシャットアウトする方も多いので、そんな時に大変便利な扇風機です。

パナソニックの扇風機は、羽が7枚使用されているため、自然の風に近いなめらかな風を再現しています。温度センサーがついており、室温によって自動で風量を調整するため、長時間つけたままでも快適に過ごすことができます。

扇風機の消費電力

扇風機はどれくらい電力を消費するかと言いますと、比較的消費電力が大きいと言われるスタンダードなAC扇風機だと約30W~50Wくらいです。

そして消費電力が少ないDC扇風機は、機種によってある程度の違いがありますが、例えばバルミューダのグリーンファンだと、最弱運転時の消費電力が約2Wと、AC扇風機と比べて圧倒的な差が出ます。

扇風機の電気代

それでは、気になる電気代も見ていきましょう。AC扇風機を最大消費電力で使用したとしても50W程度なので、例えば50Wの扇風機を8時間使用したとすると、かかる電気代はたったの約10円なんですね。ということは、毎日8時間使用しても、1か月の電気代は約300円程度で収まる計算になります。

DC扇風機であれば、その電気代はさらに安くなります。DC扇風機は、最大消費電力が多い機種でも20Wくらいですので、8時間使用するとかかる電気代は約4円、1か月でも約120円程度ということになります。

扇風機でも涼しく感じるワケ

人間の体は体温や水蒸気を発しているため、私たちの体の表面には、熱を帯びた湿度の高い空気がまとわりついています。そこに扇風機の風を浴びることによって、まとわりついていた空気が吹き飛ばされ、体の周りの温度や湿度が低くなるのです。同時に汗も蒸発するため、体温が奪われることで、扇風機でも涼しいと感じることができます。

扇風機を使うメリット

扇風機には様々なメリットがあります。まず、コスト面ではやはりエアコンに圧勝と言えるでしょう。製品価格が比較的安価なため、各部屋に置くことも出来ます。消費電力も少ないため電気代も安く済みます。そして、手軽に使える所も大きな利点のひとつです。

工事などが必要なく、壁に穴を開けることなく設置することができます。軽くて持ち運びもラクなため、好きな場所に簡単に移動して使用することができます。

他にも、エアコンは空気を冷やして部屋中の温度を下げるため、外との温度差に体がおかしくなって体調不良になることがありますが、扇風機は空気を循環させるだけで部屋の気温を低くするわけではないので、外との気温差で体調を崩すということがありません。

エアコンの電気代って?

扇風機の方がお財布に優しいと分かっていても、猛暑日が続くとエアコンを付けずにはいられない時もありますよね。エアコンの電気代は高いという漠然としたイメージがありますが、実際どれくらいかかるのか、ご存知ない方も多いと思います。

そこで、エアコンの電気代が実際どのくらいかかるのか、見ていきたいと思います。

エアコンの消費電力

エアコンの消費電力は一定ではなく、設定温度や外の気温などによって変わって来るので、具体的な数値を出すのは難しいのですが、ここでは目安をご紹介します。

ダイキンのうるるとさららというエアコンは、1時間あたりの消費電力が115W~960Wとなっています。これよりも消費電力がやや低い日立の白くまくんというエアコンでも、1時間あたりの消費電力は235W~850Wです。扇風機の消費電力が多くても50W程度なので、やはりその差は歴然と言えます。

エアコンの電気代

消費電力を元に、エアコンの電気代も見ていきたいと思います。うるるとさららは最大消費電力が960Wなので、電気代は1時間で約26円程度です。扇風機と同じように8時間使用したとすると約200円かかることになり、毎日8時間使用すると、1か月で6,000円かかる計算になります。

白くまくんでも金額はさほど変わらず、850Wだと1時間で約23円かかることになります。8時間使用すると184円かかり、1か月で5,520円の電気代になります。

エアコンの電気代の特徴

エアコンの消費電力は一定でないため、エアコンの電気代にも特徴があります。まず、エアコンは設定温度に達するまで、フル稼働で部屋を涼しくしようと働きます。この間がもっとも電力を消費する時間のため、エアコンのフル稼働の時間が長ければ長いほど、電気代も高くなります。

風力を強くするとその分電気代がかかると思われがちですが、弱風や微風で暑い部屋を涼しくしようとすると、強風よりも長い時間を要してしまうため、エアコンのフル稼働の時間が長引き、消費電力が大きくなってしまいます。

