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防犯砂利で空き巣を防ぐ!防犯砂利の正しい敷き方

防犯対策を考える際に「防犯砂利」を敷くことについて考えたことがありますか。防犯砂利は、なんと大きな音がするものは、80デシベルの大音量がしますので空き巣もビックリするものです。こんな防犯砂利の意外と大きな効果をぜひ活用してみませんか。

庭が広い家の方や庭からの侵入に不安を覚えている人などには最適の防犯対策です。また、庭を美しくすることもできますので、一挙両得です。防犯と庭づくりの両面から「防犯砂利」を提案することができます。

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ヨーロッパから生まれた防犯砂利の歴史と仕組み

出典: ALSOK 防犯砂利 音砂利

防犯砂利は空き巣を音で威嚇するのですが、実はこの歴史はもともとヨーロッパから発祥しています。ヨーロッパでは、庭づくりにもこだわりますが、そのヨーロッパで、美観と防犯の両面から考えられたのが防犯砂利の歴史です。

防犯砂利の始まりをここでたどってみると、ヨーロッパでは、もともとガーデニングの際に、割れたレンガの破片を庭や玄関まわりに敷いていました。そんなエコロジー精神が防犯の役割も果たしたというヨーロッパらしい古くからの使い方です。

日本でもここ10年位で、防犯砂利が活用されるようになりました。防犯砂利の仕組みは、
通常よりも大きな砂利を敷くことで、人が歩くと粒がこすれ合ってジャリジャリと大きな音が出る仕組みになっています。庭や玄関周りに敷くと音で目立ちますのでいい防犯対策になります。

防犯砂利の音の効果とは?

防犯砂利は、砂利の粒がこすれ合って摩擦音で大きな音が出ますが、それが80デシベルにも及び、耳が痛い高周波のために防犯効果を発揮するものです。80デシベルと言うのは、地下鉄や電車の車内またはピアノの正面の1mの場所にいる時の大きな音量です。電話のベルが70デシベルですからそれよりも大きくてまさに騒音と言えるものです。

これを聞いた空き巣自身も驚いて逃げてしまうというのも納得です。家の中にいても外の音に気づくことができ、周囲にも響いてしまいますので、空き巣が嫌がることがいっぱいです。留守が多い家にも周囲に気づかれてしまうのはいい効果になります。

出典: こだわり♪That’s昭立造園

防犯砂利の種類は?リサイクルにもなる?

本来、防犯砂利はどのようにして造られているのでしょうか。一般的に防犯砂利として売られているものは、ガラスを溶かして発砲させて作った軽石状が多いようです。

軽石状という事で、見かけは石ですが、玉砂利とくらべても軽くできていて、人が敷き詰める場合も簡単に敷くことができます。1袋の重さは10kg程度で、1平方メートルあたり6~7袋を目安に敷いたりしますが、女性でも割と軽いので自分で敷くことができます。

廃板ガラスをリサイクルして作ったりしていて、日本でもエコな製品になっています。日本環境協会のエコマーク認定商品を受けている物もある位です。また、ヨーロッパのように自分でレンガを砕いた物を使ったり、石で音の出る石を使ったりしても大丈夫です。

これらは、セキュリティ会社のセコムで敷いてくれたり、アルソックなどでも防犯砂利を売っていたりしますので、アドバイスをもらうのもいい方法です。そして、そこで大事にしたいのは、庭や玄関に敷くのですから、建物の外観や庭、玄関の景観を損なわないような物をできれば選ぶことです。

防犯砂利も庭づくりの一環に

防犯砂利を敷く場合も、家が日本風の家か、洋風の家かということや庭にどんな種類の木や花が植えられ、どんな雰囲気の庭なのかを考えた上で防犯砂利を敷くことも大切です。防犯目的だけでなく、庭づくりの一環にもしてみませんか。

防犯砂利の色などを選ぶことで、家や庭の雰囲気と合わせてみることもできます。あまり白すぎると防犯砂利だけが浮いてしまいますので、できれば少しナチュラルな自然石に近い色にするのがおすすめです。粒も大きなものから小さなものまでありますので選んでみましょう。

また、この防犯砂利を敷くことで防犯効果だけでなく、庭のためにさらにいい点もあります。軽石状なために空気を多く含んでいるので保温効果があることです。土の中の温度低下を防いでくれ、冷害予防の効果があり、雪が積もったり、霜からの対策にもなったりします。植物や木に優しく庭にも優しい効果があります。

次ページ:防犯砂利の敷き方、正しく敷かないと意味がない?

