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夫婦喧嘩が子供に与える影響

「おやのせをみてこはそだつ」こんな言葉を聞いたことはないでしょうか?ことわざ辞典には載っていない言葉になるのですが、昔から言われていることわざです。

子どもは親が行う普段の行動を知らず知らずのうちに見ていて、それを身に着けてしまうという意味があります。「背」という部分がポイントであり、親が外の世界には出していない裏の部分の感情や行動なども子どもはよくみているということになります。

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夫婦喧嘩子どもの前でしたことある?

夫婦喧嘩を一度もしたことがない!という夫婦は少ないのではないでしょうか。喧嘩は喜ばしいことではないですが、お互いの理想や思い、考えを相談しあう中で夫婦喧嘩は必要不可欠なものでもあります。

夫婦喧嘩自体はそう悪いことではないのですが問題はそのタイミングです。お子さんが見ている前で夫婦喧嘩したことはありませんか?お子さんが聞こえる声で夫婦喧嘩していませんか?

夫婦喧嘩が与える影響

お父さんとお母さんが喧嘩している姿をみて、子どもたちは一体どんな思いをしているのでしょうか?ある程度の年齢になれば喧嘩の内容も理解できるようになります。親同士は子供のためをおもって子供のことを一生懸命考えて喧嘩していても、子どもは自分のせいでお父さんとお母さんが喧嘩している!と勘違いしてしまう場合もあります。

大好きなお父さんとお母さんが喧嘩していることによって、心に大きな不安を覚えているかもしれません。夫婦喧嘩が子どもに与える影響を考えたことがありますか?

精神的に不安定になってしまう

夫婦喧嘩に限らず、人同士が言い争う声は聞いているだけで心に緊張感と恐怖感を与えてしまいます。喧嘩をした夫婦同士は喧嘩によって自分の胸の内をさらけ出せていても、それを聞いてしまった子どもたちは心に抱えた緊張感や不安感を外にだせないままためこんでしまいます。

普段ニコニコしているお母さんが怖い顔をしていたり、お父さんが大きな声を出していたり自分にとって絶対的存在である両親の様子が普段と違うことは子供にとって大きな不安感を覚えます。

本来であれば子どもにできた不安は親に相談することで取り除いてあげられるのですが、原因が親にある場合誰にも相談することができなくなってしまい、子どもは精神的に不安定なままになってしまいます。

無表情や顔色をうかがうようになる

夫婦喧嘩が増えると子どもはその不安感から親の顔色をうかがうようになってしまいます。自分のせいで親が喧嘩しているのではないのか?自分のせいで喧嘩が始まったらどうしようと、言いたいことや思ったことが言えなくなってしまう場合もあります。

こういった影響の1つにサイレントベビーや、アダルトチルドレンという言葉があります。サイレントベビーは主に乳幼児期のことになりますが、親からの愛情や声掛けが少ないことによって笑わない、泣かない赤ちゃんになってしまうことです。何をしても無駄だと諦めてしまった状態にあります。

これは赤ちゃんだけでなく、成長してからも同じことで親がこちらを向いてくれないことが多くなると子どもはだんだんと自分をさらけ出すことをしなくなり、相手の顔色をうかがって行動するようになってしまいます。

アダルトチルドレンは親からの虐待や家庭問題を抱えて育った子どもが成人してもそのトラウマから抜けることができずに、破滅的な考えや完璧主義者になってしまい人間関係の構築が苦手な大人になってしまうことを指します。

攻撃的になってしまう

夫婦喧嘩によってたまったストレスを外部で発散させようとするために、他者に対して攻撃的になってしまう子どももいます。夫婦喧嘩で手が出てしまうケースはそう多くないかもしれませんが、暴力をみて育った子は暴力に対して否定的な感情が薄くなり、暴力に対しては暴力で訴える行動をしてしまう場合もあります。

人をたたいてはいけない!人に悪口をいってはいけない!と教えながら夫婦が叩いたり、悪口を言い合っていてはなんの説得力もありませんよね。

将来に影響がでてしまう

夫婦喧嘩を見て育った子どもたちが将来大人になったときに夫婦にたいして思い描くのはどんなことでしょうか?自分も結婚してもあぁやって夫婦喧嘩するなら結婚なんてしなくていいや。そう思う子どもも少なくありません。

また女の子にとって男の人の声や威圧感は予想以上に大きな影響があります。お父さんの怒鳴り声を聞き続けた子は将来男性に対して恐怖症が残ってしまう場合もあります。

大切なのはアフターフォロー

お母さんやお父さんだって1人の人間です。絶対に喧嘩しない!なんてことは不可能ですよね。1番の理想は喧嘩しないことですが、それが無理でもせめて子供には聞こえないところでするようにしましょう。ヒートアップするとついつい声が大きくなりがちなので、お互い冷静に話し合えるといいですね。

また万が一子どもに見られたり、聞かれてしまった場合もきちんとアフターフォローをしてあげることが大切です。なぜ喧嘩していたのか、もう仲直りしたよとお子さんが安心できるように説明してあげてくださいね。

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