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カビをお掃除する時に必要な基本的な知識

梅雨の時期から秋にかけてはカビが生えやすい季節。湿度、温度が高くカビが好む環境です。家の中でカビが生えやすい場所と言えばお風呂場、台所が代表的です。

まめにお掃除しているつもりでもお風呂の黒カビ、赤カビは絶えず生えてきます。台所にうっかり半日ほど置いてしまったパンや果物にカビが生えていることもありますね。カビは口に入れば嘔吐、下痢の原因にもなります。抵抗力の落ちた粘膜、皮膚に付けば湿疹、ただれ等の皮膚炎になる場合も。また気管に入ってしまうとアレルギー発作を引き起こす可能性もあります。

お風呂場と台所のカビの撃退方法、その他のカビの生えやすい場所の対策について確認しましょう。

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【カビが好む環境と弱点】

カビにとって日本の夏の家屋はパラダイス。なぜならカビの好む環境にピッタリだからです。

“カビが好む条件“

①温度が20℃~30℃
②湿度が60%以上
③ホコリ、食べ物のカス、皮脂などのエサが豊富

最近は密閉性の高い住居が多く、年間を通して湿度、温度が一定なこともあり冬場もカビに悩ませられることもあります。

“カビの弱点“

①60度以上の高温。10分間加熱すると大抵のカビは死滅
②湿度50%以下の乾燥した空気
③エサのない掃除された部屋

5℃以下の冷蔵庫、-18℃以下の冷凍庫ではカビは死滅すると思っていませんか。死滅はせずに活動が遅くなるだけなのです。カビは低温には強いのです。

【お風呂場のカビ退治】

お風呂場のカビを撃退するには掃除ももちろんですが、日々の【お風呂を使った後のカビ対策】が大切。簡単なので家族にも協力してもらって【その都度】カビ防止をしましょう。

①お風呂から出る前に水シャワーで風呂場の壁、床等を流す。
壁、床の温度を一気に下げてカビの活発な生育を防ぎます。同時に石鹸カス、皮脂等も流してカビのエサも減らします。

②お風呂使用後に浴室乾燥機能を使う。窓を開けてしまう。
少しでも湿度も下げましょう。

お風呂に生える赤カビ(ピンクっぽいヌルヌルしたカビ)は市販のお風呂用洗剤とスポンジで容易に落ちます。このカビは石鹸やシャンプーの泡が付きやすい場所に多く見られます。まめに掃除して除去しましょう。

赤カビを放置して黒カビも生えてきてしまうと固めのブラシ、塩素系洗剤が必要になります。1番カビが気になる場所はゴムパッキンの使用箇所ではないでしょうか。この場所は黒カビが非常に生えやすいです。理由は2つ。

①ゴムには気泡、亀裂があることが多くカビが入り込みやすい。
②石鹸、シャンプー、皮脂等のカビの栄養源もしみ込みやすい。

ここのカビを撃退するには塩素系の次亜塩素酸ナトリウムが含まれているカビ取り洗剤が必須です。

【用意するもの】

次亜塩素酸ナトリウムが含まれているカビ取り洗剤(天然大理石等の使用不可な材質も有り。洗剤パッケージを確認。)

メガネ(ゴーグルでも可)
手袋

【方法】

①必ず換気を良くします。メガネ、手袋を必ずしましょう。目にカビ取り洗剤が入ると失明の恐れもあります。
カビのある箇所に直接洗剤をかけて30分以上放置します。

②お湯、水ですすいで完成です。

【どうしても落ちない黒カビにはパック攻撃】

上記の方法でも落ちない頑固なカビにはパックをします。

【方法】

①カビのある箇所に直接洗剤をかけてサランラップで覆います。半日以上放置しましょう。

②お湯、水ですすげば完成です。

※それでも黒カビが残っている場合は、とび散らないように注意しながら古ハブラシでこすります。

【台所のカビ退治】

台所は食べ物のカス、油汚れ、洗い物の飛び散りなど湿気とカビのエサが豊富です。
特にシンクと冷蔵庫はカビが生えやすいです。

【シンクのふちの黒カビ対策】

シンクの中は洗っても、すぐに乾くものです。シンクのふちは洗った後も水がたまっていることが多いのではないでしょうか。ふちに見られる黒い汚れは黒カビの可能性が高いです。このカビは比較的簡単に落ちます。

【用意するもの】

中性洗剤
古ハブラシ
雑巾

【方法】

①古ハブラシに中性洗剤を付けて黒かび部分をこすります。

②水ですすぎます。

③雑巾で水気を拭き取ります。

【冷蔵庫の黒カビ対策】

冷蔵庫のドアについているゴムパッキンが黒くなっていませんか。黒い場合、カビの可能性があります。先にも述べたようにカビは低温状態でも行き続けます。月に1度は掃除をしてカビを撃退しましょう。

※掃除前日までに冷蔵庫の中を極力減らしておきましょう。

【用意するもの】

アルコール
雑巾

【方法】

①冷蔵庫の中身を全部出します。

②アルコールで湿した雑巾で冷蔵庫内を拭きます。

※製氷機の中もカビが生えやすいです。中性洗剤で洗った後、台所用漂白剤で容器内を消毒します。その後、氷を作っては捨てることを2回以上繰り返します。
手軽な市販の製氷機クリーニング剤も有効です。

【押入れ、カーテンの裏も注意】

“押入れは詰め込まない”

押入れは湿気がこもるのでカビが生えやすいです。湿気取り剤も有効ですが、何より有効なのが【7割収納】です。

押入れいっぱいに物を詰め込むことはやめましょう。まめに換気しても通気性が悪いので効果が半減します。押入れスペースを6割~7割使用するつもりで収納すればカビは生えにくいです。

“カーテンは開閉しましょう”

目隠し用のカーテンだからと言って締め切っているカーテンはありませんか。またはレースカーテンは閉めたまま、カーテンは常時開けっ放しの窓はないですか。

締め切っているカーテンの裏、窓の両側に開けて留めたままのカーテンの裏はカビが生えている可能性があります。カーテンは数ヶ月に1度は洗いましょう。壁にカビがうつって黒くなってしまったらアルコールで拭きます。漂白剤を水で薄めた液で拭く方法もありますが、目立たない箇所で試してから行います。(壁の変色の恐れがあるので注意して行います。)

カビを防ぐには換気と除湿と掃除が大切です。洗濯物の部屋干しもカビ発生の要因のひとつです。出来れば除湿機、エアコンのドライ機能を使うことをおススメします。

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