将来の仕事を選択する上で、英語の能力は必要不可欠になっていると言っても過言ではない今、赤ちゃんのうちから英語教育を進める方が増えてきました。
「早いうちから英語に触れさせておくべきだ」という意見もある中、一方では「母国語が完成しないうちから英語教育をしても、母国語がおろそかになるのでは?」という意見もあります。
実際に赤ちゃんの英語教育が必要かどうか、メリット・デメリットも踏まえながら、実施する場合の効果的な方法についてもご紹介します。
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目次
赤ちゃんの英語教育のメリット
まずはメリットから見ていきましょう。
脳の言語中枢に英語の領域が出来る
赤ちゃんの脳の発達は著しく、実はこの時期に日本語と英語、両方の言語に触れていると、脳の言語中枢に「日本語」の領域と「英語」の領域が出来ます。この言語の情報網は様々な刺激によって広がっていきますが、特に一歳までに著しく伸びると言われています。
日常生活や遊び感覚で自然と英語が身につく
ある程度の年齢になってから英語を学習しようとすると、どうしても「勉強している」という意識があったり、自発的な学習でなければ「親に無理やりさせられている」という感覚がありますが、赤ちゃんの頃に学習を始めると、例えば英語の歌を聞いたり、英語の本で読み聞かせをしたりなど、遊びの一環として自然に英語を聞くことが出来ます。
つまり英語に触れる時間が赤ちゃんにとっての『楽しい時間』となり、また親子のかけがえのない触れ合いの時間となります。
英語固有の周波数を聞き取る耳が育つ
人の耳は様々な音を聞くことによって形成されていきますが、中でも0歳から3歳までは「耳の黄金期」と言われており、音楽や声など色々な音声を吸収し、著しく成長します。
また、日本語の周波数は130ヘルツから150ヘルツですが、英語はアクセントや抑揚が多いため2000ヘルツから12000ヘルツと、日本語よりも高い周波数です。
そのため、乳幼児期の耳の機能が形成される時期に英語の周波数を体験することによって、英語を聞き取ることが出来る周波数の範囲を広めることが出来ます。
赤ちゃんの英語教育のデメリット
次に気になるデメリットも見てみましょう。
母国語の発達の心配
聞くことによって成長する赤ちゃんの「聞く能力」ですが、その時期にしっかりと母国語が身に付かないと、母国語が不安定なまま成長することになってしまいます。また、母国語で考える力がついていないと、英語の発達も望めません。
一方的な教育になる可能性も
「赤ちゃんからしっかり英語を学ばせたい!」を思う気持ちが先走るばかりに、過剰な期待を持ってしまって親が落胆したり、英語を学ぶ時間がプレッシャーになったりすることも考えられます。
親の気持ちに敏感な赤ちゃんの時期だからこそ、注意したいデメリットかもしれません。
赤ちゃんの英語教育を実施する場合の効果的な方法
赤ちゃんの英語教育はデメリットもあるものの、しっかりと母国語である日本語も生活の中で触れさせながら、おおらかな気持ちで英語を楽しみながら学ぶことで、脳内に「英語の領域」が出来て、その後の英語教育の習得度が高まりそうです。
では、具体的にどのような方法で赤ちゃんに英語を学ばせるとよいのでしょうか。
英語の歌などのかけ流しをする
日常生活は母国語である日本語で行いながら、英語の歌などをかけ流して英語に触れる機会を作ってみましょう。日本語にない「R」などの発音をはじめ、英語の周波数を聞くことで脳や耳の発達を促します。歌を流すだけでしたら、CDやDVDなどを使って気軽に出来ますし、とりかかりやすい方法の一つです。
一緒に英語を楽しむ
赤ちゃんの英語教育で大事なことは、一緒に親も楽しむことです。英語に触れる時間は楽しいものとインプットすることで、その後成長してからも積極的に楽しく英語を学ぶことが出来ます。
母国語の日本語もしっかり触れさせる
赤ちゃんの英語教育の充実を望むなら、母国語である日本語をしっかり学ばせることは不可欠です。日常生活で、赤ちゃんにしっかり声をかけてあげてください。絵本の読み聞かせなども良いでしょう。日本語の土台をしっかりと作ることで、英語力も育っていきます。
赤ちゃんと一緒に楽しく英語を学びましょう
赤ちゃんの英語教育はデメリットもあるものの、それを踏まえて行えばメリットがたくさんありますし、効果的に英語を学習できます。小学校での英語教育の導入など、どんどん早期化している英語教育は赤ちゃんの頃から始めると、その子の未来の選択肢を広げる大きな一歩となりうるでしょう。
効果的に英語を身につけるためにも、まずは赤ちゃんと一緒に英語を楽しむことから始めてみてはいかがでしょうか。
無限の可能性を秘めた赤ちゃんのより良い英語教育のために、本記事がお役に立ちましたら幸いです。
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