熱いお風呂に入ったあと、肌がなんだかガサガサになってしまう人は、「入浴温度が高すぎる」可能性があります。髪の毛がボサボサになってしまう人もまた入浴温度が高すぎるのでしょう。
逆に、湯浴みをした後に風邪をひいてしまったり、疲れが全く取れないという方は入浴温度と入浴時間が短すぎる可能性が高いかもしれません。
実はお風呂に入る入浴温度の適温は、入浴時間と入浴の目的に照らし合わせて決めるべきなのです。
熱いお湯が好きなかたも少しぬるめのお湯が好きな方も、目的別入浴を試してみてはいかがでしょうか。
入浴に適した温度は36度から42度まで
入浴に適した温度と言われているのは36度から42度と言われていますが、実は人によって気持ち良いと感じる湯音は大幅に異なります。
マイナビニュースが実施したアンケート
によると、以下のような分布になるようです。
- 1位 38度~40度未満 157名
- 2位 40度~42度未満 85名
- 3位 35度~38度未満 83名
- 4位 わからない 22名
- 5位 30度~35度未満 21名
- 6位 42度~45度未満 17名
- 7位 30度未満 9名
- 8位 45度以上 1名
- *ほとんどシャワーのため気にしていない 105名
この表をみると、平均的には38度から40度程度のお湯が好まれるようですが、実際には様々な温度での入浴を行なっているかたが多いことがわかります。30度という水浴を好むひとも居るようですね。
このように、人によって好まれる湯温は様々なのですが、実は入浴温度は様々な効果があります。
温度によって異なる入浴効果
入浴効果は温度によって異なります。それらをだいたい区分すると「微温浴」「中温浴」「高温浴」に分けられます。それぞれに効能がことなり、リラックス効果や疲労回復効果に違いがありますし、また入浴剤との相性などもあって人それぞれ異なります。
微温浴の効果
36度から38度程度までの湯温のお風呂を「微温浴」といいます。ぬるま湯で、体温とほぼ同じ程度で入りやすく、半身浴や長時間の入浴に適しています。入浴剤との相性もよく、気持ち良い入浴効果を得ることができるのです。
微温浴が好きな方は長時間の入浴を好む人が多く、また筋肉疲労などの回復などに効果があります。
微温浴を行なったあとに追い焚きをして中温浴をしてからお風呂を上がる方も多いでしょうが、真冬などには効果的な入浴法であるといえるでしょう。
目安としては20分以上しっかり入浴して、下半身の熱を上半身へと上げていくように擦ることが望ましいです。
中温浴の効果
38度から40度程度の入浴方法を中温浴といいます。
38度は交感神経から副交感神経へと切り替わる気持ちのよい温度。春な秋先の過ごしやすい季節に、これぐらいの温度のお風呂に入ると入眠効果を得ることができて、体調がよくなることが知られています。
また、体の脂分などが溶け出さない温度ですので、比較的快適に入浴することができるでしょう。目安としては15分程度の入浴が理想だとされています。
半身浴などでもこれぐらいの温度を好む人は多いと思いますし、また反復浴といって休憩をはさみながらの入浴も効果があります。寒い時期には風邪をひかないように気をつけましょう。
高温浴の効果
38度以上42度程度のお湯に浸かる入浴方法を「高温浴」といいます。昔の銭湯などが42度から45度に設定されていたといいますから、かなりの高温浴ですね。
筋肉に対する熱の浸透が大きく、体に負担がかかりますが「お風呂に入った~」という感じは一番受ける温度でしょう。夏場ではさすがに熱くて苦しいと思う方も多くいるようですが、冬場では適温という人もいます。
高温浴では皮膚の脂分やコラーゲンが溶け出してしまい、また肌の乾燥もはやくなるためガサガサ肌になってしまいがちになります。出来る限り高温浴の後には全身のスキンケアを行うようにするとよいでしょう。
高温浴の場合は5分程度の入浴で、休憩をはさみながら何度か入浴する「反復浴」の入浴方法が適しています。
まとめ:お風呂の適温は人と目的別に異なります
お風呂の適温とされる温度は、結局のところ「入浴目的」ごとに異なるのです。
筋肉疲労をじっくりとってリラックス効果を味わいたい場合には微温浴での入浴がよく、体を暖めながら入眠効果を得たい場合には中温浴がよいでしょう。
高温浴は疲れもでてぐっすり眠れるようになることがあるのですが、肌への負担も大きいので、スキンケアをかかさないようにしましょう。
お風呂の温度を使い分けて、快適なお風呂ライフを!
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