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こたつはホントにお得?~選び方・エアコン比較~

「こたつの電気代は安い」という話。一度は耳にしたことがありませんか?

冬の暖房費は、ワンシーズンだけでも莫大なものになります。家計に大きく影響する大事なことを適当に決めてしまうのはもったいないでしょう。こたつとエアコンの電気代について徹底調査しました。

こたつの価格を決める要素は、多岐にわたることをご存じでしょうか。こたつは、テーブル、こたつ布団、ヒーターの3つで構成されている器具。家具、布団、電熱機器と、器具の種類がさまざまなので、メーカーごとに得意分野も異なり、値段にも大きく差が出ます。

こたつ3点セットで満足するのはまだ早い。それぞれの特徴を詳しくチェックしていきましょう。

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こたつの特徴

掘りごたつについて

言わずと知れたこたつ。その種類は『掘りごたつ』と『やぐらこたつ』の大きく2つにわかれます。

『掘りごたつ』は、こたつを設置する床面を切り取り、土台を掘り下げたり、床をかさ上げしたりしたところに熱源を設置するタイプのこたつです。熱源には練炭などの炭が使われていましたが、現在は電気ヒーターであることがほとんどです。

足を下ろして、椅子に座っているかのように使用できるので、床座が苦手な人に人気。また足元から温めてくれるので、寒い日にはしっかりと暖をとれます。一方で足元空間にほこりがたまりやすく、掃除がしづらいというデメリットもあります。

やぐらこたつについて

『やぐらこたつ』とは、熱源の上に『やぐら』という木で組んだ枠を立て、そこに布団を被せることで局所的空間を暖める暖房器具のこと。現在はやぐらを木製やプラスチック製のテーブルで代用していることが多く、いわゆるこたつのイメージです。

こたつというと、人が数人、布団の中に入ることができる印象ですが、昔のこたつはもっと小規模なもので、寒いときに布団に手を入れて温まるというサイズ感でした。サイズが大きくなると必要な熱源量も増えるので、昔は炭の確保が難しかったのかもしれません。

現在では電気ヒーターで熱源量も増え、こたつのサイズもさまざまになりました。

こたつ布団について

次は、こたつ布団について。「こたつ布団を何にするか」ということは、こたつの用途に大きく関わることですので、しっかり考えて選びたいところです。

まずはサイズ。やぐらの形は正方形や長方形となりますが、テーブルの場合は丸型もあります。四角形であれば「それぞれの辺の長さプラス100cm」、丸型であれば「直径プラス100cm」のサイズ感で選べば、こたつの性能を最大限活かせるでしょう。

そして厚み。厚掛け布団は断熱性が高いので、冬に冷えるところでの利用に向いています。でもボリュームがあるので、食事には煩わしいかもしれません。また洗濯や保管にも気を遣うかもしれません。

薄掛け布団は、厚掛け布団と比べると保温力に劣ります。しかし、食事などの動作がしやすく、こたつ内での身動きもラク。かさばらないので、洗濯・保管がしやすいというメリットがあります。

最後に素材。ポリエステルか綿であることがほとんどです。ポリエステルはほこりや臭いが少ないことが特徴。洗いやすく衛生的、軽くて、お値段もお手頃です。デメリットは吸湿性が悪いこと。こたつ内のカビなどには気をつけなければなりません。

綿は保湿性や吸湿性に優れる天然素材です。ふっくらとして肌触りが良いので、お肌には優しいでしょう。ただ、重みが出ることが難点と言えます。

赤外線ランプヒーター方式

ここからはヒーターのお話。電気こたつは電気ヒーターを発熱させて、こたつ内を暖める仕組みです。

この発熱作業で一番スタンダードな方式が、『赤外線ランプヒーター方式』。赤外線の輻射熱を利用して暖かさを得る方式です。電源を入れると同時にランプが点灯。するとすぐにヒーターが暖まるので、その即暖性で長らく親しまれてきました。

