洗濯機を回すとき確認しなくてはならないのが洗濯表示のタグ。襟や裾、服の裏地などに必ずついている洗濯表示ですが、子供の頃に習ったきりで今はもう正しく覚えていない、なんて方は多いのではないでしょうか。それどころかタグがくすぐったいから、とハサミで切ってしまったり。
十分理解できるのですが、そうしてしまうと、いざ洗うときに何を目安に、どのようなコースで、何をしてはいけないのかが分からなくなってしまいます。
正しい洗濯表示の読み方を理解するだけで何度お洗濯をしてもお気に入りの衣類が長く丈夫に使うことができるようになりますよ。今日は1つ、明日は2つと少しずつ、少しずつで良いのでもう一度おさらいして正しい洗い方を覚えてまいりましょう!
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基本の絵表示を覚える
絵表示の中には「洗い方」「漂白剤の仕様可否」「絞り方」「干し方」「アイロンのかけ方」「ドライクリーニング」の大きく分けて6つの項目に分かれます。それぞれの表記にあわせ適切な方法をとりましょう。
洗い方
洗濯機のマークは、「洗濯機で洗える」ことを意味し、洗面器に手洗イと記載されているマークは「手洗いできる」ことを意味します。手洗いマークのついた衣類は通常コースで洗濯を回すのはさけて手洗いコース、もしくはドライコースなどで洗うと良いでしょう。勿論、洗濯機が信用できない、と言うのであれば手洗いをしていただくのも良いですし、クリーニング屋さんにお願いするのも手です。
大きくバッテンのついた標記は自宅洗濯機での「洗濯はできない」という意味になります。この表記はクリーニング屋さんでも場合によっては預かり不可、取り扱い不可と洗うに困ってしまう場合がありますので、購入時にタグを改めて認識しておくことが大切です。
記載されている数字は何度以下の水、ぬるま湯で洗えるかを意味しています。日本の水道の平均温度は室内であれば記載の水準をクリアしています。ですがあまりに温度が高い、あるいは温度が低いことによって繊維をいためてしまう衣類もあるので注意しましょう。
また、この洗いの可否を定める絵表示は、小さな文字でさまざま項目が足されていることがあります。中性と書かれている場合は中性洗剤の利用を意味し、ネット使用と記載があればネットの使用を必要とします。よくよく改めて洗濯いたしましょう。
漂白剤の仕様可否
漂白剤は洗濯表示にプラスして、漂白剤のラベルを確認し、塩素系漂白剤であるか否かを事前に確認しましょう。ビーカーのようなイラストに「エソンサラシ」と書かれた絵表示であれば塩素系漂白剤が使用できます。
大きくバッテンがされていれば使うことは出来ません。誤って使用してしまうと衣類の色身が落ちてしまったり、まだらの斑点が出来てしまったりとせっかくのお洋服が台無しになってしまいます。
絞り方
全自動洗濯機は脱水機能まで備えているのが当たり前で自分の手で絞ると言うことはまず少ないことでしょうが、雑巾を絞ったような絵表示があり、なおかつヨワクとカタカナの記載があれば絞るときに弱めの力で、と注意する必要があります。
脱水機能を使う場合は長時間の脱水は避けるようにしましょう。また大きなバッテンががあった場合は絞ってはいけませんし、脱水も控えましょう。
干し方
女性モノのロングTシャツのような絵表示は干し方を提示しているものになります。無地の絵表示は吊干し、つまりハンガーなどに通常に干すのがよいと言う案内です。二斜線のあるものは日光を避けて日陰で干す案内です。
胸の位置に「平」と書かれている場合は平干しが推奨されます。ハンガーのように吊り下げるのではなく、平らな板や、平干し専用のハンガーなどでペタっと広げて干す方法です。二斜線の入るものは同じく日陰に干すようにしましょう。
干し方、特に天日干し、日陰干しを間違えてしまうと色抜けや褪せなどが発生し変色させてしまうことがありますので気をつけてあげましょう。
アイロンのかけ方
アイロンの表記には、「低・中・高」の三段階の指定があります。低は120℃の温度を限界として、低い温度、だいたい80℃から120℃までの範囲でのアイロンがけを推奨されます。中は限界が160℃、目安は140℃からの温度になり、高の限界は210℃、目安180℃からのアイロンがけを推奨されます。
アイロンの絵表示の下に波打つ記号がある場合、あて布が必要となります。あて布は綿の素材のものであれば薄手のハンカチなどで問題ありません。直にアイロンがあたることをさけ、衣類が熱で縮小したりすることを防いでくれます。
ドライクリーニング
ドライクリーニングとは一般家庭で普及しているような洗剤を利用しての選択ではなく、工業性の有機溶剤などを使って洗濯することをいいます。水と洗剤を使って洗濯するに比べ、あぶら、油脂性の汚れを落とし洗っても衣類の伸縮がしにくいのが特徴です。
ドライクリーニングは基本的にご家庭では出来ないので、クリーニング屋さんなどに頼む際気をつけなくてはいけなくなる表示です。バッテンのあるものはもう何度も説明しなくても分かってる!と言われてしまいそうですが、ドライクリーニングは出来ないよと言う意味になります。
これに最初に案内した洗濯機マークがあれば、ドライクリーニングは出来ないけどご家庭で洗えるよ!と言う意味になります。
まとめ
全ての表記を一片に覚える必要はありません。パターンは6つ、洗い方、漂白剤、絞り方、干し方、アイロンの使い方にドライクリーニングの可否。
少し沢山に思えても、とりあえず1つだけはきちんと覚える!からはじめると自然とちょっとずつ覚えられるものです。是非この機会に、まずは洗い方から覚えてみるのはいかがでしょうか。
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