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夏のエアコン電気代の節約方法を伝授!

日本の夏に家庭で最も電気代のかかる家電はエアコンです。家庭全体で夏に消費する電力の53%がエアコンの電気代と言われています。

最近では節電に優れたエアコンも各家電メーカーから販売されていますが、それでもエアコンが夏場の消費電力量代表に違いはありません。ですが言い換えるなら、節電すれば効果が大きい家電なのです。

仮にエアコンの消費電力を30%カットしたら、家庭全体では15%も節電できる計算になります。これを利用して節電しない手はありませんよね。効率のいいエアコンの使い方を学びたくなりませんか?

夏場のエアコンの電気代節約術の習得は家計の大きな助けになります。

簡単な節約方法から、正しい手入れの方法も含めて電気代を節約しながら夏を乗り越えるエアコンの使い方を解説します。真夏にこの記事を見た人は今日から、夏が終わってから見かけた人は来年の夏から誰も実施できます。

 

※本文にて使用するデータは特記がない場合、経済産業省 資源エネルギー庁調べのデータとなります。

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夏の電気代の半分を占める冷房代!

電気代に占めるエアコン代の割合

序盤の文章でも説明しましたが、夏場のエアコンの消費電力は全体の53%で半分以上を占めています。消費電力2位の冷蔵庫が17%ですから、どれだけエアコンの電力消費量が大きいのかよくわかりますよね。

消費電力が大きいということは、夏場はエアコンだけで電気代がかかるということです。

使わなければ消費電力=電気代は減らせるのですが、現実問題の熱中症対策としてまったく使わないのは難しいです。節電したいがために命まで削っては意味がありません。

建物の構造・温暖化あらゆる要素が影響してきて、最近の夏場はより熱中症になりやすい環境となっています。涼むだけではなく、熱中症対策としてエアコンを使用する機会も増えてきました。

ですが電気代を支払う側としては、エアコンの使用を減らして電気代を節約したいのも本音でしょう。

体に気を使って夏場の熱中症の対策はしたけど、エアコンの電気代も節約したい。そんな悩みの解決法をこの先の項目で学びましょう。

エアコンの電気代が高くなる理由

そもそもエアコンの電気代が高くなる理由はなんでしょうか?

まず最初に思いつくのが、家庭全体の消費電力の中でエアコンの割合が半分以上であるということです。ここまで何度かでてきた話なので、思いついた人は多いでしょう。単純に使用頻度が高いのも原因なのです。

次に思いつくのはエアコンの設定温度です。エアコンの機種によって差があるので一概には言えませんが、設定温度が2℃変わるだけで約10%も変わるといわれています。2℃の差でも消費電力が約10%も違うのです。

設定温度による節約術の詳細は後の項目で説明します。

エアコンは機能的な特徴上、設定された温度までがんばって温度を下げようとします。このときの動きが最も電力を消費しています。

室内の温度とエアコンの設定温度に差があるほど電気代は高くなるのです。こうなると必ず出てくるのが、「つけっぱなしがいいのか?」「こまめに消すのがいいのか?」についての議論です。

「つけっぱし」と「こまめに消す」のはどちらが節電かについでも、この後の項目で解説します。

夏のエアコン節約方法論争、結局どっちがお得?


一度つけたエアコンは電気代のことを考えると「つけっぱなし」と「こまめに消す」のはどちらが正しいのか。この答えを出すにはエアコンの動作について知ることが大事です。

エアコンの電気代が高い理由の中でもでてきましたが、室内の温度を設定温度まで下げようとする動作のときが一番電力を消費します。

設定温度まで室内の温度を下げたエアコンは、室内の温度を設定温度に保つ動作にきりかわります。設定温度まで一気に下げようとする動作と比較すると、消費電力は低くなります。

ここで室内が涼しくなってきたからと、エアコンをしばらく切ったらどうなるでしょうか?

暑くなってきたからとまたエアコンをつけたら、消費電力の大きい設定温度まで室内の温度を下げる動作から始まるのです。

人が出かけていないとき・気温が下がってきた時間帯などの明らかに不要なときを除けば、つけっぱなしの室温維持の状態が節電になります。

ですがさらに節電しようとして「弱」設定で室温を下げるのは間違いです。部屋の温度を設定温度まで下げるのに時間がかかるので、消費電力が増えてしまいます。節電目的としては自動モードがおすすめです。

②設定温度を下げるとどのくらいお得?

