寒い季節に体を暖かく包んでくれた毛布。気温の低い間は乾きが悪いという理由で、「干すだけ」だったという方も多いのでは。毎日、肌に触れていた毛布は汗・皮脂・ほこりで汚れています。
4月以降の天気の良い日に思い切って、毛布の丸洗いをしましょう。思いのほか綺麗になりますし、夏期の保管中のダニ発生リスクも減ります。
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洗う前に洗濯表示の確認を
最近の毛布は、コスパの良いポリエステルが多いようです。かつての低価格帯毛布素材アクリルよりも主流のようです。ポリエステル、アクリル、綿、綿と化学繊維の混紡素材の毛布でしたらほとんど自宅洗いが可能です。
天然素材といわれる絹、羊毛、キャメル(ラクダ)、カシミヤ、天然素材との混紡等を使った高価格帯の毛布は、洗濯表示が水洗い可能であれば自宅洗いは可能です。しかしほとんどのものは水洗い不可になっています。縮み、変形、変色が起こる可能性が高いので専門クリーニング店にまかせるほうが無難です。
洗濯表示が分かりやすく表にされています!
参考“コラム洗濯の取り扱い記号・表示マーク”
http://topic.wowmemo.com/life/washing001.shtml
【我が家の毛布はどのタイプ?】
①ポリエステル毛布
化学繊維ながら綿の風合いも持つ、もっともポピュラーな毛布。自宅で洗濯機洗いができる。吸湿性がなく、静電気が置き易い。フリースタイプの毛布もある。
②アクリル毛布
ふわふわと厚みのある暖かな見た目。羊毛を目指した化学繊維毛布で自宅で洗濯機洗いができる。吸湿性がなく、静電気が置き易い。昔ながらのザ・毛布のふんわりの手触り。
③羊毛素材毛布、カシミヤ、キャメル等の獣毛素材毛布
保温性、吸湿性ともに優れている。ポリエステル、アクリルと比べると重さはある。体のことを考えると羊毛、カシミヤ、キャメル等を使いたいが、値段が高めである。自宅洗いは不可なものが多い。
④絹毛布
敏感肌の方にもおススメの肌に優しい素材で保温性、保湿性が高い。美しい光沢感があり、滑らかな肌触り。こちらもほとんどが自宅洗いは不可である。値段も高め。
洗濯機で洗う場合
毛布の洗濯表示を見て水洗いOKだったら洗濯機で洗ってみましょう。
①広いところに全面が見えるように干し、軽くたたいてゴミやほこりを浮かします。
②汚れがひどい部分(首にあたる部分は特に皮脂汚れがひどい)に洗剤の原液をかけます。古いハブラシや洗濯用ブラシで汚れを軽くたたきます。
③洗濯機に入るように丸めて、できれば「洗濯ネット」に入れて洗濯機に入れます。入れるときは襟首部分が下になるように入れます。毛布は大きいので、水に浸かっていない場合もあります。洗濯機が洗いを開始する前に水量を確認しましょう。もし上部分が浮いたりして洗濯液に浸かっていないようなら、手で押し込みます。
④洗濯機に毛布コース等があれば選択し、規定の量の洗剤・柔軟剤を入れます。柔軟剤は入れると入れないでは大違い。毛布だと柔軟剤の効果をより実感します。
⑤干すときは物干し竿を2本使って干します。横から見ると毛布がM字になるように物干し竿の間の毛布をたわませると早く乾きます。暑い夏ならベランダにそのまま干してもOK。
手洗いならぬ足洗いの方法
ダブルサイズ以上など洗濯機に入らないサイズの毛布はお風呂場で洗いましょう。
①洗濯機洗いと同様に、ほこりとり・汚れ落としは前もってやっておいてください。
お風呂場の浴槽のサイズに合わせて畳みます。屏風折り(扇子みたいに互い違いに折る)するとまんべんなく洗えます。
②浴槽に入れた毛布にシャワーでぬるま湯(40度以下)をかけます。水でも良いですが、ぬるま湯のほうがびっくりするくらい汚れが浮いてきます。しっかり毛布が濡れたら、規定量の洗剤を入れて、足でまんべんなく踏みます。良く踏んで汚れを浮かしたら、今踏んでいた面をめくって次の面を出します。
③全部の面を踏み終わったら、シャワーでぬるま湯をかけながら踏み続けてすすぎます。泡っぽさが消えて濁った水が出なくなってきたらOK。ふたたびたっぷりのお湯をかけて、規定量の柔軟剤をふりかけます。そのまま5分くらいおきます。
④ふたたびシャワーでぬるま湯をかけます。そのあと踏んで脱水します。
浴槽にかけて水気を切ります。水が切れて運んでも床が濡れないようなら干します。洗濯機洗いの時と同様、物干し竿は2本つかって干してください。
この洗い方は子供のお手伝いの中では人気があります。親子でフミフミしていると笑顔になります。
パパと子供にお願いしても良いお手伝いだと思います。子供もパパと遊べるし、パパも子供と触れ合える、おまけに毛布も綺麗なっちゃいます。
【洗える電気毛布もある】
冷え込みが厳しい時期は電気毛布を使う方も多いはず。普通の毛布より洗うのを敬遠して、「我が家の臭い」がすっかり染み付いてしまっていませんか。
電気毛布の中でも丸洗いOKの洗濯表示のものがあります。自宅の電気毛布を確認して洗えるようであれば洗ってみてください。
洗濯機で洗う場合、コードやパネルが内側になるように入れましょう。外側にしてしまうと洗濯機と毛布両方の破損の恐れがあります。
干して取り込んでしまう前に毛布内部のヒーターのよじれがないか確認してしまいましょう。
洗えないものはこまめに、その都度固くしぼった布で拭きましょう。除菌スプレー等して外に干してダニの発生を防ぎます。
足踏み洗い参考資料
日本経済新聞 暮らしの知恵より「大型毛布やカーテン 自宅で洗いたい」
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO41828000V20C12A5W05001/
毛布はシーツと同じく肌に一番近い寝具です。清潔にして肌トラブル・アレルギー発作の発生源にならないようにしましょう。
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