一方で、器具が大きくなりがちで、こたつ内にでっぱりをつくってしまうことが欠点。こたつ空間を狭くしてしまうデメリットがあります。

石英管ヒーター方式

『石英管ヒーター方式』は、耐熱性に優れた鉱物の石英でつくられた石英管ガラスの中に、コイルを入れて通電。すると遠赤外線を放出して暖かさを感じるという方式です。

仕組みとしては簡易なもので、昔から採用されてきました。製法の簡単さに伴って製造コストが抑えられるので、販売価格も安い傾向があります。一方で、暖まるのに時間がかかる、ランプヒーター式より寿命が短いという欠点があります。

サーモスタット方式

次は、こたつの温度調整について。こたつの使用時間は長時間にわたります。電源をつけたままで常時ヒーターを発熱させていれば、必要以上に熱くなり、火事などの事故が心配です。そこで、『サーモスタット』や『マイコン』という装置を内蔵し、温度調節が行なえるようにしています。

サーモスタットは、温度変化によって曲がり方の異なる金属板2枚を張り合わせた『バイメタル』という材料を利用した温度調節装置です。バイメタルの金属板2枚が接触していれば発熱はオン。2枚が離れていたらオフという仕組みです。

一定以上の温度に到達すると金属板の形状が変わり、接点が切り離されます。すると、電源も同時にオフ状態となります。一定時間が経ってバイメタルが冷やされると、再び2枚の金属が接触し、発熱は再開します。こうして一定の温度を保てるようになっているのです。

マイコン方式

昭和62年頃から、電気ヒーターの温度調整にコンピュータ(マイコン)制御が導入されました。

マイコン制御によって発熱のオンオフが自動的に行なえるようになり、こたつ内の温度がオートマチックに補正されるようになりました。温度変化を自動で察知してくれるので、マイコン方式ではこたつ内の温度変化がほとんど起こらない状態になっています。

サーモスタット方式のものより高価にはなりますが、こたつの性能としては上位であると言えます。

断熱シート

暖房器具を効率良く使用するには、「熱を外へ逃がさない」ということが重要になります。こたつの場合は床に熱が逃げやすいので、それを何とか防ぎたいところ。そこで有効なのが、断熱シート。床下に断熱シートを敷くだけで、こたつの設定を「強」から「中」に下げられるくらいの保温効果があります。

通常こたつを使用する場合は、こたつカーペットを敷いていると思いますので、その下に重ね敷きしてあげればバッチリです。掘りごたつであれば、足元空間にも設置することをお忘れなく。断熱シートを敷くと、ワンシーズンで1000円程度の電気代が節約できるとも言われているので、ぜひお試しください。

こたつの価格

こたつの価格は本当に幅広いです。やぐら(テーブル)部分、電源、布団、それぞれどのようなものを選ぶかによって、価格が大きく変動するからです。製造会社も家具メーカーや電気メーカーなど多種多様。それぞれの強みを活かした、さまざまな商品があります。

やぐらは、天然木か人工かで大きく価格差があります。天然木の頑丈なつくりのやぐらであれば、リサイクル品やオークション品なども利用価値があるでしょう。

電源に関しては、電気ヒーターの発熱力や温度制御方法などによって価格が変わります。高性能なものほど高価であることは言うまでもありません。

そして布団に関しては、広い面積、厚みのある天然素材、機能性素材などは高値となるでしょう。何より大切なことは、「どのようなこたつを、いくらの予算で買いたいのか」ということ。事前にしっかり検討しておいてくださいね。

こたつの電気代

1時間あたり

こたつの電気代は、1kWhあたりの電力量料金を27円(主要電力会社10社の平均単価)として計算した場合に、1時間あたり約2~5円と言われています。

標準的なこたつ(120cm×80cm)の消費電力は平均で約600W。これはこたつの最大運転時の電力です。通常、電源をオンにしてからこたつ内が暖まるまでの時間だけ最大運転をし、その後はリモコンに従って強・中・弱の状態を保つという仕組みです。

最大運転は最初のほんの数分間ですので、ほとんどの時間は最大出力ではありません。弱運転時の消費電力は80W、強運転時は200W程度。電気代に換算すると、弱運転は毎時約2円、強運転は約5円です。

1日あたり

電気代の計算式は、以下のようになります。
消費電力(kW)×使用時間(h)×1kWhあたりの電気代(円)=電気代(円)

○弱運転を1日中続けた場合
0.08(kW)×24(h)×27(円)=51.84(円)

○強運転を1日中続けた場合
0.2(kW)×24(h)×27(円)=129.6(円)

電源をオンにして直ぐは最大出力となるので、多少のプラスアルファがあります。でも万が一、丸一日こたつを入れっぱなしにしてもこの程度しか料金がかからないなんて、とってもリーズナブルですね!