エアコンの消費電力に差がでる原因として、設定温度も関わってきます。エアコンの電気代が高くなる理由で説明した通り、2℃の差で10%の差になります。

エアコンの設定温度の差で1ケ月の電気代はどれだけ差がでるのでしょうか?28℃と18℃の温度設定で検証したホームページ(エネピ)があります。

1人暮らしのワンルームマンションと家族4人が暮らす一戸建てを想定して、一ケ月のエアコンにかかる電気代を検証しています。エアコンの使用時間は1日8時間としています。

まず1人暮らしの結果からみてみると、28℃の設定温度で1ケ月の電気代は3,696円です。エアコンの設定温度を18℃にした場合は1ケ月5,040円になりました。温度差による電気代の金額差は1,344円です。

家族4人暮らしで検証した結果を見てみると、エアコンの設定温度を28℃で1ケ月使用すると6,336円の電気代でした。18℃設定で1ケ月使い続けた場合は9,000円です。2種類のエアコンの温度差で電気代を検証した結果は、金額差は2,664円になりました。

検証結果から分かるように温度差で電気代は変わってきます。不要なまでに温度を下げてエアコンの電気代を上げないように注意しましょう。

③冷房プラス扇風機?

エアコンと扇風機を併用することで電気代を節約できます。なぜエアコンと扇風機を併用して室内を冷やすと電気代がやすくなるでしょうか?

エアコンから出る冷風は風の流れない室内だと、室内に溜まりやすいのです。このまましておくと室内の床近くと天井近くで温度差ができて、設定温度よりも厚く感じてしまうのです。

そこで扇風機を使って風を室内に送ることで、風にの流れにのった冷風が部屋中ムラなく広がります。温度設定が同じでも、扇風機を使用したほうが涼しく感じるのです。

エアコンと扇風機の併用では、それぞれの風向きも重要です。冷風を効率よく室内全体に循環させるにはどの向きが効果的でしょうか?

エアコン側は水平にします。冷たい空気は床に溜まりやすいので、必然的に冷風は上から下に落ちてきます。ということは、天井近くには暖かい空気が溜まっているということです。ここで扇風機の出番になります。

扇風機を上向きに設置して風をおくることで、床に溜まった冷たい空気が部屋全体が部屋全体に広がるのです。

④冷房or除湿?

検証しているホームページ(電力比較サイト エネチェンジ)からの情報によると、除湿のほうが電気代が高くなる傾向にあるようです。

ただし、除湿機能と室内の湿度によっても変わってくるので注意しなければなりません。除湿にも弱冷房除湿と再熱除湿の2種類があり、それぞれの役割分担があります。

弱冷房除湿は室内に溜まった湿気を取り除く機能です。エアコンの中で湿気を取り除いた空気を室内に戻しています。

再熱除湿は湿気を空気中から取り除いて室内に戻すところまでは弱冷房除湿と同じですが、空気を温めてから部屋に戻す違いがあります。

同じ除湿でも電気代がかかるのは校舎の再熱除湿です。空気を温める分、電気代かかかるとされています。

電気代のかかる順番に整理してみましょう。冷房を含めて並べると再熱除湿・冷房・弱冷房除湿になります。

並べた順番だけをみると弱冷房除湿が電気代の節約になるようにように見えますが、室温が高い・湿気か少ないなどの条件で使用すると冷房よりも効率が悪くなることもあるので、それぞれの機能は状況に応じて効率的に使い分けることになります。

⑤新型省エネエアコンに買い替え?

エアコンにかかる電気代は新型になるにつれて安くなる傾向にあります。現在のエアコンと10年前のエアコンを比較した場合、電気代の差は11%です。新しい型のエアコンを使用したほうが節電しやすいことが分かります。

そうなるとあまりにも古い型のエアコンでは、新しい型のエアコンと比べると節電努力に限界があるので、買い替えも考えることになります。

エアコンを買い替えるときには型が新しい物を選ぶことも重要ですが、冬場も頻繁にしようする人は暖房使用時の電気代も考慮しておきます。

新しい型のエアコンと古い型のエアコンの性能差がよくわからない場合はどうすればいいのでしょうか?そんな人のために新旧のエアコンの性能を比較できるホームページがあります。

環境省のホームページ「しんきゅうさん」です。

電気代節約に優れたエアコンの選び方から、性能差の比較・調べ方まで解説してくれています。時間をかけずに簡単に調べたい人は、「省エネ比較ナビゲーション」の「省エネランキング」が便利です。

