運動した後に頭痛がする、という経験をされたことはありますか?このような頭痛が頻繁に起きるのであれば、それは労作性頭痛と呼ばれる頭痛です。残念ながらこの頭痛の原因はいまだに解明されていません。
労作性頭痛は特定の動きによって起きます。特に運動を行なったり、重たい荷物を持った後に起きることが多いと言われています。また何もしない状態の時にこの頭痛が起きることはありません。肩こりや首こりなどが原因で起きる緊張型頭痛によく似ているとも言われています。
先程も述べたように、この頭痛の主な原因はよくわかっていませんが、考えられている原因はあります。それはどのような原因なのでしょうか?またこのような労作性頭痛をどのように解消することができるのでしょうか?この記事ではこのような点について幾つかご紹介してみたいと思います。
何かの作業をした後や、運動の後にのみ頭痛が起きるという方は、是非この記事を参考にしてみてください。
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目次
労作性頭痛の原因と解消方法
労作性頭痛の原因として考えられているものは3つほどあります。一つ目は血管の拡張です。これは偏頭痛と同じ症状で、主に脳の周りの血管が拡張して周りの神経を刺激することによって起きると言われています。
二つ目は髄液圧の上昇です。脳の周辺には髄液という液体がありますが、労作性頭痛はこの髄液の圧力が高まる為に起きるのではないかと言われています。しかし、髄液の圧が上がらなくても労作性の頭痛になる人がいますので、確かなことは分りません。
三つ目は頭蓋骨の周りの筋肉が関係している、という説です。この筋肉が運動や力仕事などを行なった後で痛むために頭痛が起きるのではないかと言われています。しかし、残念ながらこちらも確かなことが分っていません。
このような頭痛を抱えて悩んでおられる場合、確かな原因が分らないのでストレスを感じられる方もおられるでしょう。しかし、このような頭痛を解消するための方法はあります。では次にその点についてご紹介してみたいと思います。
労作性頭痛の解消方法その1:頭痛薬
このような頭痛になってしまった場合、予防薬による治療方法が用いられます。良く処方されるのはインドメタシンという名前の薬です。この予防薬を、運動をする前30分から2時間に飲んでおくなら、このような頭痛を予防することができると言われています。
運動した後や力仕事の後にこのような頭痛になるであれば、病院へ行って詳しい症状を説明し、予防薬を処方してもらいましょう。
労作性頭痛の解消方法その2:運動を制限
運動後にあまりにも激しく頭痛症状が表われるようであれば、運動を制限する必要があるでしょう。たいていの場合、労作性の頭痛は長期間に渡って続くことが少ないと言われています。
ですから時が来れば頭痛が起こらなくなる場合もあるのです。もし可能ならば、それまでの間頭痛の原因となっている運動を控えることができるでしょう。
労作性頭痛の解消方法その3:転職する
これも可能であれば行なうと良い方法でしょう。力仕事をしておられ、そのことが原因で労作性の頭痛になっているのであれば、転職を考えることができます。
あまりにも仕事中での頭痛が激しいと、仕事に集中することができなくなってしまい、ミスも多くなってしまうからです。予防薬を飲みながら仕事を続けることを難しく感じるのであれば、転職すると良いでしょう。
運動や力仕事が原因で起きる頭痛のその他の原因
労作性頭痛以外でも、運動や力仕事の後に頭痛が起きる原因となるものがあるのでしょうか?あります。
例えば水分不足です。運動中に水分補給をしっかりしておかないと、頭痛がすることがあります。これは力仕事に関しても同じことです。運動するときや力仕事をするときなどは、こまめに水分補給をするように努めましょう。
まとめ:運動や力仕事の後に起きる頭痛の原因を正しく見極めましょう
この記事では、運動や力仕事の後に起きる頭痛の原因について幾つかご紹介いたしました。参考にしていただけたでしょうか?
運動の後や力仕事の後に起きる頭痛には、労作性頭痛が関係しているかもしれません。この頭痛は予防薬によって解消することができますが、場合によっては生活環境を変える必要があるかもしれません。
また水分不足が原因で、運動の後や力仕事の後に頭痛がする場合もありますので、そのようなことを行なう際にはこまめに水分補給をすることを忘れないようにしましょう。また、頭痛の症状があまりにひどい場合はなるべく早く病院へ行きましょう。
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