実は歯は何層にもなっているんです。まずは一番外側。いつも歯を磨いたり触ったりできる部分ですが、ここが一番硬い、エナメル質という部分です。色は半透明。ちなみに乳歯は永久歯に比べて半分の厚みしかないため、虫歯になりやすくなっています。歯を外からの刺激から守る重要な役割があります。
次に象牙質です。歯髄の周りにあり歯の中心部分になります。硬さは骨くらい硬いです。最後に歯髄です。血管や神経のある部分で、ここまで虫歯が達すると痛みがでます。
本記事では歯のつくりをもとに、なぜ子供の歯が黄色くなっていくのか、原因と治療方法についてご紹介していきます。子供の歯の色で悩まれているパパママの方はぜひ本記事を参考にしてみてください。
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目次
まずは定番!食べ物が影響している
食べ物が影響してできる黄ばみ
さて、歯の作りを覚えたところで、本題の方に入ります。まずは、食べ物による着色汚れです。最近よくCMとかでもいわれてますよね~,ステイン汚れが~とか。子供も同じなんです。そしてこの着色汚れ・・・子供も大人も大好きな食べ物に原因があります。
たとえば、
・カレーやチョコレートなどの色の濃い食べ物
・ケチャップやソースなどの色の濃い調味料
・お茶などのカテキン。
などが当てはまります。ちなみにこの汚れ、口臭の原因にもなります。
対策方法・・・意外と簡単かも・・・
さて、対策方法ですが・・・それはもちろん毎日の歯磨きです。食後にきちんと歯磨きをする。
それでも限度がありますよね。そういう時は市販の歯磨き粉を試してみてください。研磨剤入りの歯磨き粉を使うといいです。歯磨き粉は毎日使用してなくても効果がでます。ただし、外国製の物は研磨剤が荒すぎる場合があり、これを使用すると歯が傷ついてしまう恐れがありますので気をつけてください。
研磨剤入りはちょっとという方は、歯医者さんでクリーニングです。クリーニングの方が即効性があり、きれいになります。ただ、子供によっては、歯医者さんを嫌がったり、長時間の処置に飽きてしまって・・・という場合がありますので、まずは歯医者さんに行って慣れてからの方がいいかもしれません。
それと意外な方法ですがバナナの皮。効果の程は定かではありませんが、バナナの皮にはミネラルが豊富に含まれているのとミネラル分を歯に浸透するのを助けてくれるビタミンDが含まれています。食べ物を使用するので安全ですしね。
手順はいたって簡単!
1 バナナの皮を歯にこすりつける
2 10分ほど浸透させてから、乾いた歯ブラシで2~3分磨く
3 口をゆすいで、普段通りの歯磨きをする
以上です。子供の体に影響もないですし、試してみてもいいかもしれませんね!
実はこんな原因も
実はこんな原因も・・・心配ご無用かも・・・
実は食べ物以外の原因もあるんです。それは・・・歯自体が原因の場合です。一番最初に歯の作りについて書きましたが、その作りが大きく影響してる場合です。
象牙質は実は白くないんです。少し黄色っぽくなっています。それをエナメル質から見ている状態が私たちが普段見ている歯です。
そして、この象牙質の色は乳歯より永久歯の方が濃くなります。そしてエナメル質も乳歯よりも永久歯の方が透明度が増すので黄色く見える・・・というわけです。もちろん個人差はあります。
治療法はある!?
治療法は、これはもう個人の手には負えません。なので歯医者さんで相談です。ただ、病気でもないですし普通ならそんなに黄色くなることもないと思います。
他にもこんな原因が・・・
先ほども普通なら気になるほどではない・・・と書きましたが、目立つほど黄色い場合があります。
・抗生物質の副作用
・エナメル質形成不全
まずは抗生物質の副作用です。
歯の成長期に長期間服用した場合です。例えばマイコプラズマ肺炎などで使われる薬。テトラサイクロン系の薬が使われているのですが、象牙質の色を濃くなる場合があります。また妊娠中に服用した場合も、生まれてくる子供に影響する場合があります。
次にエナメル質形成不全です。これは先天性の病気で、何らかの原因でエナメル質、一番外側の歯の組織がうまく作られないまま生えてくるというものです。外側のエナメル質ができていないため、象牙質がそのまま歯になるので黄色く見えます。
治療方はあるのかな?
まずは抗生物質が原因の場合。象牙質なので自力では残念ながらどうにもできません。なので歯医者さんでホワイトニングをします。ただし、ホワイトニングは歯に薬剤をしみこませるため大人でも知覚過敏になったりするので、永久歯が生えたばかりの時は避けてください。
生えたばかりの永久歯は、大人の歯に比べて弱いので、ある程度永久歯が強くなってからがお勧めです。
先天性の場合。エナメル質形成不全の場合は、歯を少し削り表面や全体をセラミックなどで覆い強化するやりかたです。ただし、大人になってからでないとできません。
最後に・・・
いろいろ書きましたが、やはえい子供の歯の黄ばみの一番の原因は食べ物です。そして、ステイン汚れを引き起こす食材もあれば、逆に防ぐ食べ物もあります。
リンゴ・・・リンゴに含まれているリンゴ酸が歯の汚れを予防してくれます。イチゴや梨にも含まれています。
ゴボウ・セロリ・・・食物繊維の多い食べ物は噛む回数が増えるため、歯の汚れを落としてくれます。
オレンジ・パイナップル・・・オレンジやパイナップルに含まれている成分が歯の汚れを落としてくれます。
チーズ・・・チーズの成分がエナメル質を保護する効果があります。噛む回数を増やすために固めの物を選ぶといいです。
同じ食べ物でも、歯を守るもの、汚れを落とすもの、汚れをつけるもの・・・いろいろありますね。食事はとても大切!!上手に付き合っていきたいですね
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