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隠居スタイルを考えよう!隠居のポイント5選と国内おすすめ地域

皆さんは、今まで、「隠居」について考えたことがありますか?一般的に「隠居」というと、時代劇やドラマの印象で、年を取ってから家督や職を退くことを、思い浮かべるのではないでしょうか。退職後、俗にい言う「老後」が「隠居」になる。と思いますよね。

今の時代は、とにかく便利になっています。電気製品も進化し、インフラも整備され、物も溢れています。お金があれば何不自由なく暮らすことは出来るのです。しかし、その一方で、多くのストレスを抱えて暮らしているのも事実です。

お金を売るためには働かなくてはいけません。たとえ自分の描いた職業につけても、自分の好きなことだけ選んですることは、なかなか難しいことです。そんな生活に終止符を打って、隠居生活に入る。実際に実行した人がいるのです。そして、その人に共感して、「隠居」を考える人々も出て来ているようです。

今回は、新しい隠居のスタイルを提示する大原扁理流の隠居生活、隠居生活をもっと知るための隠居関連おすすめ書籍をご紹介します。

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大原扁理流、隠居生活の5つのカギ

20代で職を捨て、隠居生活を続けてきた人がいます。大原扁理さんです。大原氏は、高校卒業後3年間の引き籠り生活、海外を一人旅をしました。そののち東京暮らしを始め、アルバイト生活をしていたそうです。都心の家賃や生活費が高く、ストレスで蕁麻疹もできたそうです。

「なんでこんなにまでして働かなくてはいけないのか?この社会がおかしいんじゃないのだろうか?」「社会とは、必要最低限つながっていて、あとは、好きなことをしたい。」そう考えて、当たり前のようにして来たそれまでの生活を見据え直し、「隠居」に向けて、計画を立て始めたのです。

先ずは、都心を脱出した場所に安いアパート探し。次に携帯電話がないと困るのか、を考える。その後、徐々に楽なアルバイトへと変える。このように順を追って進めて行ったのです。

とはいえ、全くの無収入では隠居生活はできません。大原氏は、最低限の生活費を得るために、週2回だけ在宅介護で働きました。収入は月7~8万円ほど、年収90万円でした。そうして、隠居生活に入ったのです。

①野草を食べるライフスキル

東京の多摩地区で隠居生活を始めた大原氏は、毎日をのんびりと過ごしていました。やりたいことをやったり、あるいはやらなかったり。そして、たとえ、何もしないでいても、あっという間に過ぎていく日々でした。

東京都内とはいえ、多摩地区は自然豊かで、散歩そしていると、多くの野草を積むことができます。季節によって種類も様々です。

春は、ヨモギ、ノビル、イタドリ。初夏から梅雨にかけては、ノカンゾウ、桑。夏は、オオバ。秋は、銀杏、どんぐり。食べられる野草の知識は、散歩をしている日々での中で増え、毎年更新されていきました。

のんびりと散歩を楽しみながら、食べられる野草を摘む。お金がなくても、どうにかして生きて行かなくてはならないのです。そのためには「食べられる野草」についての見分け方や、食べ方も、勉強し、身に付けました。毎日「生きて行くためにはどうしたらいいのか?」必死に考えたそうです。

「野草を食べるライフスキル」は、生きるために必要な術なのです。

②家賃と固定費での節約が要

生活していくためには、「衣」「食」「住」と、どうしても必要になるものがあります。
特に、家賃や光熱費等、毎月決まっての支出部分は大きいものとなります。そこで、この固定費の節約は必須なのです。

特に大きいのは家賃です。住む地域にもよりますが、探せばいろいろとあります。もちろん、駅から離れている、古い、などの点はありますが、それでも生活に不自由はありません。

大原氏は、多摩地区の国分寺市内で、5畳と3畳の2間、バストイレ付、駅から徒歩20分で家賃28,000円の物件を見つけました。かなり安いですね。条件を変えて、探せば見つかるものです。

その他の固定費としては、水道、ガス、電気、インターネット回線などがあります。
冷暖房の器具は使用せず、夏はすだれと水浴び、冬は、厚着と湯たんぽで過ごせば、光熱費はあまりかかりません。時には、運動をして寒さをしのいだそうです。

インターネットと固定電話を使用し、携帯電話は解約しました。携帯電話の料金がなくなる上に、親しい友達との連絡しか取れなくなるので、付き合いも減り、余計な費用が掛からなくなります。(大原氏は、世間とは最低限つながっていれば良い、と思っていたので、これで十分でした。)

今でこそ携帯電話を持っているのが当たり前になりましたが、十数年前までは、固定電話の生活だったのですから、それほど不便なことでもないのですね。

次ページ:③医療費がかからないよう、健康に気遣う 一食300円メニュー

③医療費がかからないよう、健康に気遣う 一食300円メニュー

「食」は、生きて行くために、とても必要なことです。先ほど挙げた、「野草を食べる」ということも節約につながりますし、野草は、健康にいい物が多いのです。一石二鳥なんですね。