強風設定で、短時間で部屋を冷やすようにした方が消費電力が少なく済みます。設定温度も1度上げるだけで消費電力を大きく節約できます。

エアコンをつけたり、消したりするのも電力を多く消費すると言われますが、これはその通りで、外が暑い日はエアコンを消すとすぐに室内の気温が上がってしまいます。そして、その度にエアコンをつけていると、エアコンは毎回フル稼働で部屋を冷やさなくてはならないため、電気代が上がってしまうのです。

エアコンを使うメリット

そんなエアコンですが、扇風機より電気代が高くなっても、エアコンを使った方が良いというメリットもたくさんあります。

1番のメリットは、やはり優れた冷却効果ですね。真夏の猛暑日などは、暑さを我慢していると熱中症など体調不良になってしまうこともあります。特に高齢の方などは、暑さにもデリケートなので、なるべくエアコンの効いた涼しい室内にいるのが安全です。

エアコンは扇風機と違い、部屋全体の気温を下げてくれるので、暑い日でも快適に過ごすことができます。

それから、梅雨などのジメジメした時期は、エアコンの除湿機能も大変便利です。湿度が上がるとカビやダニなど様々な問題が起こりますので、エアコンの除湿機能は雨天日などにも大活躍してくれます。

そして、最近のエアコンは空気清浄機能を搭載したものも多く発売されています。春先の花粉やハウスダストなども除去して、空気を綺麗にしてくれるので、 小さなお子さんがいるご家庭でも安心です。

さらに扇風機は羽が回転するので、子供が指やおもちゃを入れたりすると何かと危ないですが、エアコンならそういった心配もなく、安全に使用することができます。

Wで使う?扇風機とエアコンの両方使ってお得に涼しくしよう

さて、扇風機とエアコンのそれぞれのメリットをご紹介しましたが、実は電気代を抑えて最も効果的に部屋を涼しくするためには、扇風機とエアコンを一緒に使うのがおすすめなんです。それでは、どのように使えばお得に節約しながら涼しくなれるのか、扇風機とエアコンそれぞれの使用方法をご紹介します。

エアコンの使用方法

まずエアコンは、設定温度を普段より少し高めに設定しておきます。そして、冷たい空気は下に密集し、熱い空気は上昇するので、エアコンの風向きは水平にしておきます。そうすることで、上から冷たい空気がまんべんなく部屋中に行き渡ります。

扇風機の使用方法

次に、扇風機はエアコンの冷たい空気を部屋中に循環させるために使用します。エアコンだけだと部屋の温度にムラができてしまうため、体が涼しいと感じられるまでに時間がかかってしまうのです。上に溜まった熱い空気を拡散させ、冷たい空気をムラなく部屋の隅々まで行き届かせるために、扇風機は上に向けて使用しましょう。

なぜお得に涼しくなるのか

エアコンは設定温度を1度上げるだけでも消費電力を10%節約できると言われているので、これだけでも大きな節電になります。温度を上げると暑いのでは?と思われがちですが、足元に溜まりやすい冷たい空気が、扇風機によって上の方まで循環するため、部屋全体が効率よく涼しくなるのです。

そして、冷たい空気が顔や首の辺りまで届くようになることで、涼しさを感じやすくなり、体感温度がグッと下がります。

扇風機の電気代は、長時間使用しても微々たるものなので、扇風機を併用することでエアコンの設定温度を高くし、エアコンのフル稼働時間を少なくすることが、お得に涼しくなることへとつながるのです。

両方使用するときの注意

両方使用するときは、空気を上手に循環させるため、風向きが非常に重要です。エアコンは水平に、扇風機は上向きにすることを忘れないよう注意しましょう。日差しが強い時などは、カーテンなどで日差しを遮ると、より素早く部屋を涼しくすることができます。

エアコンの室外機の環境も、実は消費電力を削減するために大きく影響してきます。室外機の周りには、物を置かないようにし、なるべく日が当たらないようにすだれなどで日陰を作ると、エアコンの効率が格段に上がり、消費電力を抑えることができます。

まとめ

いかがでしょうか。夏の厳しい暑さは、なかなか我慢しがたいものがありますが、扇風機とエアコンを上手く併用すれば、もう電気代に頭を悩ませることなく、1日中快適に過ごすことが可能です。

扇風機、エアコン共に、最新モデルのものは節電や省エネを謳った商品も多く発売されています。それらを活用すれば、さらに消費電力を抑えてお得に家中を涼しく保つことができますので、ぜひ今日ご紹介した方法を活用してみてくださいね。

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