エアコンの電気代節約のためにできること

①フィルターの掃除

エアコンのフィルターの汚れは冷却効率を下げて、電気代が高くなる原因になります。電気代の問題以外にも、汚れたカビの発生源・繁殖場所になるので健康面への被害も心配になります。

意外と正しく知らないエアコンのフィルター掃除ついて丁寧に説明してくれるホームページ(あなたのマイスター)の情報によると、フィルターの掃除は1ケ月に1回気を付けて掃除することで、綺麗な状態を維持できるとのことです。

ほかにも清掃のポイントについても書かれています。

最初にエアコンにフィルターを付けたまま掃除機をかけます。フィルターをエアコンから取り外すのは掃除機をかけたあとです。部屋を埃で汚さない目的もあります。

外した後にもう一度掃除機を使います。今度はつけたままかけたときとは反対面から掃除機をかけます。基本的な清掃方法で、通常はここまで終わっても問題ないとのこと。

もっときれいにしたい方は、ここからさらにシャワーを裏側からかけて埃を押し出すように洗います。掃除後はカビの発生を防ぐためにも完全に乾かしてから、エアコンに取り付けましょう。

②部屋の換気

勘違いしている人もいますが、エアコンでは換気は行われません。室内と外をがパイプ等で繋がっているので、空気を入れ替えいると勘違いされることがあるのですが、入れ替えているのではなく、中の空気を冷やして戻しているのです。

従って換気の機能はないのです。室内の空気を外の空気と入れ変えたい場合、窓をあけるなどして入れ替えなければならないのです。

窓を開けずにエアコンを連続使用したいときは換気扇と併用します。冷房効率もあがるので、電気代の節約にもなります。また、空気の入れ替えが起きることで、健康面にもメリットがあります。

換気のために窓を開けるのが面倒な人は、健康のことを考えて換気扇とエアコンの併用を心がけましょう。

③エアコン吹き出し口の風向きは上に

扇風機との併用を説明した項目でも書かれていますが、エアコンの吹き出し口を上向きにすることで効率の良い使用ができます。

冷たい風は部屋の上側には溜まりません。下に落ちて床上に溜まります。上向きにした方が効率がいいのです。エアコンの引き出し口の向きを変えるだけなので、手軽にできる電気代を節約できる方法です。

扇風機との併用時だけではなく。エアコンのみの場合も効果が得られます。

④室外機への対策

室外機の手入れも電気代の節約に効果があります。

ファンのカバーにゴミや虫の死骸等が詰まっていないか確認しましょう。排気を熱放出の役割を持つ室外機にとっては、効率を下げる邪魔者です。掃除やブラシを使って、カバーについたゴミや虫の死骸等を取り除きます。

注意しなければならないのは、できる範囲で取り除くということです。あまりにも深い場所にゴミや虫の死骸等が入り込んで溜まっている場合には分解しなければ清掃できません。

無理に分解しようとすると故障や事故の原因になるので、専門業者に依頼してください。

エアコンのフィルターを掃除するときにはついでに室外機の様子もチェックして、汚れが溜まらないようにしましょう。

もう一度注意しますが、室外機の清掃は必ず無理のない範囲で行ってください。

⑤窓に日射対策

部屋の温度差とエアコンの設定温度に差があれば、それだけエアコンが温度差を埋めようと必死になって消費電力があがるので電気代もかかります。

エアコンを使用する部屋の温度を上げないことも節電になります。直接太陽の光が部屋の中に入らないように対策をすることで室内の温度を下げることができます。

厚手のカーテンで太陽の光を遮ったり、古風なアイテムだとすだれも効果があります。最近ではホームセンターに様々な室温上昇対策のアイテムが売られているので、インテリアとして楽しむこともできます。

同じ対策をとるにしても、おしゃれに見えるように置してみてはどうでしょうか?

まとめ

エアコンの電気代を節約する方法をまとめると「室内の温度」「風の送り方」「手入れ」が主なポイントです。除湿機能については適材適所となります。

エアコン本体以外に、室外機のお手入れや換気面などの見落としがちなポイントについても解説しました。

この記事を読んだ時期がすでに夏の終わりや冬だったりしたとしても、次の夏に役に立つエアコンの電気代節約術ばかりです。夏場以外で読んだ方は、本格的な夏が始まる前にもう一度本記事で復習してください。

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