空き巣が家に侵入する場合、玄関や窓が侵入口となって犯罪に及びますが、玄関は多くの防犯がなされていますが、意外と窓への防犯を私達は一般的に怠っているのではないでしょうか。
実は、空き巣の場合は、窓が一番狙われやすい場所だと言われます。窓から侵入されるケースが実際に多く、その対策としても窓ガラスを防犯ガラスにする他にもいろいろな防犯対策があります。私達は窓への防犯対策として何をしたらいいのでしょうか。沢山ある窓の防犯対策についてここで一度考えてみませんか。
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目次
意外と無防備な「窓」
出典: 2014年4月-藤田けんじofficial site
窓からの侵入が一番多いのは、窓が意外と無防備だから狙われやすいとも逆に言えます。沢山ある窓のそれぞれに私達は何か防犯対策をしていると言えるでしょうか。恐らく、多くの人が何もしていない、もしくは、一部にだけはしているというのが答えではないでしょうか。
窓からの侵入の場合は、鍵の周辺のガラスを破って鍵を開けて侵入することが一番多いのですが、その侵入方法も最近では凶悪になってきています。
具体的に、空き巣から窓を守るには、いくつかの方法があります。
➀窓ガラスに防犯対策を取る(防犯ガラスや防犯フィルム)
②窓の鍵を工夫する(補助錠を付ける)
③振動アラームでアラームの警告音を鳴らす
大きく分けると以上のような方法があります。
窓ガラスのガラス破り対策は?
まず、窓ガラスを割られて侵入されることが一番多いので、窓ガラスを強化して防犯ガラスにしてみる方法があります。防犯ガラスは、ペアガラスや網入りガラスなどと混同されますが、それらとは異なっていて、防犯ガラスは、複合ガラスと呼ばれるものです。ガラスとガラスの間に防犯フィルムを挟んだものが防犯上は有効と言えます。
防犯ガラスまではと言う人には、防犯フィルムを貼るだけでも犯人が侵入に時間がかかって諦めるケースが増えますのでおすすめです。また、防犯フィルムにも厚さがありますので、できるだけ厚い物を選んで貼ってみませんか。貼る際には、鍵の周辺だけでなく、窓一面に貼るのが大事な鉄則です。
また、窓の外を格子で囲った格子窓もありますが、意外とドライバー1本で付けているねじが外されてしまったりしますので、安心せずきちんとこの窓にも鍵をかけて気を付ける必要があります。
窓の鍵の対策は?
そして、窓の鍵は、鍵がロックまで掛けられるタイプが一番です。外出時にはロックまで掛けて出掛けます。さらに、1ドア2ロックの考えで、窓の上部か下部にもう一つ補助錠を掛けてみませんか。一つの鍵を開けても補助錠が閉まっていれば、まだ開けることができませんので犯人も諦める確率が大きくなります。
補助錠は、両面シールで貼りつけるものもあり、簡単に窓ガラスに貼りつけてつけることができるタイプもあります。また、鍵で閉めている下部のレールに付ける鍵付きの補助錠などもあり、様々なタイプが揃っています。いろいろなタイプの物から付けやすくて丈夫なものを選んで付けてみませんか。
窓にアラームを付けて対策
窓のガラス破りで侵入した場合に、振動に反応してアラームがなる対策も有効です。犯人は音もとても嫌がりますのでアラームを付けてみませんか。
窓やドアを開けた時に反応するものではなく、窓を破ろうとする衝撃の振動で反応するアラームにしておけば、犯人が侵入する前に知らせてくれて事前の防犯対策に役に立ちます。犯人を威嚇することができ、未然に犯罪を防げるのではないでしょうか。
振動で鳴るアラームを付ける場合は、窓ガラスの室内側手前のガラス窓にアラームを取り付けます。鍵のクレセント部分の近くに付け、半径15cm以内程度の場所に取り付けるのがベストです。
出典: 大音量アラームで住宅の窓を防犯
次ページ:窓の防犯対策は併用を
窓の防犯対策は併用を
ここまで窓の防犯対策をご紹介してきましたが、防犯対策をしている人からよく聞くのは、併用が大事だという事です。つまり、防犯フィルムと補助錠対策、防犯フィルムと振動アラーム、補助錠と振動アラームなど、二つを組み合わせることでより強固な防犯対策となります。
窓ガラス破りに5分以上かかると空き巣は退散すると言われていますので、犯人がイライラする位に防犯対策を取っておきましょう。もし、何らかの手段で一つの防犯対策が破られたとしてもあと一つの防犯対策がまた守ってくれます。二重の防犯対策で、時間がかかれば面倒になって諦める確率を高めましょう。
それぞれの場所の窓による対策
浴室やトイレ、洗面所などによく使われる回転ハンドルで開け閉めするルーバーの窓がありますが、この窓も意外と危険です。小さな窓なので安心しているかもしれませんが、何枚かのガラスでできていますので、そのガラスを数枚抜き取るだけで、この窓の開口部を全部開けてしまう事ができます。
空き巣にとっては、意外と穴場の窓なのです。こうした窓はまた死角になるような場所にあることも多く、目につきにくいので、狙われやすくもあります。よく外から面格子をしていますが、アルミの面格子などは割と簡単に外せますので危険と言えます。意外とこうした窓に限って鍵をかけていないということも多くあり、油断は禁物です。
そこで、ルーバーの窓には内側から肉厚なアルミ側板とステンレスパイプなどの組み合わせで格子を作るのも有効な方法です。格子が外されないように、特殊ねじを使ってはめるのがおすすめです。
風呂場やトイレの窓は?面格子付きの窓は?
一番狙われるのは、掃き出し窓と呼ばれる下からの大きな窓ですが、風呂場の窓やトイレの窓も注意すべき窓です。なぜなら、意外と換気の為に開けている場合も多いため、閉めたつもりでも空いている場合があり、防犯意識も薄れる要注意な窓だからです。
このような窓もきちんと窓を閉めた上で、できれば忘れずに防犯ガラスや防犯フィルムで対策をとる必要があります。
また、風呂場やトイレの窓にありがちな木製やアルミの面格子は、先ほどからありますように、あまり強度がないので、どうせ新しく面格子にするならばステンレス製や鉄製の格子にすることをおすすめします。今ある面格子もできれば、付け替えることをおすすめします。
[4.jpg] 出典: アーキスクエア公式ブログ窓への侵入経路は?
また、窓への侵入経路も考える必要があり、例えば雨どいを伝って2階のベランダや窓に侵入することもあり、2階と言えども注意が必要です。自分の家の周囲を見回って、どこかを伝って侵入できないかをシミレーションすることも大事です。たまには、家を回って自分の目で危険な窓がないかを確認してみませんか。
窓から侵入するために踏み台になる自転車を移動したり、よじ登り防止のカバーなどを付けたり、様々な工夫をすることが大事です。
窓への防犯対策についてのまとめ
窓への防犯対策が意外と無防備であることがわかりましたが、防犯ガラスやフィルム、補助錠、振動アラームなど最近では沢山の種類の防犯グッズも豊富です。これらで防犯対策を是非してみませんか。その際にそれぞれの防犯対策を組み合わせてより強固な対策をすることが大事です。
また、窓にもいろいろな窓がありますので、それぞれのタイプに合わせた防犯対策を検討してみて下さい。決して小さい窓だからということや二階の窓だからと油断をしない防犯対策を考えることがとても重要です。
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