Home / 健康 / 風邪をひいた時に黄色い痰が出るのはなぜ?その理由と対処法

風邪をひいた時に黄色い痰が出るのはなぜ?その理由と対処法

 風邪を引いた際、痰が止まらなくなって困る経験はありませんか?風邪をひくと痰が出ることが多いですが、その色は様々です。黄色い痰が出ることもあれば、白い痰が出ることもあります。

この時、黄色い痰が出るというのはどのような理由からなのでしょうか。また、どのように対処する必要があるのでしょうか。

そこでこの記事では、風邪の時に黄色い痰が出る理由やその仕組み、そして対処法をご紹介します。

原因に合わせて正しい対処を行うことで症状を改善しましょう!

スポンサードリンク

痰とは?

痰とは、そもそも何なのでしょうか?

痰は、鼻腔経由のものを除く呼吸器系で作られた粘膜の一種であり、呼吸器にとって有害となる物質を絡め取って体外に排出するという役割があります。

痰の成分は、主に糖タンパクや免疫グロブリン、脂質を含むゲル状の水です。吸い込んだほこりや塵、細菌やウイルス、アレルゲンなども含んでいます。

痰は、体調が悪い時にだけ出るものというイメージがありますが、健康な時にも出ています。一日あたりの正常な量は、成人で100mL程度と言われています。

しかし、これよりも極端に多い場合には、何かしらの疾患を抱えている可能性が高いと考えられます。

黄色い痰が出る理由

痰の色は、原因によって変化します。風邪などの感染症では、痰の色は少し黄色くなります。これは、白血球と細菌などが戦ってその残骸が混ざるからです。

ウイルスを含む痰はほとんど無色ですが、色が付いたものは細菌が原因の風邪である事が考えられます。

ちなみに緑色に近い色の場合は膿が混ざっていることが考えられ、蓄膿症などの症状で見られます。また、少し赤く変色している場合には、血痰と呼ばれ、血が混ざっている恐れがあります。

これらのような痰が出た時には注意が必要です。鮮赤色の場合は吐血に近い状態ですし、褐色であれば肺や気管支の病気の疑いがあります。できるだけ早く病院で受診する事をおすすめします。

痰が出る仕組み

呼吸をしていると、大気中のほこりや塵、細菌、ウイルスは鼻や口から体内に入ります。この時入ってきた異物は体内に残ったままになると身体に害を及ぼします。

これを防ぐため、呼吸器に入り込んだ異物を身体の外へ排出する役目として痰が出ます。

咳はのどや気管、気管支などの末梢神経を刺激されることで、反射的に起こります。咳を反射で強制的に出すことで、気道にたまった異物を身体の外へ排出し、同時に痰も押し戻されて口の中に出てきます。

健康な状態でも痰が出るのは、大気中のほこりや菌を普段から呼吸で取り込んでいるからです。普段は気づきませんが、無意識にツバと一緒に飲みこんでいます。

痰が絡むときの対処法

少し塩を入れたお湯をゆっくりと飲むという方法があります。喉を温めて保湿することで流動性が増し、痰を切りやすくなります。また、みかんや金柑などの柑橘類の皮を絞ったものを混ぜるのもいいでしょう。

また、卵白にも去痰効果があります。加熱すると成分が変わってしまうため、加熱せずに生卵の状態で調理した物を食べることで、効果が得られます。

まとめ

痰は、白血球と風邪の病原体が戦った後にその残骸が混ざって出るものです。黄色い痰が出る場合には、細菌による風邪が原因と考えられます。

痰が出ている時には、同時に風邪の原因となる細菌やウイルスが含まれていますので、できるだけ痰を出して風邪の原因の細菌を身体から出すようにし、風邪を早く治しましょう。

スポンサーリンク

Check Also

眠気の原因は更年期?更年期による眠気を軽減する3つの方法

 疲れがたまっているわけでもな …