女性は、排卵日の少し前の日から、強い眠気に襲われることがあります。
なぜなら、排卵日の周辺日は黄体ホルモンと呼ばれる、眠気を促す作用のあるホルモンの分泌が盛んになるからです。
そのため、排卵日に眠気が生じる理由について理解するためには、黄体ホルモンによって眠気が促されるメカニズムについて理解することが必要になります。
そこで、本記事では排卵日に眠気がくる2つの理由と眠気の対処方法についてご紹介していきます。排卵日の眠気で悩んでいる方は、是非本記事と一緒に排卵日に生じる強い眠気を抑える方法を学んでいきましょう。
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排卵日に眠気がくる理由
排卵日による眠気は、「黄体ホルモン」と呼ばれる眠気を促す作用のあるホルモンの分泌が活発になることで生じます。
女性には月経周期があり、女性の月経周期が28日間である場合、次の2つの期間に分類することができます。
- 月経〜排卵までの14日間:卵胞期
- 排卵〜月経までの14日間:黄体期
この卵胞期の終わり頃に女性の身体の中で「排卵」の活動が行われ、受精する準備が整います。「黄体ホルモン」は排卵日周辺に、受精卵が子宮内に着床しやすいよう、子宮内膜を厚くふかふかとした状態にするために分泌されます。
そして、無事に受精卵が着床し、女性が妊娠した場合には黄体ホルモンは分泌され続けます。また、受精卵が着床しなかった場合には、黄体ホルモンによって厚くなった子宮内膜がはがれ、月経が生じるのです。
このようなメカニズムで黄体ホルモンは分泌されますが、この黄体ホルモンに眠気を促す作用があるため、排卵日の周辺に強い眠気が生じる場合があるのです。次の項で、黄体ホルモンによって眠気が促される理由について見ていきましょう。
黄体ホルモンによって眠気が生じる2つの理由
排卵日周辺の眠気は、黄体ホルモンの作用である「催眠作用」と「体温の上昇」によって生じると考えられます。
黄体ホルモンであるプロゲステロンは、体内で分解されることでアロプロゲステロンという成分を生成します。
そして、アロプロゲステロンは催眠作用のある脳内の「ガンマ・アミノ酪酸」の働きを助けるため、排卵日周辺の黄体ホルモンが多く分泌される期間には、強い眠気が生じることがあるのです。
また、黄体ホルモンには「体温の上昇」という作用があります。通常であれば、人の体温は一日の中でも差があり、日中の活動時間帯には体温が高い状態にあり、夜の就寝時間帯には体温が低い傾向にあります。
しかし、黄体ホルモンによって排卵日周辺は体温差が小さくなるため、活動と睡眠の境界線が曖昧になり、日中もつらつらと眠気がある状態が起こると考えられています。
これらの理由から、排卵日周辺の時期は、黄体ホルモンの分泌が盛んになることで眠気が生じると考えられます。それでは、排卵日周辺の強い眠気を抑えるために、どうすれば良いのかについて見ていきましょう。
排卵日の眠気を抑えるには
排卵日の周辺の眠気を抑えるためには、「生活習慣を整えること」が大切になります。
排卵日周辺の眠気は自然に生じるものであり、無理に押さえ込もうとするものではありません。しかし、排卵日周辺の眠気と、生活習慣や体内リズムの乱れによる眠気が重なってしまうと、非常に強い眠気やだるさが引き起こされてしまうため、注意が必要になります。
そのため、排卵日周辺の眠気が非常に強くて悩んでいるという方は、普段から生活習慣や体内リズムを整え、排卵日周辺の眠気が強くなりすぎないようにすることが大切です。
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まとめ:排卵日の眠気は自然な状態だと受け入れる
ここまでで、排卵日周辺の時期に眠気が生じる2つの理由と眠気の対処方法についてご紹介してきました。
排卵日周辺には、黄体ホルモンの分泌が盛んになります。黄体ホルモンには、体温の上昇と催眠作用があるため、特に排卵日周辺には強い眠気が生じることがあるのです。
また、排卵日周辺の眠気があまりに強すぎる場合には、普段の生活リズムや体内リズムを整え、黄体ホルモンによる眠気以外に眠気が生じる要因を解消することが大切になります。
排卵日に強い眠気が生じて悩んでいるという方は、是非本記事を参考にして頂き、排卵日の眠気を少しでも軽くできるようにしていって下さい。
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