お腹がいっぱいになると眠くなるのはよく聞く話。では、みなさん、空腹時に眠くなったことってありませんか?
もしくは、学校や会社で異常な眠気を感じるときに、もしかして空腹だったりしませんか?実は眠気と空腹には密接な関係があるんです。
本記事では、なぜ空腹のときに眠くなるのか?そのメカニズムと3つの原因、改善方法をご案内します。お腹がいっぱいでもないのに眠たくなる、そのような症状をよく感じる方は、もしかしたらその眠気の原因は空腹にあるかもしれません。
本記事を参考にして少しでもその症状をやわらげてくださいね。
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目次
空腹のときに眠くなるのはエネルギー切れが原因だった!
人が動くためにはエネルギーが必要です。では、そのエネルギーになっているものとはなんでしょう?答えは「糖質」です。
人間の体内にある糖質は、みなさんもよく耳にする「ブドウ糖」です。ブドウ糖は、人の血液内に存在しており、その濃度は血糖値と呼ばれていますね。
先ほども述べたように、人が活動するためには、エネルギー源が必要です。このエネルギーが減る、つまり血糖値が低くなると、人は活動できなくなり眠気を引き起こすのです。
この血糖値が低くなる現象は、低血糖と呼ばれています。空腹時に眠くなるということは、実はこの低血糖が原因となっていたんです。では、次に低血糖について詳しくみていきましょう。
低血糖になるとどうなる?
通常人の血糖値は食事によって変更しますが、一般的に70mg/dl~120mg/dlが正常な値といわれています。
しかし低血糖の場合、その値は60~70mg/dlとなり、正常値を大きく下回ります。そして、低血糖はその値が減少するにつれて人の身体に多大な影響を及ぼします。具体的には次の通りです。
70mg/dl以下
この時点で異常な空腹感があります。あくびや身体の脱力感、冷や汗、心臓がドキドキするなどの症状が現れてきます。
50mg/dl以下
身体のあらゆる部分をコントロールしている中枢神経の働きが低下します。70mg/dl以下のときと同じように、手や足が震えてきたり、動悸、イライラ、集中力低下などの症状が発生します。
35mg/dl以下
ろれつが回らなくなり、言葉がでにくくなります。また、目がかすんできたりするなど、意識レベルが低下してきます。
20mg/dl以下
とても危険な値です。けいれんを起こし、意識消失の恐れがあります。 長時間この状態が続くと、意識が元に戻っても植物状態になる可能性があります。
低血糖は、空腹など一時的な症状のみではなく、長く続くと命に関わる問題へ発展していくため気をつけなければなりません。
また、低血糖は、血糖値が低くなることにより上記のような症状が出る病気ですが、それだけではなく、血糖値が極端に上がったり下がったりするということが特徴としてあげられます。
では、なぜ低血糖になってしまうのでしょうか。次にその原因についてみていきましょう。
低血糖になる3つの原因
低血糖になる原因として主に次の3つが考えられています。
- ダイエット
- 食事のバランス
- インスリンの過剰投与
それでは、次の項で上記の原因について詳しくみていきましょう。
ダイエット
ダイエットをすることにより、本来身体に取り入られるべきである一定の栄養が不足し、低血糖を招きやすくなります。
また、過度なダイエットによる食事制限をすると、空腹の一番の原因となってしまいます。カロリーを減らすだけのダイエットは、低血糖の大きな敵といえるでしょう。
食事のバランス
人は年齢を重ね高齢になると、食事の量や回数が減ります。そのため、ダイエットをしたときのように栄養が不足し低血糖になりやすいといわれています。
ご飯やイモ類などの炭水化物が、通常摂取しなければいけない量より減ってしまうと、低血糖を起こす大きな原因となります。
インスリンの過剰投与
インスリンは、血糖値をコントロールする働きがあります。そのため、インスリンを大量に投与すると、血糖値を下げすぎてします。血糖値が下がると空腹を感じ、更に眠気を感じる原因となるでしょう。
主に低血糖の原因は上記の3つが考えられます。では、低血糖を防ぎ眠気を防止するには、どうしたらよいのでしょう?次にその改善方法をご説明します。
低血糖を改善するには?
低血糖を引き起こさないためには、まずは食事です。ダイエットをしている方は、無理に空腹を我慢せず、少し糖分をとってください。
しかしこのときは適度に糖分をとるということが重要です。もし過剰な糖分を摂取すると、血糖値が急に上昇し、それを防ぐためにインスリンが大量に分泌され、結果的に低血糖になる恐れがあります。
すると再び眠気があたなをおそってしまいます。その悪循環から逃れるためにも、あくまでも適度な摂取がよいといえるでしょう。
食生活の面においても、糖質が含まれている白米やイモ類をバランスよく食生活に取り入れることが大切です。また、血糖値を安定させるためのインスリンは、脾臓(ひぞう)で分泌されます。
ケーキやチョコレートなど甘いものを食べ過ぎると、脾臓に負荷をかけてしまいますので、適度にこれらの糖分を摂取することが理想といえるでしょう。身体の事情により定期的にインスリンを投与している方は、適量のインスリンが投与されているか医師に相談してみてください。
まとめ:ポイントは「空腹=低血糖」
本記事では、なぜ空腹のときに眠くなるのか?その原因は低血糖にあることをご案内してきました。それでは、低血糖になる大きな3つの原因をあらためておさらいしましょう。
- ダイエット
- 食事のバランス
- インスリンの過剰投与
眠たい!そう感じたときは、まずは今お腹がすいているか考えてみてください。お腹がすいている場合は、少し食べ物を胃にいれるこれが一番の解決方法といえるでしょう。そして、ポイントは「あくまでも適度に」ということを忘れないでくださいね。
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