テレビや雑誌などでも取り上げられ注目されるようになってきた「イクメン」や「カジメン」ご存知の方も多いと思います。最近では一部の企業や国からも「イクメン」や「カジメン」が推奨されているようです。
ほんの少し前までは、あまり馴染みのなかったものですが何故、最近になって推奨されているのでしょうか?
そもそも「イクメン」「カジメン」って詳しくはわからない!という方もいるかと思います。今回はイクメンとカジメンが推奨される理由と現状を、2つの言葉の意味を含めて調べてみました。
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目次
イクメン、カジメンの意味は?
そもそも、イクメンやカジメンとは何でしょうか?テレビなどで特集されたりしているので、何となくわかっている人も多いかと思いますが詳しい意味って知らない人が多いのではないでしょうか?
イクメン、カジメン、それぞれの意味を詳しく説明しますね。
イクメンとは?
イクメンとは「育児をするメンズ(男性)」の略です。しかし、これは単に「育児をする男性」というだけの意味ではなく子育てを積極的に行い育児を楽しみ、自分自身も育児によって成長しようとしている男性のことを言います。
芸能界でも、男性が育児休暇をとるなどして積極的に育児に取り組む男性もいて、それが「イクメン」という言葉を広めるキッカケになっているといえます。
芸能界のイクメンというと有名なのは5人の子持ちの「つるの剛士さん」、森三中の大島さんのご主人の「鈴木おさむさん」、そして「佐々木健介さん」などがあげられるかと思います。
カジメンとは?
「育児をするメンズ」がイクメン、ということで「カジメン」は文字通り「家事をするメンズ」の略ですね。家事のチョットした裏技なんかをササッとこなしたりキッチン家電なんかに詳しかったり、自ら率先して楽しく家事をこなすことができる男性のことをカジメンと言います。
イクメンやカジメンが推奨されるのは何故?
ほんの少し前まではイクメンなんて言葉もカジメンなんて言葉もありませんでした。それが、ここ数年でイクメンやカジメンがテレビなどで取り上げられたりで注目されるようになってきました。一部の企業や国からも推奨され始めています。
男性にも家事や育児に参加してもらうのは、とても素晴らしいことですし、奥さんも助かりますよね。しかし、何故、今そんなにイクメンやカジメンが推奨されているのでしょうか?
夫婦共働きの家庭の増加
以前は女性は専業主婦で家事や育児をして家を守り、男性は外で働いて家計を支えるという家庭が大半でした。それが数年前から女性の社会進出が進み1997年頃には専業主婦の家庭より共働きの家庭が多くなってきました。女性も男性同様に外で働いて家計を支えているのです。
しかし、そうなると女性は家事と育児と仕事を担うことになり女性の負担が増えるばかりになります。そこで男性も家事や育児に積極的に関わることで分担し女性の負担を減らそうというのがイクメンやカジメンが推奨される一つの理由です。
少子化対策の1案として
カジメンもそうですが、特にイクメンは少子化対策の1案として推奨されています。
近年、少子化が問題視されています。しかし現状は子どもが生まれる前は社会に出てバリバリ働いていた女性でも妊娠出産によって働き続けることが難しくなり退職を余儀なくされることが多くあります。それで家庭の収入も下がってしまうため子どもを持つことに不安を感じ妊娠出産を踏みとどまってしまっている夫婦が少なくありません。
そこで2010年6月に労働大臣の長妻昭氏が国会で「イクメンという言葉を流行らせたい」と発言し、男性の育児休暇取得の推進や子育てへの参加を促す「イクメンプロジェクト」を立ち上げました。
厚労省でも女性の子育て中の働き方の見直しと男性も子育てができる働き方を考えるといったことを育児休業法に取り込み男性が育児休暇を取得することで母親の家事や育児の負担を減らし仕事を退職しなくても良いように、また女性の社会進出を促すのを目的としているのです。
また専業主婦だとしても子どもが2人3人となると妻1人で家事や育児をすべて行うことは、とても大変です。そこで夫が家事や育児を少しでも助けてくれることは妻の精神安定にもつながり子どもにも良い影響を与えます。
妻をサポートできるカジメンやイクメンを国や企業がサポートすることで少子化を歯止めし社会に良い影響をもたらすとの考えから、カジメンやイクメンが推奨されているのです。
イクメンやカジメン現実は?
国などでイクメンやカジメンが推奨されているとはいえ、イクメンやカジメンになるには男性にとっては簡単なことではないのが現実です。
イクメンやカジメンと言えば会社でも評価はされますよね。とくに女性からは。しかし実際に男性が妻の出産を機に育児休暇や時短勤務の許可をとるにしても、そのぶん仕事が遅れほかの社員にしわ寄せがいくことや自身の会社での立場を考え躊躇してしまいます。
また一部の企業でイクメンやカジメンが推奨されてても、まだイクメンやカジメンへの理解がある企業は少ないのも現状です。とくに「男は仕事!家事育児は女がするもの!」とされた時代を生きてきた年配の上司などからの理解を得るのは簡単ではないことが多いです。イクメンやカジメンは多くの会社からは歓迎される存在ではないのが現実です。
イクメンやカジメンを定着させるには、今後、政府の働きかけや企業の男性の育児や家事への参加の理解を高めることが課題となってくるのではないでしょうか。
本物の「イクメン」「カジメン」とは?女性の本音は?
イクメンやカジメンに対する女性、妻の本音はどうなのでしょうか?
男性が家事や育児を1つや2つでも手伝ったと言えば周りに褒められるし、すごい!ってなりますよね。でもこれが女性だと、男性の時ほど称賛されることはあまりありません。イクメンやカジメンが推奨されているとはいえ、実際に家事や育児は女性が主体となってやるものとの認識があるようです。
たとえ共働きでも女性は家事も育児も仕事もやって当たり前なんですよね。
仕事をしているのは同じなのに、です。妻からしたら当たり前にやっていることなので「ちょっとやったぐらいで!イクメンやカジメン?はぁ?」って気持ちなのです。働いてる女性なら尚更思います。女性の求めるイクメンやカジメンとは妻の補佐的な感じで「手伝う」のではなく「一緒に協力してやる」ことなのです。
とはいえ、男性も出来る限りで頑張っているはず。そういった男女での考え方のズレから男性は「こんなにやってるのに!」となるし女性は不満を感じてしまうのです。しかし不満に思うばかりでは男性もどうしたら良いか困ってしまいますよね。そんな時は子どもが寝た後にでも少し夫婦で話す時間を作って妻の話を聞いてあげて下さい。
感謝や労いの言葉をかけてあげるだけで女性も気持ちが違うはずです。気持ちのサポートができるのも女性が求めるイクメンやカジメンでもあります。もちろん女性もご主人に感謝を伝えるのを忘れちゃだめですよ。
イクメンやカジメンへの理解を!
女性の生き方が変わってきた今、イクメンやカジメンが推奨されるのは良い事だと思います。共働きであれば互いに協力し合うことで家庭もうまく回ります。共働きじゃなく専業主婦だとしても夫が家事や育児に積極的に関わってくれることは、とても心強いでしょう。
子どもとしてもパパが育児にかかわってくれることは良い影響をあたえるのと思います。
しかし、イクメンやカジメンが推奨される一方で、社会では歓迎されないことがあることも現状です。イクメンやカジメンを推奨する政府の企業などへの働きかけやサポートが男性の育児参加や家事参加への理解を深め、イクメンやカジメンを育てるカギになるのではないでしょうか?
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