築五年もするとお風呂も少しずつ傷んでくるものです。ふと床をみると、なんだか気になる黒ずみが……。ちょっとこすったぐらいじゃ落ちないし、もしかしたらカビかもしれない。さっそくカビ取りしなきゃ!
でもちょっとまってください。お風呂の汚れはカビと垢だけではないのです。床の黒ずみはカビだけではありません。簡単に落ちないことがあり、いろいろな掃除方法を複数試す必要があることもあります。
本記事ではお風呂の床の黒ずみを解消させる方法と、その黒ずみの原因についてご紹介していきます。
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お風呂の床の黒ずみの原因と対処法
まずお風呂の床の黒ずみといった場合にも、それは「床の素材によって様々な原因が考えられる」ということを頭に入れておいてください。
お風呂での黒ずみといえば、普通は「黒カビ」による侵食を思い浮かべる方が多いと思います。
しかし、黒カビは多くゴムやパッキング、洗面器の傷などに発生することが多く、硬いタイルの床などに皮膜を作るように発生することは全くないわけではありませんが、他の原因のほうが可能性が高そうです。
そして、お風呂の床の素材によっては、「使えない洗浄方法がある」ということも知っておかなくてはいけません。
お風呂の床と一言でいっても、大理石が使われている場合もあればアクリル合板が使われている場合もあります。自分の家の床素材は何か、どのような汚れが発生しやすいのかといったことを知っておく必要があります。
床の黒ずみの落とし方
ここからは床の黒ずみの落とし方をご紹介します。
床の黒ずみの原因は様々ですが、水垢、黒カビなどの原因ごとに対処方法を記していきますので、もしご紹介する洗剤などが使えない場合には別の方法を試してみてください。
水垢の場合
床が黒ずんで、薄い皮膜のような汚れがこびりついている場合には、水垢が固まったものである可能性があります。タイル床等によくありますね。
これは白い床の場合より黒く目立ちますが、正確には水道水に含まれるカルシウム等が凝固し、さらに石鹸の残りカス等がくっついて床に固着していったものといえるでしょう。
これらを落とすには、通常の浴槽洗剤よりも「酸」による溶解と研磨が効果的です。体に入っても問題のない洗剤として「クエン酸洗剤」が代表的ですね。しかし、クエン酸は鉄や大理石には使えません。床素材が何かをよく見極めてから使いましょう。
使用できる場合には、以下のような手順を踏みましょう。
- 床を乾燥させる。
- 黒ずんだ部分をペーパータオルで多い、そこにタップリとお酢をかける
- 酢が乾燥しないように、サランラップをしっかりかけて3時間ほど放置
- お酢が汚れを溶かしたところを、ブラスやスポンジでゆっくりとこする。
通常の洗剤を使うのであれば「オレンジオイル」という商品があります。
そうはいうものの、床の水垢であれば、歯磨き粉と硬めのブラシ十分落ちると思います。
石鹸カスなども分厚く積み重なると同じような黒ずみになりますが、これらも問題なく落とせます。しかし、水垢の完全な剥離は極めて難しいので、ある程度の汚れは覚悟しておきましょう。
黒カビの場合
黒ずみの原因が黒カビの場合には、カビ取り剤が有効です。しかし、カビ取り剤は床に使う場合には注意が必要です。
しばしば書かれているとおり「混ぜるな危険」とあり、塩素系殺菌漂白剤は他の洗剤と混ざって危険な毒ガスを発生させる怖れがあります。お風呂場の床に広く大量に使うのは怖いかもしれませんね。
そんな時に使えるのが「重曹」です。重曹を水で溶いてペースト状にしたものを黒ずみに塗りつけラップをして半日ほど待ってから、半日後に使用済み歯ブラシなどで拭ってみましょう。カビや油汚れに抜群の効果があります。
それでも落ちない場合には、「セスキ炭酸ソーダ」を使ってみましょう。「アルカリウォッシュ」という名前で販売されていると思いますが、洗剤や入浴剤としても使われています。重曹よりも水に溶けやすく洗浄力も強いアイテムです。
まとめ
お風呂の床の黒ずみの原因は様々です。お風呂の床は素材や色が様々で、洗剤の種類によっては掃除に使えない場合もあります。床の材質や汚れの種類にあわせた対応が必要なのです。
これをしておけば大丈夫といった手段はほとんどありませんが、酢を使った水垢落としや、重曹を使ったカビ退治など、いくつかの手法を試してみて一番汚れが落ちる方法を試行錯誤してみてください。
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