寝ている最中にフッと目が覚めた時、体が動かない!もしかして金縛り?もしからしたら幽霊のせいかもしれない!
そんな時、どうすることもできなくパニックになると思います。しばらくすると体が自由になり、あまりの怪奇さに怖さを覚える方も多いかと思います。
でも怖がらないでくださいね。実はこの「金縛り」、一種の睡眠障害であるということが科学的に証明されているんです。本記事では、金縛りとは一体どんなものか、金縛りが起きる4つの原因と改善方法についてご紹介します。
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目次
金縛りって一体何?
金縛りという名前は、仏教用語の「金縛法」(きんばくほう・かなしばりほう)より由来しています。
「金縛法」は、厄難除災と煩悩を断ち切る不動明王の秘法で、敵の自由を奪い、身動きをとれなくします。体が動かなくなり、どうすることもできない…まさに私達が夜体験する金縛りにそっくりですね。金縛りは、西洋でも悪魔や魔女、妖精の仕業と考えられてきました。
では、金縛りとは具体的にどのような現象なのでしょうか?金縛りになったという方は具体的に、次のような体験をしています。
- 意識はあるのに身体を動かすことができない
- 目を閉じることができない
- 声を出すことができない
- 息をすることができない
なぜこのような現象が起きるのでしょうか?次に金縛りのメカニズムに迫ってみたいと思います。
なぜ金縛りは起きるの?そのメカニズムとは
金縛りとは、人の睡眠のリズムに大きく関係しています。人の睡眠には「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」という2つのリズムがあります。この2つは次のような特徴があります。
- ノンレム睡眠…脳→寝ている状態。体→起きている状態
- レム睡眠…脳→起きている状態。体→寝ている状態
通常、人はノンレム睡眠→レム睡眠という順序で眠ります。しかし、何らかの原因により、レム睡眠→ノンレム睡眠という逆のリズムになってしまう場合があります。人が眠りにつくとき、まだ意識があるにもかかわらず、レム睡眠から寝入ると体を動かすことができません。
これが金縛りの正体だと言われています。
また、睡眠中に目が覚めたときも金縛りになりやすいといわれています。人はレム睡眠のときに夢をみます。その時に完全に目が覚めると、意識があるにもかかわらず体は眠っているため、動かすことができません。
では、金縛りを起こす原因とは何でしょう?次の項で詳しくみていきましょう。
金縛りの原因とは?
一般的に金縛りが起きる原因は、次の4つが関係していると考えられています。
- 睡眠時間の過不足
- 疲れやストレス
- 時差ボケを解消しようとしたとき
- 仰向けで寝ている
それでは上記の原因を具体的にご説明します。
睡眠時間の過不足
睡眠時間が不足していると、睡眠のリズムが崩れやすくなります。また、看護職など夜間に仕事をしており、よく徹夜をしている方は、特に金縛りが起きやすいといわれています。逆に日中の睡眠時間が長すぎても、睡眠のリズムが崩れ金縛りになる原因とも考えられています。
疲れやストレス
疲れやストレスは睡眠のリズムを崩す大きな原因です。疲れやストレスがたまると、当然寝不足などの原因にもなり、睡眠のリズムを崩しやすくなります。
時差ボケを解消しようとしたとき
人には、太陽の光を浴び朝が始まり、太陽が沈み夜になると眠くなるという体内時計があります。時差ボケが起こると体内時計が正常に働かなくなり、睡眠のリズムも崩れ、それと同時に金縛りが起きることがあるようです。
仰向けで寝ている
仰向けで寝ると、体全体がゆったりと弛緩しているため、レム睡眠に入りやすいといわれています。前述で述べたように、通常、人はノンレム睡眠から眠りにつきます。そのバランスが崩れるのは、寝るときの姿勢も関係しているといえるでしょう。
では、金縛りにならないためにはどうしたらよいのでしょう?次にその方法をご紹介していきます。
金縛りにならないためには?
金縛りの多くは、睡眠時間や睡眠の質に影響しています。
十分な睡眠時間を確保する
もし、睡眠時間が不足しているという方は、早めに布団に入ることを心がけましょう。仕事上どうしても徹夜をしなければいけない方は、昼間でもぐっすりと安眠できるようアイマスクや耳栓を利用するなど、ご自身で工夫をしてみてはいかがでしょうか。
寝方を変える
また、仰向けで寝る癖がついているという方は、抱き枕などを使用するとよいかもしれません。
リラックスして入眠できる環境を作る
疲れやストレスがたまっている方は、お風呂にゆっくりつかったり、リラックスできる音楽などを流してみるのも効果的です。ご自身の睡眠環境を見直し、規則正しい生活を送るよう心がけることで金縛りを解消することができるといえるでしょう。
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原因を知ることで金縛りを解消しよう!
本記事では、金縛りの4つの原因をご紹介してきました。もう一度、その4つをおさらいしてみましょう。
- 睡眠時間の不足
- 疲れやストレス
- 時差ボケを解消しようとしたとき
- 仰向けで寝ている
もし、金縛りにあってしまったら、まず呼吸を整えるために深呼吸をしましょう。そして、指など体の一部分を動かしてみてください。体の一部分を動かすことができないときは、眼球を左右に動かすのも効果的です。金縛りは、ほとんどこの方法で解けるといわれています。
一度金縛りにあうと、その恐怖のあまり眠れなくなり、睡眠の質がおちてしまいます。睡眠の質がおちると、睡眠リズムがおかしくなり更に金縛りを引き起こす原因となり悪循環ですよね。金縛りのメカニズムを知ることで、悩みが解消し安心して眠ることができます。
最近よく金縛りにあう…。そんな方は、ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。あなたの金縛りが少しでも解消できるようお役にたてれば幸いです。
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