一番風呂は体に悪い？その理由と健康的に楽しく入浴する方法５つ

「一番風呂は体に悪い」そんな話を聞いたことありませんでしょうか？　ただの迷信だと思っている方も少なくないかと思いますが実はこれ、科学的に根拠のある話題なのです。

一番風呂に入るときにはすごく気持ちいい気分になれるものですが、一番風呂の危うさとその対処法をしってさらに楽しいお風呂ライフを過ごしましょう。

一番風呂が体に悪いその理由

一番風呂が体に悪いのは、じつは水道水からひかれたばかりの「塩素」にあります。塩素は微量な細菌を殺したり、飲用に呈した水にするために浄水場で入れられているものです。

この塩素は、水道水に残留している分であれば人体に大きな影響はないとされていますが、塩素は様々な物質と結びつきやすい特徴があります。

この塩素は、飲む分には大きな問題はないのですが「お湯に全身浸かる」と皮脂や皮膚にあるミネラル分などとくっついて体の脂分などを奪ってしまうのです。

若いうちは皮脂も大量に分泌されますから特に問題はないのですが、高齢者になると多くの脂分をとられてしまうと肌がものすごく乾燥してしまうことがあります。

また、ミネラルを消耗することで血圧が上がりやすくなり、倒れやすくなるとも言われています。

しかし、水道水に含まれている塩素はごくごく微量であり、お湯の蒸発による水蒸気や入浴剤の利用などで簡単に除去できるものです。一番風呂に入った人のミネラル分だけでも塩素による肌荒れや皮脂の吸着を防ぐことができるのです。

そこから「一番風呂は体に悪い」と呼ばれることが多いようですね。

一番風呂に楽しく入るための方法

それでも、一番風呂の気持ちよさは他にかけがえのないものがあります。一番風呂に気持よく入るためにはどうしたらよいでしょうか。

ここでは一番風呂に入っても塩素の害を受けないように工夫するための方法をご紹介いたします。

入浴剤を利用する

手軽にできるのがこの方法です。ミネラル分や栄養素がはいったバスソルトや入浴剤などを入れると塩素の除去が捗ります。

入浴剤はバスソルトの種類は大抵なんでもよく、「湯の花」のような伝統的な入浴剤でも十分に効果があります。バスソルトは、体から奪われやすいカリウムやナトリウムを補給する効果もあります。

24時間風呂のようなものをつけていないのであれば、入浴剤の利用はとてもよいと思いますが、体質によっては入浴剤を受け付けないこともあると聞きますので、無理は禁物です。

浄水を使う

浄水器を使ってお風呂をいれることも効果があります。水道水に使うような小型のものだと少々時間がかかってしまいますが、近年ではお風呂用の浄水器を設置してある場所も少なくありません。

浄水器を使うと塩素以外にも様々な有害物質を除去できるため、非常に健康によい水で入浴が可能になります。湯沸し器に付けるタイプの浄水器なども発売されています。

みかんの皮やゆずを入れる

精油にもなるみかんの皮やゆずをいれることも効果があります。皮脂が奪われるを防ぐため非常に効果があるのですね。古来からの風習ではありますが、このようなことも昔の人の知恵であるといえるでしょう。

乾燥したみかんの皮は陳皮と呼ばれ漢方薬などの原料にもなります。脂分が多く含まれており、お風呂に入れると肌へのダメージを減らしてくれる効果を期待できます。

かけ湯をちゃんとする

お風呂に入る前にかけ湯をしましょう。急激な体温の上昇を防ぎ、一番風呂で高血圧になってしまうことを防ぎます。

浴室を温めてから入る

一番風呂ではまだ十分に浴室が温まってない場合があります。一番風呂に入るためには浴室を温めてからはいるとよいでしょう。

まとめ：一番風呂は体に悪いけれど、対策をねれば楽しく入れます

一番風呂は体に悪いというのはただの迷信ではありません。一番風呂に含まれる塩素が体のミネラル分や脂分を奪ってしまうだけではなく、冬場などには外気と浴場との温度差によって倒れてしまうこともありえるのです。

一番風呂を楽しむためには、やはりバスソルトなどの利用がよいでしょう。

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