寝ている人から楽しそうな笑い声が聞こえてくるときありませんか?
寝ながら笑う姿を見て、きっと楽しい夢でも見ているのだろうな、と想像していましたが、人が寝言で笑う時は一体どのような睡眠状態にあるのでしょうか。
この記事では寝言で笑う時の睡眠状態と、なぜ寝言で笑ってしまうのか、心配なことはあるのか、などに焦点をあてて寝言を言う人の睡眠の特徴をご紹介します。
家族や身近な人が「寝言で笑っていたけど大丈夫なのだろうか?」と気になっている方は参考にしてください。
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「笑う」「寝言を言う」の睡眠状態
睡眠中はレム睡眠(浅い居眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)が繰り返されますが、寝言はレム睡眠の時に夢の場面と連動していることが多いのです。
睡眠中に寝言を言ったり笑っている時は、身体は眠っていても脳が起きている状態です。寝言を言う時は、脳の中でも言語中枢という部分が活発に働いています。
寝言を聞いた人は寝言に返事をしてしまいがちですが、寝言を言っている時には眠りながらも脳が働いている状態なため、返事が聞こえてくると脳は休むタイミングを逃してしまいます。
これが寝言に返事をしてはいけない、と言われている理由です。
寝言や笑うことは心配ないのか
寝言で笑う時は、眠りが浅い時だということがわかりました。「寝言で笑う」というのは、一見楽しそうなことですが、心配になることはないのでしょうか。
寝言で笑うこと自体は生理的な現象に分類されているため、心配はいりません。しかし寝言を言う時は、深い睡眠状態ではないことが多いものです。
本来、睡眠中は副交感神経が優位になりリラックスしていますが、それをストレスなどの影響で交感神経が優位になってしまうと、浅い眠りになってしまいます。
そのため、繰り返される睡眠の波の中、あまりに寝言や笑いが多いと熟睡できないまま目覚めることになってしまい、翌日熟睡した感じのないまま目覚めてしまいます。
睡眠中の寝言や笑いで睡眠障害、というと大袈裟に聞こえますが、過度に大きな声を出したり、笑ったりするようであれば、日頃ストレスに感じている可能性が高いです。
そのような際は根本原因を探ってみるのも一つの方法です。大きな寝言や笑い声は同じ部屋で寝ている家族の睡眠まで妨げることにも繋がってしまうため、早めに対処するようにしましょう。
寝言は治せるのか
寝ている時の笑いは心配のないものだとわかりましたが、寝言を治すことはできるのでしょうか。
前項で「寝言の原因は眠りが浅いこと」と書きました。そのため、寝言を改善するには深い眠りにつく必要があります。
熟睡のために効果的なのはメラトニンです。メラトニンは主に太陽の光を浴びることで生成されます。朝はたっぷりと朝日を浴びると、夜ぐっすりと眠り、寝言を抑えることができるのです。
他には寝る前のホットミルクも有効です。牛乳にはトリプトファンという必須アミノ酸の一種が含まれています。これは眠りには大切な栄養素なのです。
また、トリプトファンから作られるセロトニンも安らかな眠りに効果のある成分です。セロトニンが少なくなると、うつや気分がふさぎ込みます。
そして、ストレスを溜めこまないようにすることは最も大事な寝言の対処法です。スポーツで汗をかき、適度な疲れを感じることは熟睡につながります。
寝言対処のためにも自分なりのストレス発散方を見つけましょう。
赤ちゃんが寝ている時に笑うのは
寝ている時に笑うのは大人だけではありません。赤ちゃんが寝ながら笑う場合もあります。
では、その際にはどのようなことが起こっているのでしょうか。
生後1か月までの赤ちゃんが眠っている時に「にーっ」と笑う笑顔を「新生児微笑」「生理的微笑」と言います。またの名を「天使のほほえみ」と言われる、見た人の心を温かくする笑顔です。
これは、おっぱいを飲んでお腹いっぱいで眠った時によく出るため、満足の笑みだと捉えてしまいがちです。
しかしこの笑いは、何かの感情で出たのではなく、神経の反射として顔の筋肉を引きつらせているだけだと考えられています。
また、生き物が自分を守る術として「笑顔は可愛がられる」という情報を遺伝子に持っていると言われており、それが原因であるとも考えられています。
まとめ
いかがでしたか?
寝言や睡眠中の笑いについて、その原因や心配事、対処法を書いてきました。
寝ている時に泣いたり怒ったりするよりも、笑うことは精神衛生上良いことであり、睡眠を妨げるほどでないなら心配はいりません。
しかし、あまりにひどい場合は対処が必要となってきます。そのような際は早めの対処を心がけましょう。
睡眠は人間の土台作りとも言える重要な時間です。ぐっすりと眠って活力を養いましょう。
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