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赤ちゃんが寝返りし始める時期と練習方法

赤ちゃんは生後3~4ヶ月で首が据わり始めます。お母さんは、その位の時期から赤ちゃんの「発達の早い・遅い」を気にし始めることが多いようです。育児書や周りの子と比べて一喜一憂してしまうのです。大切な我が子のことですから、そうなってしまうのも仕方が無いのかもしれません。

首が据わると、次は寝返りができるようになります。初めての寝返りは、親にとっては感動的なものとなるでしょう。今まで、仰向けで寝ていた赤ちゃんが自分の力で動くのですから。

生後4~5ヶ月になると、今まで仰向けで寝ていた赤ちゃんが体をよじる様になってきます。これは寝返りをする前段階の動作です。「早く寝返りができるようにさせないと。」とあせる親も多いようです。実際に赤ちゃんが寝返りをする平均的な時期はいつでしょうか?また寝返りを促すような練習方法はあるのでしょうか?

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寝返りしはじめる時期は?寝返り雑学

個人差あり!赤ちゃんの寝返り時期

生後4~5ヶ月頃から寝返りをし始めると言われています。しかし、これはあくまでも目安。生後3ヶ月で寝返りができる子もいれば、生後6ヶ月で体をよじる程度の子もいます。

「どうして6ヶ月になっても寝返りができないんだろう?○○ちゃんは、4ヶ月でできていたのに・・・」などと、他の子と比べて不安になる必要はまったくありません!(生後10ヶ月で寝返りをし始めた子もいます。)生後7ヶ月頃までには約90%の赤ちゃんが寝返りできるようになります。

寝返りはいつかできるようになるものです。そして長い子育て期間の中で、大人に全てをまかせて仰向けに寝ていてくれる時期はほんの一瞬。この貴重な時間を楽しみましょう。

寝返りって何のためにするの?

健康な人間は、たいてい40~50分に1回は寝返りをうっています。
寝返りは、就寝中に特定の部位だけが圧迫されて血流が妨げられるのを防ぐために行われています。つまり体重移動をして血液が全身に行き渡るよう調整しているのです。生きて行く為の生理現象の1つです。

床ずれは?赤ちゃんが生まれてから数ヶ月寝たままで平気な理由

では、なぜ赤ちゃんは寝返りするまでの5~6ヶ月間仰向けで寝ていられるのでしょうか。
大人の場合、同じ期間寝たきり状態で過ごせば、ほぼ100%床ずれがおきてしまうでしょう。(床ずれ=圧迫潰瘍。肩、腰など骨が突出している部分におきやすい。長時間の圧迫によって皮膚に血流が十分流れなくなって、その部分が損傷を受けた状態。)

生まれてから生後5~6ヶ月の間は、赤ちゃんの体重も軽く骨格も未完成です。そのため突出した部位もなく、つるんとした平面的な体をしています。
また新陳代謝も大人の約3.5倍の速さ、発汗量は約2倍と言われています。
つまり血流を妨げるようなデザインをしていない上に、絶えず体全体の細胞が分裂し続けているのです。床ずれをしている暇など無いと言ったところです。

寝返り練習方法

赤ちゃんの力を利用・・・サポートのコツは「足」

寝返りをしようとする赤ちゃんを見ていると下半身をよじっているのがわかります。下半身を曲げたい方向によじって重心移動をしているのです。大人の場合は、上半身をひねって寝返りをしますが、赤ちゃんは筋肉や神経伝達機能が未発達なためこのような動きとなります。
寝返りサポートの肝は「足」です。
赤ちゃんが寝返りをするそぶりを見せたら、「寝返りしたい方向に向かって反対の足を、そっと持ち上げる。」をすれば良いのです。赤ちゃんの力をサポートしているだけなので難なく寝返りができるでしょう。

寝返りができるようになってくると「得意な方向」が決まってきます。バランス感覚を養うためにも、左右どちらでもできるようにサポートしてあげてください。

ただし、あくまでも寝返りのサポート。嫌がるのに無理やりやらせる、強い力を加えてまで行うことは厳禁です。

寝返りできても、要注意!

うつ伏せ寝と寝返り

窒息の可能性がある「うつ伏せ寝」は、寝返り防止グッズ市販されている位恐れられています。そうは言っても、うつ伏せ寝が好きな赤ちゃんもいます。
自力で寝返りをするようになり、「夜中に気が付くとうつ伏せ寝になっていて怖い。」という話はよく聞きます。

自分で寝返りがうてるのだから、うつ伏せなどになり息が苦しくなっても、自力で寝返るのでは・・・と思う方もおられるでしょう。しかし、1歳を超えた乳幼児でさえ、うつ伏せなどによる就寝中の死亡事故はあるのです。

参考サイト[救急基礎知識] square.umin.ac.jp/enzan119/NewFiles/sids.html

スッキリした就寝スペースで安心ねんね

ほとんどサポートなしで寝返りができるようになったとしても、油断は禁物。
寝返り覚えたての赤ちゃんは、ちょっとした寝具の凹凸やぬいぐるみ等が障害物になり思わぬ事故につながります。

「はいはい」をできるようになる頃には、首や腕の筋肉・神経系統の発達がかなり進むので、危険性は低くなると言われています。しかし、うつ伏せ状態で(寝具等で)鼻、口をふさがれた場合、手でそれを払いのけるのは1歳以上の乳幼児でも困難です。乳幼児の場合、就寝スペースには、ぬいぐるみ・タオル・おもちゃ等を極力置かないほうが安全です。

寝返りは大きな成長の証

赤ちゃんは寝返りができるようになると、まもなく「はいはい」ができるようになります。寝返りは成人するまでの長い「自立」への道のりの第1歩と言えるでしょう。
赤ちゃんの成長は個人差があるものです。早かろうとも、遅かろうとも1歩ずつ進歩していくことに喜びを感じましょう。

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