子育ては正解がなく、難しいものです。雑誌や書籍通りにいかないことも多いため、イライラしたり疲れたりして子供に対して言ってはいけない言葉をぶつけることも。さて、その言ってはいけない言葉とは具体的にどんなものでしょうか。自分のことを振り返りながら見てみましょう。
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目次
どんな時に言ってしまいがち?その言葉の影響は?
言ってはいけない言葉をつい言ってしまうのは、主に怒っている時です。イライラを子供にぶつける時に、うっかり怒鳴ってしまったり、きついものの言い方をしてしまったりするのです。
うっかり、つい・・・。大人にとってはその程度の気持ちで言った言葉でも、子供にとっては重大なことです。なぜなら、幼少期の親の存在は大きいからです。守ってくれるのは親だけ。そんな小さな子供にショックを受けさせるのは酷ですね。ちょっとした言葉でも凶器になります。大人になってからも引きづり、忘れられず、その後の人生すら左右することもあるので忘れてはいけません。
大まかにどんな言葉に分類されるか
・誰かとの比較
・子供の容姿の批判
・生活の仕方の否定
・好奇心の阻害
・子供であることの否定
・存在の否定
次に具体的な言葉の例を挙げます。自分は言っていないか要チェックですよ。
子供に言ってはいけない言葉
子供を傷つけ、プレッシャーを与え、コンプレックスにしてしまうかのうせいのある言葉たちです。
誰かとの比較
「◯◯ちゃんを見習いなさい」
実在する身近な人と比較されると大きなダメージを受けます。その子の方が好きなのかも、と不安になります。自分が子供に「◯◯ちゃんのママの方がキレイ」などと言われたら嫌ですよね。人に言われて嫌なことは言わない、これが鉄則です。
「あの子と遊んではいけません」
よその子と比較する言葉です。誰とでも分け隔てなく遊ぶことができる子供時代があってこそ、自分と気が合う子と、合わない子の存在を学びます。それを妨げることで、非社会的な人間になってしまう可能性が高まります。
子供の容姿の批判
「◯◯は可愛くないね」
「どうしてそんな顔なんだろう」
自分ではどうすることもできないことを否定されてしまうことで自信を持てなくなります。また、大きくなっても気にしてしまい、コンプレックスになる可能性が高いです。
生活の仕方の否定
「失敗するんじゃない」
挫折や失敗は人にとって多くの学びを与えてくれます。大人だって失敗するものなのに、こんなことを言われたら挑戦することに臆病な子になってしまいます。
「言うことを聞きなさい」
子供の自由な発想を否定する言葉です。大人の定規に当てはめて、自分の思い通りにさせようとするのはやめましょう。子供にとってはすべて大事な経験です。自ら学んで考えていける子に育てるためには、この言葉を言わないことです。
「泣くな!静かにしろ!」
泣くと嫌われると子供に思わせてしまう一言です。泣くことを我慢するようになり、そして徐々に感情を表に出さなくなってしまいます。
「いつまでも泣いてないの!」
泣き止まない子に対する言葉です。子供は泣いて感情を整理しています。それを妨げてはいけません。
好奇心の阻害
「なんでそんなことをするの!?」
「なんでママを困らせるの?」
このようになんでを多用して責めるのはいけません。幼児期の子供は「ただやってみたかったから」という気持ちだけで行動することが多いです。けして「母親を困らせたかった」わけではありません。子供は、ママが困ってしまうのかと思い、好奇心が妨げられていってしまいます。
「遊ぶんじゃない」
楽しむことを否定する言葉ですね。子供は遊ぶことから多くのことを学びます。たくさんの経験をし、物事を理解していきます。それを大人の価値観で妨げてはいけないですよね。
「◯◯してはいけない」
こちらも子供が経験し、学ぶことを妨げる言葉です。子供時代にいろいろな経験をさせてもらえなかった子供は、大人になってから自分で決断することができない人間になりやすいそうです。
「ママがやれって言ったらやればいいの!」
これは「ママの言うことを聞きなさい!」と同じ意味の言葉です。外出先などでも言っているママをよく見かけます。子供はある一定の年齢になると「なんで?」「どうして?」という疑問を口にするようになります。理由を知りたい、好奇心旺盛な子供の証です。それを、「黙って言うことを聞いてなさい」というニュアンスの言葉で言いくるめるのは大人の悪いところです。どんなことでも、子供の疑問に対して理由や正解を答えてあげてください。
子供であることの否定
「子供だからまだ無理だ」
子供であってはいけないと思わせてしまう一言です。子供はこの言葉によって、経験する機会を逃し、成長を阻害される可能性もあります。子供だから、と言わずに、危険でない限りはできるところまで一緒にやってあげるなどしてサポートしてあげたいものです。
「子供は向こうに行ってなさい」
子供はこの言葉を聞いて育つことで、個人ではなく子供というカテゴリーで物事を考える人間になってしまいます。
「面倒を見なさい」
主に年上の子供にいう言葉ですね。私には弟がいるのでよく言われたものです。「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから」という言葉も含めて、子供であることを否定してしまっています。確かに上の子に下の子を見てもらえると親は助かるでしょうが、それは大人の勝手な意見です。童心を持つことを許されないと考えてしまいます。
存在の否定
「産まなきゃよかった」「私の(うちの)子じゃありません」
「おまえなんかいなければよかった」
この言葉たちは、絶対に言ってはいけないと分かっていて言ってしまうことが多いものです。子供にイラッとしましたか?ストレスや疲れがたまっていてつい言ってしまいましたか?でも、そんなこと子供には関係ありません。ひどいことを言われた記憶しか残りません。理由が何であっても子供は深く傷つき、忘れません。
「あんたが男の子(女の子)だったら・・・」
性別を否定する言葉です。子供は自分ではどうすることもないことを言われて戸惑うと同時に、親の期待に応えられない悲しみを味わうことになります。
「子育て間違えたかも」
自分は失敗なんだ、ダメなんだ、と子供は解釈してしまいます。子供が自分の思い通りにならなければ子育ては失敗ですか?
まとめ
子供というのは成長途中の一人の人間です。子供だから、と思っているうちに大人になり、親の言葉ですでに人生が左右されているものです。自分が子供の時に言われて嫌だった言葉はありませんでしたか?つい言ってしまってはいませんでしたか?子育てに正解などありません。まずは子供の気持ちに寄り添って、自分が言われたら嫌なことは言わないことを心がけましょう。
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