また、もし病気になった時には、どうしても医療費がかかってしまうので、普段からきちんと、体にいい物を食べる。ということは大事なのです。
そして、毎日のメニューを決めておく。ということも節約のためにしました。

朝:自家製のスコーンと紅茶

昼:麺類と常備菜

夜:無農薬玄米(白米より腹持ちが良く、健康にも良い)と、一汁一菜

このように予め固定しておくと、余計な物を買わず、1食300円で済むのです。

また、粗食にすると欲望も減るそうです。欲が減るということは、お金を使うことが減る、ということにも繋がるのです。

「衣」の部分でも、同じような考えで、ほぼ同じものしか買わなけらば、出費も最低限に抑えられました。

④年金免除に申請

収入が100万円以下なので、所得税や住民税はかかりません。収入が少ないので、健康保険もとても少ない金額になります。(年間1万円ほど)国民年金も、「全額免除」の申請をすれば、収入が少ない、ということで免除されます。(毎年手続きは必要)

⑤不安を乗り越える明るさ

日々節約をし、ぎりぎりの生活をしていた大原氏にとって、「健康であること」が大前提でした。「いつ病気になるかわからない」「もし病気になってしまったら」それが一番の不安な点だったのだと想像できます。

また、大原氏は、「年収90万円という少ない収入で、生きて行くための方法を常に考えていた。」と、話していました。「お金がない」ということは、少なからず「不安」に繋がっていたのではないでしょうか。

しかし、20代で隠居生活に入り、俗世間とは最低限のつながりしか持たない。そんな生活を「ハッピーライフ」と言って、大原氏は楽しんでいました。

「定年」ではなく「隠居」を目指す

「定年」と「隠居」の明確な違い

俗にいう「定年」と「隠居」とは、どう違うのでしょうか。
サラリーマンなら、ほとんどが60歳で定年を迎えます。「定年」にどんな意味があるのか、定められた経緯などはわかりませんが、社会では、それが当たり前になっています。時には、やりたくない仕事も我慢してこなし、人間関係に悩みながらも、「定年後は、悠々自適に過ごすぞ!」と思い働いている。
しかし、いざ「定年」を迎えてみると、「何をしていいかわからない」「何もする気にもなれない」と言った、思い描いた「定年」とは、かなり違っている感想を持つ人が多いようです。

何故そのような気持ちになるのでしょうか。それは、きっと、「定年」が、初めから決められていること。だからではないでしょうか。自分で決めたことではないからなのだと思います。

「隠居」とは、辞書などによると、「第一線を退き、のんびりと過ごすこと」「家督を譲って退くこと」「俗世間を逃れ、山野などで暮らすこと」などがあります。「第一線を退く」などというところは、「定年」と共通するところでもあります。

ですが、過去に、若くして自らに第一線を退き、「隠居」に入った著名人や大原氏のことを考えてみましょう。自ら俗世間から離れ、好きなことをして暮らしているように見えます。「自分らしく生きる」「活き活きと生きる」ために「隠居」をしているのではないでしょうか?

であるならば、「定年」より「隠居」を目指すのをおすすめします。「隠居」を目指し、楽しい人生を想像してみて下さい。

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60歳定年後の15年を好き勝手に楽しく生きよう

現役で働いている間は、いろいろなことに縛られています。そんな様々なことから解放され、自分の好きなことが出来るのが、定年後なのです。しかも、現代の60代や70代はまだ若い!気持ちさえ前向きに持てば、体力的にはまだまだいろいろなことが出来るのです。

統計の上では、後期高齢者とされる、」75歳位になると、男女ともに徐々に自立度が落ちてくるそうです。それをもとにに考えると、定年後から75歳までの15年間位は、楽しく過ごすことが出来る、ということになります。

それまでの人生をステップに、定年後を楽しく過ごし、自分らしく生きてみましょう。

現役のうちから隠居に向けてできること

いざ「定年」となってから、「これから、どうすればいいんだろう」と考えるのではなく、現役のうちから考えておくのがいいでしょう。「仕事が生きがい、もっと仕事を続けたい」と考えるのであれば、その道を。そして、「隠居」を選ぶのであれば、その道を進めばいいのです。

また、「仕事」を選ぶには、働き続けられる社会になっていなければなりません。これからは、企業側の姿勢も、変わって行かなくてはいけないということです。そして、「隠居」を考えるのであれば、自分のやりたいことが、出来るための準備をしておくのがいいでしょう。

必要な経費のための貯えや、技術やスキルを身に付けておく。など。現役のうちに出来ることは、たくさんあると思います。「本番に向けて何をしておくべきか?」と、考えるのは楽しいことではないでしょうか。

