認可保育園に入るのが難しいという話を耳にしますね。認可外保育園では月額保育料が高額になるし、できれば認可保育園がいいなと思う方も多いはず。では、この認可保育園に入るのはどうしたらいいのでしょう。ポイントやプラスアルファの工夫についてまとめてみます。
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目次
保育園に入園するポイント
両親が働いていたり、何らかの理由で日中家を空けていて育児ができないご家庭なら、こどもは保育園に預けるもの。ですが特に都心部などでは保育園の数が足らなくて、認可保育園にはなかなか入れないということも。入園するポイントとはどんなことでしょう。
保育に欠けていることを証明する
認可保育園に入るには、日中、子どもの保育をする人がいないということを証明することがまず必要です。
たとえば、両親ともに働いていたり、求職活動をしていたりして子どもの面倒をみられない、家にいる家族が病気などで保育ができない、親が学生で学校に行っている、またこれから赤ちゃんが生まれるなど、いろいろな場合が考えられます。
このような、子どもの面倒が見ることができない状況を証明するもの、たとえば、勤務証明書、ハローワークカード、診断書、時間割や母子手帳などがあれば、認可保育園に入園を申し込むことができます。
選考基準になる点数を確認する
認可保育園に入るときは、点数が高い方が入りやすいという話を耳にしたことはありませんか。では、この点数というのは、何なのでしょう。
この点数と言われるものは、認可保育園の入園について市区町村が選考するときに不公平がないように、保育園に入らなくてはならない優先順位を点数としてだしたもののことです。市区町村によっては、点数ではなく指数と言われます。
だいたいの市区町村で、両親の就労状況などによって基礎になる点数が決まります。この基礎になる点数が多いというのが、認可保育園に入りやすいかどうかの目安にもなります。ですから、この点数が低い場合はなかなか入れないということにもなります。またそのうえで、それぞれのご家庭の状況によって点数の増減があります。
基礎になる点数については、月20日以上日中8時間以上の就労をしている場合は30点、月16日以上20時間未満日中8時間労働であれば28点などと、それぞれ細かく点数が決まっています。ここでは一例としての点数を書いていますが、点数は市区町村によって違いますので、申し込みをする市区町村に確認してみてください。
また、自営業などで家の中での労働であっても、外に働きに行くよりも少し低くはなりますが、しっかりと点数はつきますから、確認しましょう。ホームページで公表していることが多いです。
この基礎になる点数に加えて、母子家庭(父子家庭)や、生活保護世帯などは点数が加算され、ほかのご家庭より認可保育園に優先的に入ることになります。
ほかにも、兄弟がいる、ほかの認可外保育園にすでに通っているなどでも点数が加算されますが、その場合はそれほど大きな加点は見込めません。しかし同じ点数の方の中ではもちろん優位になりますから、調べておきましょう。また、求職中でまだ職が決まっていないなど減点になることもあります。
こういった点数の増減についても、市区町村のホームページに記載されている場合がほとんどです。また、直接相談に行けば教えてもらうこともできます。
なお、雇用形態は正社員であっても派遣社員などの非正規雇用であっても有利、不利がないことが多いです。雇用形態ではなく、勤務日数と勤務時間によって点数が決まるということが多いですので、非正規雇用の方で心配な場合は、市区町村に確認をしましょう。
認可保育園に入るために工夫できることは?
認可保育園に入るには、ポイントなど点数によって優先順位が決まっているのですが、地域によっては両親とも高得点であっても中々入れないということもあります。
そんなとき、何か認可保育園へ入りやすくできるプラスアルファの工夫などはあるのでしょうか。
同じ市区町村内でも入りやすい保育園があるの?
保育園についての相談場所は基本的に市区町村の保育園担当の部署になります。何かあったらいろいろと相談をしてみましょう。そしてその際、自分の家庭の点数を教えてもらい、自分と同じような点数の方が多い保育園を聞いてみてもいいかもしれません。公表していない市区町村もありますが、教えてくれることもあるかもしれません。
認可保育園によって、人気なども違っていますから、もし入りやすい保育園があるのであれば、そこを入園申込書の希望欄に書いておくと入れる可能性が高くなります。入園申込書にはできるだけ多くの保育園を希望欄に書くようにするといい、ともいえます。
ただし、実際に見学に行ってみて気が乗らないのであれば書かないでください。もし決まった場合、必ず通えるところのみを書くようにしましょう。
認可保育園に入りやすい地域を見つける
お住いの市区町村によって、認可保育園に入りやすい、または入りにくいというのは確かにあります。
市区町村によっては、住民票がなければ認可保育園に入れないというところもありますが、近隣地域からのお子さんを受け入れている場合がありますし、勤務先があれば受け入れてくれるというところもありますから、空き状況を聞いてみましょう。
ただ、だいたいの市区町村で、住民票がある方が優先されるようになっています。そのため、もし賃貸にお住いであれば、引越しなども視野に入れて考えたほうがいいかもしれません。
途中入園よりは4月入園の方が入りやすい
年長さんは4月に卒園して小学校へ上がりますから、保育園も4月が一番子どもの募集が多くなります。ですから、ほかの月から入るより、4月入園に合わせて申し込む方が入りやすくなります。
そのためには前年の秋ごろの募集となりますから、それに合わせて準備をすることが大切です。
認可保育園への入園を希望するのであればとにかく申し込みをおしておきましょう。不承認になったとしても、その時点で待機する旨を伝え、希望の保育園の待機児童として待っていれば、空きがあったときに入れるかもしれません。
0歳の4月に申し込みをするといいの?
0歳児から保育可能な保育園であれば、1歳の4月に入園を希望しても、すでに前の年に0歳から入園している子どもでいっぱいで入れないということがあります。しかし、早生まれなどでは月齢的にちょっと難しいですね。
ですから早生まれはなかなか入れないということもあるようです。その場合、年度途中からでも申し込みをして待機する方もいらっしゃるでしょう。
しかし、全ての保育園で0歳児から受け入れるという市区町村がある一方で、1歳からしか受け入れがない保育園ばかりという市区町村もあり、地域差が大きいです。
認可保育園に入るために
それほど入るのが難しくない地域もあれば、なかなか入れない地域もあるという認可保育園。倍率の高い地域では入るのがいまだに困難ですし待機児童もいます。
認可保育園に入るためには、基礎となる点数が高いご家庭の優先順位が高いですから、その点数を上げることができればそれに越したことはありません。
しかし、それでもなかなか入れないというときなどにはプラスアルファの工夫も必要になるかもしれません。そんなとき、この記事がすこしでも参考になればうれしいです。
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