1週間あたり

こたつの稼働時間は1日8時間程度と考えてみます。

○弱運転を1日8時間、1週間続けた場合
0.08(kW)×8(h)×27(円)=17.28(円)
17.28(円)×7(日)=120.96(円)

○強運転を1日8時間、1週間続けた場合
0.2(kW)×8(h)×27(円)=43.2(円)
43.2(円)×7(日)=302.4(円)

ひと月あたり

すると、月額の電気料金はどうなるかと言うと…

○弱運転を1日8時間、1ヶ月間(31日)続けた場合
17.28(円)×31(日)=535.68(円)

○強運転を1日8時間、1ヶ月間(31日)続けた場合
43.2(円)×31(日)=1339.2(円)

このようになります。

エアコンとの比較

戸建住宅に住んでいる家族が、リビングで使用するエアコンの電気代と比較してみましょう。14畳の広さをカバーする高性能エアコンがあると想定した場合、消費電力は970W。これを1日8時間、1ヶ月間(31日)使用すると…

0.97(kW)×8(h)×27(円)=209.52(円)
209.52(円)×31(日)=6495.12(円)

これは常に最大運転の場合の計算なので、省エネモードなどのコントロール機能を加味すると、エアコン1ヶ月の電気代は5800円程度となります。

一方、前述してきたように4人家族で120cm×80cmの標準的なサイズのこたつを使用している場合、消費電力は600W。これは最大出力なので、最大運転ではない時間帯があることを考慮すると、こたつ1ヶ月の電気代は約720円。

こたつの電気代はエアコンの8分の1程度。こたつはかなりお得な暖房器具であることがおわかりいただけましたでしょうか。

こたつ利用時の注意点

破損したコードを使用しない

破れたり、切れたりしたコードは、発火や火災の危険性が非常に高いです。電気こたつの断線が原因の発火や火災は後を絶ちません。破損したコードは決して使用しないでください。

コードの断線理由には、「コードがねじれていた」「こたつの脚の下敷きになっていた」などがよく聞かれます。見た目にはわからなくても、コードの内部で断線していることもあるので、コードを折り曲げたり、ねじったり、上から圧迫したりしないよう気をつけてください。

ヒーターに身体を近づけすぎない

発熱中は高温になるので、身体を接触させないよう気をつけなければなりません。気づかずに長時間接触していると、低温やけどとなって消えないやけど跡が残るという悲しいことも。

また衣服が長時間ヒーターに触れている場合には、発火の原因にもなります。こたつに入りながら寝てしまうということもありがちなので、ぜひ気をつけたいところです。

加えて、ヒーター付近にほこりが溜まっていると、ほこりに着火して火災がおこりやすくなります。危険のないよう定期的に掃除をしたほうが良いでしょう。

タコ足配線を使わない

通常、ひとつのコンセントの定格容量は15アンペアです。タコ足につなげてしまうと、気付いたら容量を超えて発熱し、発火する危険性が高くなります。

こたつ自体は1~5アンペアですが、併用の可能性がある電気カーペットは6.8アンペア。ここでお風呂あがりにドライヤーを使おうともなればプラス10アンペア。この時点で容量を超えてしまいます。

最近は何個も挿せる電源タップが種類も豊富に販売されていますが、そのような便利グッズを利用しているときも容量は通常と変わりません。コンセント使用時は消費電力量をよく確認してくださいね。

まとめ

日本ならではの暖房器具であるこたつ。「こたつにみかん」という光景は、日本の原風景でもありますね。こたつは私たちを足元から温めてくれるので、キンと冷える寒さもある日本の冬に適した暖房器具です。消費電力も少なく、まさにエコ。皆に愛される理由がわかりますね。

秋も深まり、朝晩は暖を取りたいことも増えてきました。家族の要望に合ったこたつの形、色、素材、値段、使用方法を見つけて、ひとりでも多くの方がこたつライフを楽しめますように!

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