居眠り運転を防止するためには、居眠りの状態になる原因と、前兆となる症状を理解すること、効果的な対処方法を準備しておくことが大切になります。
また、居眠り運転になりやすい時間帯や職業について理解することも、居眠り運転を回避するためには必要です。
そこで、本記事では、居眠り運転の危険性と防止するために理解しておくべき3つのことについてご紹介していきます。是非、居眠り運転の危険性を感じている方は、本記事をご活用頂き、居眠り運転にならないように対処方法を学んでいって下さい。
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居眠り運転の危険性
居眠り運転は、あなたの命だけでなく、他人の命を奪う可能性のある危険な行動です。
長距離運転や深夜の運転、また疲労が蓄積している状態での運転の際には、居眠り運転にならないように防止することが大切です。
居眠り運転による事故の被害
居眠り運転は、現在も多くの命を奪っています。
交通事故は、年間70万件近くありますが、その原因が居眠りだと断定されているものでも、その3%の2万件程度あります。その他、前方不注意やハンドルの操作ミスなど、合わせて50%程度の原因においても、居眠りや睡眠不足の影響があると考えられています。
また、居眠り運転による事故は、早いスピードのまま壁に激突したり、車や歩行者と衝突するため、通常の5倍以上にあたる6%弱が死亡事故に繋がっています。
そのため、運転を行う際には、居眠り運転を防止する方法を事前に学び、十分に注意しながら運転を行うことが非常に重要になります。
居眠り運転を防止するための3つのポイント
居眠り運転にならないように、事前に防止するためには、次の3つのポイントについて理解することが必要です。
- 居眠り運転を引き起こす原因
- 居眠り運転になる前兆
- 居眠り運転の対処方法
居眠り運転を防止するためには、まず、居眠り運転の原因を理解し、その原因を解消することが最も重要です。そして、万が一、運転中に居眠り状態になる前兆が現れたら、すぐに睡魔を解消する方法を実践することが必要です。
これらのポイントを理解し、実際に実践できるように準備しておくことで、安全なドライブをしていくことができます。あなたやあなたの家族、また周りの方の命を守るためにも、是非3つのポイントについて理解していきましょう。
1.居眠り運転を引き起こす原因
居眠り運転の原因を理解することで、「居眠り運転を回避するための対策」を打てるようになります。
居眠り運転の主な原因には、次のものがあります。
- 睡眠不足
- 長時間運転による集中力切れ
- 仕事や育児などによる疲労の蓄積
- 食後の満腹
上記の原因により、あなたに眠気がおこり、いつの間にか居眠り運転をしてしまっているという状態になります。
もしあなたが慢性的な睡眠不足を感じている場合や、疲労の蓄積の自覚がある場合は、睡眠の質を改善し、十分な疲労回復を行うことが大切です。
また、長距離運転の際には、90分運転したら一度休憩を入れるなど、集中力が切れる前に余裕を持って休息をとることが大切です。
さらに、食事をとった後は、人は自然に眠気を感じるため、食後は十分な休憩をとり、出発前にカフェイン等、目を覚ます工夫をすることが必要です。
また、次の特徴に当てはまる場合には、特に居眠り運転をおこす可能性が高いため、注意が必要です。
- 年齢・性別:25歳以下の男性
- 職業: 交代制などの仕事で夜に勤務することが多い人、深夜に長時間運手をする長距離トラックやバスの運転手
- 体の状態: 睡眠障害を抱えている人、徹夜などで体内リズムが乱れている人
- 場所:カーブ地点:眠っている間に曲がれずに壁や車、人にぶつかる。長い直線:景色が変わらないと、油断して眠気が襲ってくることがあるので注意が必要
- 天気:光の差し込まない曇り空
- 時間帯: 午前3~4時、午後3~4時…人間の体内リズムの中で最も眠気が生じる時間帯
上記の点に当てはまる場合は、十分居眠り運転に気を付けることが必要です。次の項で紹介する、居眠り運転になる前兆について理解し、運転中にその状態になった場合は、すぐに対処することが大切です。
次ページ:2.居眠り運転になる前兆
2.居眠り運転になる前兆
居眠り運転になる前兆を理解しておくことで、「居眠り運転をする前に事前に対処すること」ができるようになります。
居眠り運転になる前兆となる症状には、次のものがあります。
- 青信号になったのを気付かずなかった
- 信号や標識を見落とした
- まぶたが重くなってきた
- 視界がせまくなってきた
- 前の車との車間距離が安定しない
- あくびがとまらない
- 姿勢が落ち着かずもぞもぞとしてくる
- まばたきの回数が増える
- 姿勢が保てなくなり、前のめりになってくる
- 一瞬意識がとぶ
- 車線をこえるほど左右にふらつく
上記のような症状が見られた場合、そのままの状態で運転を続けると、あなたは居眠り運転をする可能性が高くなります。居眠り運転を防止するためにも、上記の前兆に気付いた時には、次の項で紹介する対処方法を実践するようにして下さい。
3.居眠り運転の対処方法
居眠り運転になる症状が見られた場合には、「休憩できる場所にいき、15~20分程度の仮眠をとること」が最も効果的です。
仮眠をとることで、脳内に溜まった疲労物質を取り除き、再び集中力を取り戻すことができるようになります。しかし、30分以上の仮眠は脳を熟睡モードに変えてしまい、眠気がよりひどくなるため、注意が必要です。
また、休憩できる場所に行くまでには、例えば高速などを運転している場合、我慢できるか分からないほどの時間がかかる場合があります。
その際には、次の方法を実践することで、車中でも一時的に眠気を解消することができます。
- 窓をあけて空気の刺激を受ける
- 同乗者と会話する
- 目が覚める音楽をかける
- 軽いストレッチをする
- 眠気が覚めるツボを押す
- 顔と目にウェットティッシュなどで冷たい刺激を与える
- 刺激の強いガムを噛む
- 目が覚めるような香りをかぐ
- 居眠り防止グッズを使用する
- コーヒーを飲む
上記の方法を実践することで、睡眠中の眠気に一時的に対処することができるようになります。刺激の強いガムや、目が覚める音楽などを事前に準備しておけば、より迅速に運転中の眠気に対して対処できるようになるでしょう。
しかし、これらは一時的な解消方法に過ぎないので、可能な限り、仮眠をとって脳をリフレッシュさせるようにしましょう。また、居眠りになる前兆が現れないように、余裕をもって休息をとっていくように、運転スケジュールを立てましょう。
まとめ:眠気がくる前に休憩をとる
ここまでで、 居眠り運転の危険性と、防止するために理解しておくべき3つのポイントについてご紹介してきました。
最後にもう一度、居眠り運転を防止するための3つのポイントについて振り返りましょう。
- 居眠り運転の原因を理解する
- 居眠り運転になる前兆を理解すること
- 居眠り運転の前兆に気付いたら、眠気を解消する方法を実践すること
上記のポイントを理解し、居眠りを防止できるように準備をしておくことで、安全な運転を続け、かけがえのない「いつも」の生活を送り続けることができるでしょう。
特に、居眠り運転になりかけた覚えがある方や、日頃から疲労感を感じながら運転している方は、是非本記事を参考にして頂き、できる限りの対策をして、居眠りを防止できるようにしましょう。
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