防犯砂利の敷き方、正しく敷かないと意味がない?

実はこの防犯砂利の敷き方にはコツがあって、最初の敷き方によっては後で効果がなくなってしまうことがありますので、注意が必要と言えます。

正しく敷くための事前の注意点
➀除草作業
まず、除草作業が必要です。初めに除草をしないで防犯砂利を敷いてしまうと、防犯砂利の下から雑草が生えてきて防犯砂利を覆ってしまいます。そうしますと、防犯砂利の効果がなくなり、音があまりしなくなります。除草も簡単にはできず、きれいに除草してしまうためには一度防犯砂利を取り除いて除草することになってしまい、二度手間になってしまいます。

②防草シートで固定
また、除草したあとには「防草シート」を貼ることも忘れないで下さい。「防草シート」をたわまないようにきちんと貼り、「ガーデンエッジ」と呼ばれる仕切りやピンで、この防草シートがずれないように固定します。これで草が生えないように徹底した処理をしたことになります。ここまで準備をしてから防犯砂利を敷きます。

出典: 防草シート・防犯砂利敷きーさいたま市

ここまで徹底した雑草対策をすることが防犯砂利の敷き方としてはとても大事なことです。最大限の防犯効果を得るためにぜひ最初の手間をかけて下さい。また、この手間をかけることで、防犯対策だけでなく雑草対策もしたことになります。雑草も生えない環境を作ったことになり、草取りからも解放されます。雑草対策から敷いている人も多くいます。

防犯砂利の正しい敷き方のための注意点

また、防犯砂利を敷く時の高さにも注意が必要です。なぜかと言うと、人が砂利の上を歩くと、砂利が少しずつなくなっていくからです。ですから、初めからそれを見越して、地面から高めに防犯砂利を敷くことが必要なのです。

目安は、地面から3~5センチほどの高さになるように敷いていきます。よく人が歩く所、出入りが多い玄関沿いなどは敷く高さにとても注意が必要です。他の所よりも余分に高く敷いておきましょう。

また、敷いた後も高さを確認して、少なくなっていないかを見ておくことが大事です。ここでも「ガーデンエッジ」を使う事で防犯砂利がなくなっていくのを留める役目をしてくれます。

出典: 防犯砂利|草の生えてこない花壇

防犯砂利の扱い方の注意点をいくつか

防犯砂利の玉砂利を扱う際は、軍手をして手で触らないように敷いて行ってください。また、軽いために風で飛んだりする可能性があったり、雨で冠水すると浮いたりしますので要注意となります。特徴をよく理解した上で敷くことが大事です。台風や大雨の際にはなくならないように気を付けて下さい。

防犯砂利の正しい敷き方のまとめ

防犯砂利についてご紹介しました。庭づくりも考えながらリサイクルにもなる防犯砂利だということがわかりました。そして、庭や玄関前から防犯を考えるという新しい考え方です。窓の下にも敷くのもおすすめします。窓から侵入されるケースが多く、例えば死角になっている窓や家の勝手口などへ通じる細道などに敷いてみませんか。

美しい景観も考えながら取り組むことができる防犯対策ですので活用してみませんか。最初にヨーロッパで割れたレンガを敷いた人はとても素敵に感じます。それと同じ方法が現在にも伝わって活かされているのですから、ぜひ素敵な庭かつ安全な庭や家を作ってみませんか。ただ、そのためには正しい敷き方もマスターして効果を最大限に発揮するようにしてみませんか。

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