私たちの体調や体の様々な機能をコントロールする自律神経は気圧によってその働きを大きく左右されると言われていて研究がすすめられています。
本記事では頭痛をはじめ、雨の日に起こりやすい様々な体調変化やその原因とメカニズムについて紹介していきたいと思います。
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低気圧がもたらす頭痛や様々な体調変化
低気圧の日や低気圧が近づくと起こりやすいと言われている症状には様々なものがありますが、今回は代表的な5つの症状に的を絞ってお話をしたいと思います。
- 頭痛
- めまいや耳鳴り
- むくみ
- 憂鬱になったり、逆に落ち着かなくなったりする
- 眠くなる
頭痛
頭痛は雨の日に起こる体調変化の中では最も有名なものかもしれません、特に女性に多いと言われていて、なかでも生理不順の人、寝不足がちな人、食事が不規則な人、低血圧な人などは特に雨の日に頭痛を引き起こしやすいと言われています。
また、普段から片頭痛を起こしやすい人は特に雨の日に頭痛になりやすいといわれています。
頭痛には血管が拡張して起こる頭痛いわゆる片頭痛と、眼精疲労や肩こりが原因となって血管が収縮して起こる緊張型頭痛いわゆる普通の頭痛と、大きく分けて二種類があります。
そしてこの血管縮小型のいわゆる片頭痛とよばれる頭痛は不規則な食事や自律神経の乱れが原因とされていて、自律神経の乱れやすい雨の日に片頭痛になる人が多くなるのです。
めまい
雨の日や低気圧が近ずいてきたときに頭痛だけでなくめまいや耳鳴りを起こしてしまう人もいるようです。
私たちの体の多くは水分であるため、気圧の影響を大きく受けます、気圧が低くなり体の中の水分の循環が滞り、血液やリンパ液の流れが悪くなる事によってめまいや耳鳴りが引き起こされるといわれています。
むくみ
このむくみも先ほどのめまいや耳鳴りと同じような理由で起こります、気圧が下がる事によって体内の水分が膨張しむくみにつながります。
古傷が痛むのも、むくみによって血管や神経が圧迫されてしまうためだといわれています。
憂鬱になったり、逆に落ち着かなくなったりする
私たちの体の機能をコントロールする自律神経は交感神経と副交感神経にわかれています、交感神経は起きている間に優位となり心拍や血圧の上昇をもたらし、精神を興奮させます。逆に睡眠時は副交感神経が優位となり心拍や血圧の低下、精神の落ち着きをもたらします。
雨の日や気圧の急な変化によってこの自律神経のバランスが崩れ、落ち着かなくなってしまったり、起きている間に副交感神経が働いて憂鬱になったりするといわれています。
眠くなる
これも先ほどと同じく自律神経の作用で、副交感神経が優位になってしまった結果です、気圧の変化だけでなく雨で太陽の光が遮断されてしまうのも副交感神経優位の状態を招いて、眠気を誘ってしまうようです。
次ページ:雨の日の頭痛に対する対策
雨の日の頭痛に対する対策
基本的に気圧の変化という大きな自然現象なので具体的な解決策はないといわれていますが、雨の日に起こる頭痛は低気圧がもたらす自律神経の乱れによる血管拡張型の頭痛との説が有力です。
血管が拡張してしまっているので首筋等を冷やすことによって痛みが引いていく人もいるようなので、雨の日に必ず片頭痛が起こるという人は一度試してみるのがよいかもしれません。
また天気が悪くなるとわかっているのであればあらかじめ十分な睡眠をとる等の対策をしておくのが良いと思います。
その他にも雨がもたらす体調変化
以上雨の日に起こりやすいといわれている5つの体調変化でしたが、他にもストレスを多く感じたりと、人によって症状は様々です。
雨の日にストレスを感じやすい人は急な温度の変化によって体の温度調節機能に負担がかかり、自律神経が乱れてストレスを感じてしまっているといわれているので、寝る前、又は出かける前など、数時間先の天気や温度の変化に気を配っておくと良いかと思います。
まとめ
- 人間の体と気圧の変化には深い関係がある。
- 雨の日や低気圧が近づいてきた時などは、自律神経や体内の気圧が乱れるため、片頭痛をはじめ、めまいや耳鳴り、むくみ、眠気等の体調の変化だけでなく、憂鬱になったり逆に落ち着かなくなったりと気持ちにも変化ををもたらす。
- 雨の日の頭痛は血管拡張型の片頭痛といわれているので、眼精疲労などによる頭痛とは対処の仕方が異なり、首筋などを冷やすと良いといわれている。
- 雨の日にストレスを感じやすい人などは、気温の急激な変化が原因としてあげられる。
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