些細な生活環境から人の体は思わぬ荒れる義症状を引き起こすことがあります。その原因にはさまざまなものがありますが、一般的に知られているものでは花粉・ダニ・ハウスダスト・化学物質などがあります。
体力や健康を維持するための睡眠を快適にとるための布団にもそのようなアレルギーの原因が潜んでいると言われています。羽毛布団は良質の睡眠を得るアイテムとして知られていますが、その羽毛布団にも実はアレルギーの原因が残念ながら潜んでいると言われています。
今回は、羽毛布団に潜むアレルギーの原因とその対策方法について紹介していくことにしましょう。
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なぜ羽毛布団でアレルギーが出てしまうのか
初めに、羽毛布団に潜むアレルギーの原因として考えられるものを見ていくことにしましょう。
羽毛や生地
羽毛布団を作り上げるときに、品質の高い製法をしているメーカーではしっかりと羽毛についている不純物などを取り除いていますが、一般的にリーズナブルな価格のものの中には汚れが落ち切っていないものもあります。このような不純物の中には鳥の糞の粒子や埃などが混ざっています。
アレルギーの抗原対象として羽毛に反応する人もいますが、そのようなケースは極めて稀と言われています。羽毛にアレルギー反応があると思われる人のほとんどはこのような不純物や布団についている他の原因が考えられます。
また、羽毛布団はその特性から非常に密度の高い生地で縫製されていますが、織りムラや縫製の粗さなどから中の羽毛までとは言わずとも羽毛にくっついている不純物が表面に出てくることが十分に考えられます。
このようなことが羽毛布団でアレルギー反応を引き起こす原因の一つとして考えることができます。
ダニやカビ
布団は一晩中人の体から出ている汗を吸収していますしフケや垢が付着していますが、その汚れなどからカビが発生したりダニが寄生するという事はよく知られています。
特に子供のアレルギーとして喘息を発症する場合には、その原因としてダニの存在があることは医学的にも確認されている事です。羽毛布団そのものではなく、羽毛布団に潜んでいるダニやカビがアレルギー症状の原因の一つとして考えられます。
羽毛布団に限らず布団は生活環境の中でも最もダニの住処として知られていますが、布団でアレルギー症状を発症する最大の原因としてこのダニやカビが最も可能性が高いという事が言われています。
羽毛布団に潜むアレルギー原因への対策
次に、先述のアレルギーの原因に対して、どのような対策方法があるのか見ていきましょう。
クリーニング
羽毛布団は数ある布団の種類の中でもとてもデリケートなものです。そのため生地には大変密度の高い素材を使用して中の羽毛が外に逃げてしまわないような作りになっていますが、そのために中の汚れはただ天日に干したり布団叩きで汚れを取り除こうと思ってもなかなか出し切ることは難しいものです。
家庭用の洗濯機では汚れを落としたりするよりも生地や中身の羽毛を傷つけてしまいやすく羽毛布団の洗浄には向いていません。
クリーニングで行う洗浄方法は、ゆっくり手間をかけて羽毛布団に特化した技術を使って羽毛布団を洗浄しますから、中の汚れや不純物を取り除くことができます。アレルギーの原因となる汚れや不純物を取り除くことでアレルギーの発症をしないようにすることがまず最初にできる対策と言えます。
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布団カバー
羽毛布団に使われている生地は防ダニ加工やダウンプルーフ加工が施されているものが殆どです。このような素材を使用していることで何も加工が施されていない生地よりはホコリやダニなどの検出量は随分少なくなりますが、それでも全くなくなるわけではありません。
羽毛布団をクリーニングなどでせっかくきれいにするのであれば、さらに布団にカバーをかけて保護することが次の対策方法になります。
もともと洗浄が足りない羽毛を使っているような安かろう悪かろうの低品質のものを使ってしまっているのであれば、クリーニングとカバーでアレルギー源を遮断することはとても効果的な対策と言えます。
その際に使用するカバーはやはり高密度のもので縫製などの細かい部分にもきちんとした加工が施されているものを選ぶといいでしょう。
布団の手入れ
羽毛布団の耐久年数はおよそ5年程度と言われていますが、5年経つまで全く無傷の状態なのかというと決してそうではありません。
生地のどこかしらに傷があればそこ体には侵入しますし、羽毛そのものも徐々に劣化していきます。羽毛には品質維持のため適度の脂質が残されていますが、この脂質が酸化していくことで劣化が進行していきます。
劣化が進むとほかの汚れと混ざってアレルギー反応の原因にもなりえますし、ダニがそこに住み着けば当然そのことが原因で喘息などのアレルギーにかかってしまうことが考えられます。
きちんとした手入れをしていくことで羽毛布団の寿命まで品質を維持することもアレルギー対策方法として挙げることができます。製造元に製品の手入れの仕方を確認して手入れをすることでかなりの品質維持ができるようになるものです。
素材選び
先ほど挙げたカバー対策でも触れましたが、使用している生地の素材によっては大きな差が出ることがあげられます。ここ近年では数年程度では劣化しない素材が開発されています。
ゴアTM寝装用ファブリクスという素材は生地の表面に加工を施す従来の方法とは異なり、ePTFEメンブレントいう素材を生地に貼り付けることでその劣化を抑えることを可能にしています。
単にダウンプルーフや防ダニ加工と表記されているだけではなく、その商品がどのような品質の物なのかに十分注意することが、いい羽毛布団選びのコツだという事です。
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まとめ:羽毛布団の手入れや素材選びでアレルギー対策を
羽毛布団に使われている羽毛そのものにアレルギー反応を示すケースも稀にありますが、ほとんどのケースにおいて羽毛そのものではなく羽毛布団のつくりや布団としての性質によって起こる副産物がアレルギー反応を引き起こしているのが現実です。
何がアレルギー源になりうるのかを特定し、その抗原に有効な対策として上記の方法を参考にしていただければ幸いです。
せっかくの羽毛布団、健康を維持するためにもいい睡眠がとれるようになるといいですね。
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