もっと詳しく隠居生活を知ろう!隠居に関するおすすめ書籍4選


先ほどまで、大原氏の隠居生活について紹介してきました。もっと「隠居生活」を知るために、「隠居生活」について書かれた幾つかの書籍を紹介します。

①大原扁理 『20代で隠居 週休5日の快適生活』

前半で紹介した、大原扁理氏が書いた本です。20代半ばで、たいした貯えもないまま「隠居」の道を選び、スタートさせるまでの経緯、東京での隠居生活と台湾での隠居生活の様子などが書かれています。

この本からは、「自分にとっての幸せとは何か」を考えさせられます。「当たり前」と思っていることや物は、本当に必要な物なのか?そんなことも見直すきっかけになる本です。なによりも、大原氏のたくましさに驚かされます。

この本が話題になり、大原扁理の名は有名になり、「隠居」というものも注目されました。

②楠木新 『定年後』

ビジネス書作家の楠木新 著作の本です。 「隠居」と「定年」の違いは、「定年」は主体的なものではなく、「隠居」は、自らが決め、楽しく過ごす時間。ということを書き表しています。

冒頭には、40歳で家督を弟に譲って、自らは絵を描き始めた「伊藤若冲」のことや、伊能忠敬のことが紹介されています。「定年」と「隠居」を比べながら、定年までを準備期間とし、定年後は「隠居」し、楽しく過ごすことを提案しています。

自分の定年後を考えるために、とても参考になる一冊だと思います。何となく定年を迎える前に、是非読んでみて下さい。

③奥田裕章 『今井ら始める 隠居のレッスン』

「暮らしの要は食にあり」と位置付け、「ローコストで楽しむ隠居暮らし」の練習、準備について書かれています。「美味しい物をお腹いっぱい食べれば、だれでも幸せになれる」という考えを基本とし、ローコストでかつ健康的な食生活とはどういうものかを提案しています。

隠居生活を健康で楽しく過ごすための、暮らしのレシピを紹介している一冊です。

④玉村豊男 『隠居志願』

65歳、著者 玉村氏が「人生でやるべきことはやった」と感じた年齢でした。この本では、「隠居」に向かい、どんな準備をすればいいのか、玉村氏自らの「これから」を語っています。今までの自分、そして、これからの自分。そんなことを作者と一緒に考えることの出来る一冊です。

玉村氏は、エッセイスト、画家、ワイナリーのオーナー と、多才な人物です。数多くの著書があります。『隠居志願』も淡々とした語り口調でありながら、ゆったりとした時間の流れを感じ、引き込まれるものがあります。

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隠居におすすめの国内地域

隠居とはちょっと違いますが、移住したい地域として人気があるのは、山梨県、長野県、岡山県だそうです。その理由は、頻繁に開催される「移住セミナー」と、就職も相談できる、移住者受け入れのための体制が整っているためだと言われています。

では、隠居の地としては、どんなところが向いているのでしょうか。

①東京都多摩地区

大原扁理氏が隠居生活をした地域です。東京都内でありながら、多摩地区は家賃が安いのが一番のおすすめな点です。そのうえ、自然も豊かなので、散歩も楽しめ、野草積みもできます。四季を楽しめる地域です。

それでいてものすごく人里離れているわけでもないので、不便さも感じない、という点もいいところです。都内でスローライフを楽しむ場所としては、イチ押しと言えます。

②沖縄県

一年中暖かいので、暖房費も衣料費もかかりません。また、家賃も安いので、「隠居」にはおすすめです。実際に沖縄に移住したい、移住した、という人はたくさんいるようです。綺麗な海と、住民も温かく明るい人が多いような印象です。

南国ではよく言われることですが、沖縄にも「沖縄時間」という表現があるように、ゆったりとした時の流れがあります。温暖な気候とゆったりとした時の流れ、人々もおおらかになるわけです。

贅沢な隠居生活が送れるのではないでしょうか。

③空き家

地域ではなくなってしまいますが、空き家は日本に全国的に多く存在しています。「隠居」に必要な「住」として、空き家を利用するということもあげられます。現在日本では、6000万個以上の空家があるといわれています。これを利用しない手はないと思います。

全国各地に「空き家バンク」というのがあるので、隠居をしたい地域の空家を探してみて下さい。住居費が節約され、その分他の経費に回せます。とてもお得な方法です。

まとめ

「隠居」の印象は変わったでしょうか?「隠居」は、決して年老いてからするのものではなく、若くしても出来るのです。大原氏のように。また、人里離れ、世間からも遠ざかり、ひっそりと暮らす、という生活を必ずしも指すものではありません。

「隠居」の形は人それぞれでいいのです。何事にも縛られず、自分の好きなことに取り組む。そんな生活が出来ればいいのです。ただし、衝動的に「隠居」出来るものではありません。きちんと考え、計画し、準備をしておくことも大事です。

想像してみて下さい。自分がどんな「隠居生活」をしたいのか。そして、今からどんな準備が必要なのでしょうか。今回紹介した書籍などを参考にあなたの隠居を計画し、素敵な「隠居」を迎えてください。

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