日本人なら布団は必需品ですよね。夏用、冬用、敷布団、掛け布団、毛布…一家に何枚もある布団ですが、やはり使い続けているとくたびれてくるもの。何年かに一度は、やはり新しく買い換える必要があります。
すると、どうしても避けて通れないのが、いらなくなった布団の廃棄です。
行政、自治体に回収してもらうのが通常の方法ですが、やはり回収費用はかかります。自治体にもよりますが、例えば非常に分別の厳しい横浜市を見てみると、毛布は古布、敷布団やマットレスは粗大ゴミ、枕は燃えるゴミ…など、細かく指定されています。
そうすると、自治体に電話、もしくはネットなどで回収の日時を指定し、コンビニ等で指定の値段の回収シールを買ってそれを貼り、指定の場所に出す…と、どうしても費用がかかります。
やっぱり、なんとしても無料で廃棄したい! そんな人のために、ここではとことん無料にこだわった布団の廃棄、回収方法を考えてみたいと思います。
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目次
30センチまでの布は燃えるゴミとして出せる!布団を細かくしてしまおう
とにかく手間がかかることを覚悟の上なら、布団は無料でゴミに出せます
布団は、そのままでは当然通常の燃えるゴミには出せませんが、細かく切り刻む、もしくはバラバラに引き裂くなどすれば、半透明のゴミ袋に入れて燃えるゴミに回収してもらえます。
ちょっと考えたらいい方法に見えるかもしれませんが、これは意外と大変な作業です。
薄い夏の掛け布団などならいける、と思うかもしれませんが、布団は非常に丈夫にできています。
家庭で使う普通のはさみなら、よく切れるものでもすぐに刃がダメになります。手芸に使う裁縫ばさみも、一枚を切り終える前に刃がぼろぼろになってしまいます。
一番使えるのは、カニを切るのに使うキッチンばさみでしょう。大ぶりのはさみを買えば、刃がかなりしっかりしているのでよく切れ、布も切れ味がききます。
それから大型のカッターナイフで布団に切れ込みを入れ、力任せにある程度引き裂いてから細かく切っていく方法もあります。いずれにしろ、想像よりはかなりハードな仕事になります。
それでも「これを切り終えたら無料で回収に出せる!」というモチベーションを強く持てば、できない作業ではありません。中の綿も、できればちぎって細かい状態にしたほうがいいですね。
半透明の45リットルのゴミ袋であれば、2枚も使えば充分入りきります。
羽毛布団のような軽い素材の布団は、収納袋でぺったんこにして燃えるゴミに
羽毛掛け布団のように、中身の綿がぎっちり詰まっていない布団の場合、収納袋を使うという手があります。
ホームセンターで燃やせる素材の布団収納袋を購入し、羽毛布団を入れ、掃除機で中の空気を吸い込んでぺったんこにしてから、ビニール紐でぐるぐる巻きにしてたたみ、燃えるゴミとして出す方法です。
ただし、これは確かにコンパクトになりますが、ゴミの分別が厳しい地域は注意が必要です。
東京都や大阪市など、燃えるゴミと資源ごみ、粗大ゴミくらいしか分別がない地域はこれは有効ですが、神奈川県の一部など非常に細かくゴミの分別が行われている地域では、回収されず持ち帰らなければならないこともあります。
ご自分のお住まいの地域の分別状況をよく把握して、違反のないように気をつけてください。
また、この方法で大丈夫であれば、枕や座布団なども同様の方法で回収が可能です。
収納袋を購入する料金もかかってしまうので、粗大ゴミ回収の料金とよく照らし合わせ、お得なほうを選択してくださいね。
新しい布団を購入と引き換えに、無料で回収してもらえる布団屋さんも!
新しい布団を購入するために、古い布団を捨てるという場合に限りますが…
ホームセンターや雑貨店で布団を買うのではなく、寝具専門店で布団を買う場合、いらなくなった布団を無料で引き取ってくれるサービスをしている店はけっこうあります。
「布団を購入しようと考えているのですが、古い布団は引き取ってもらえますか?」と、いろいろな店に聞いてみましょう。地元の布団屋さんや名前の通った寝具店であれば、そのサービスは通常やっています。
ただしもちろん、限度を超えて汚れている場合や布団の形を成していないものに関しては、引取りを拒否されることもありますが…あくまでリサイクルの観点からではなく、処分費用を持ちますよというサービスの一環からですので、よほどでなければ持っていってくれるはずです。
その店で新しい布団を買うという条件と、店によっては「お客様ご自身で店までお持ちいただけるのならば」というところもありますが、もちろん新しい布団を配送してくれるのと同時に持っていってくれるお店もあります。
また、これはいつもやっているとは限りませんが、町内を軽トラックで走っている廃品回収の業者に声をかけてみるのも手です。
ちゃんと布団をぐるぐる巻きにし、紐で縛った状態で持っていってもらえないかと頼めば、無料で持っていってくれることもあります。料金がかかると言われたら、いくらか聞いてみましょう。
お住まいの自治体の回収料より安ければしめたものですし、家のすぐ下まで車をつけてくれますから、回収場所まで持っていく手間ははぶけます。
もしくは、自治体によっては月に一度ほど資源ごみを無料で回収してくれたり、リサイクルキャンペーンをやっていたりもします。自治体のホームページにちょくちょく目を通していると、思わぬお得な情報が転がっていたりしますよ。
とことん無料にこだわった布団の回収方法まとめ
- ばらばらにして切り刻め!細かくしてしまえば布団は燃えるゴミに出せる
- 羽毛布団は、収納袋に入れてぺったんこに!コンパクトにして燃えるゴミへ
- 新品の布団を買うとき、無料で古い布団を引き取ってくれる布団屋を探せ
ここまでお読みいただけたらわかると思いますが、無料には常に「手間」がかかってきます。
はさみで布団をばらばらにするには時間も根気も要りますし、繊維が飛び散るので掃除も大変です。収納袋でぺったんこにするにも、収納袋を購入したり、掃除機がなければできません。
リサイクル業者や布団屋に回収してもらうのも、問い合わせや見積もりを何回もこなさなければなりません。ですから、自治体の回収の「回収料」を払って、その手間をはぶいてもらうのです。
無料で布団を回収してもらう手立ては、けっこうあります。もちろんすべて合法であり、やり方としても難しいものではありません。根気、手間が必要なだけなのです。
ちなみに自治体の回収費用は、地域によってバラつきはありますがだいたい300円から500円ほどです。
どちらを選択するかはあなた次第。今まで毎日お世話になった布団だからこそ、最後までしっかり責任を持って廃棄するようにしたいものですね。
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