いじめによる子どもの自殺、後を絶ちませんよね。被害者がつらい目に合っても周りに相談も出来ず自ら命を絶ってしまうなんて遺族の方は当然ですが、他人の私たちでも遣り切れない気持ちになります。いじめは絶対に許されないものです。
しかし、いじめの程度は違えど今も昔もどこに行っても、また誰にでもいじめは起こる可能性があります。そして加害者にも被害者にもなりうるのが、いじめです。なぜいじめはなくならないのでしょうか?今回は、いじめが起こる主な原因を考えてみようと思います。また、我が子が被害者になった場合、加害者になった場合、それぞれの時、親がとるべき行動も一緒に書きたいと思います。
悲しい事件が1つでもなくなるように、多くの人に読んで考えてもらいたいです。
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目次
いじめとは?
いじめとは相手に精神的や肉体的に苦痛を与える行為のことを言います。子どもの学校でのいじめに関しては文部科学省が「当該児童生徒が、一定の人間関係にある者から、心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの」と定義しています。
具体的には「仲間はずれ」「暴力」そして近年では「SNSなどへの中傷」など色々ありますが、被害者である本人がいじめだと感じれば、それは立派ないじめになるのです。
いじめが起こる原因は?
誰にでも、どこでも起りうるのが「いじめ」です。なぜ、いじめられるのか?いじめてしまうのか?
いじめが起こる原因を項目で分けて考えてみました。
人とちがうから
大きな原因は「人と違う」ということです。学校は集団で生活をする場所です。全員が同じ勉強や生活をしています。しかし、人には個性があります。体型や性格など違いますよね。大人でも特異な人に警戒心を抱いたりすることがあります。特に子どもは自分と違うということを受け入れることが出来ない場合があります。
太っていたり、家が裕福じゃないなど原因は様々ですが自分と違う服装や体型、考えを持った子を見ると「変な奴!」となって、それを受け入れられず排除しようとしてしまうのです。特に年齢が低いほど「人と違う」ことが、いじめのキッカケになりやすいのです。
ストレスを発散するため
子どもの世界は楽しい事ばかりではありません。勉強や家庭の中でのトラブルなど、ストレスを抱えてしまっている子がストレス発散のために友達をいじめてしまうことがあります。自分より弱い存在をストレスのはけ口にしてしまいます。
子どもがストレスを抱えたときに周りの大人が気づいて、ケアをしてあげると良いかもしれませんね。
家庭環境
子どもが置かれている家庭環境がいじめの原因になることがあります。
親が日常的に暴言を吐いたり暴力をふるったりしていると、子どもはそれが普通だと思ってしまい悪い事だと思わなくなり気に入らないことがあったら暴言や暴力で解決すればいいと思ってしまうのです。
それから親が子どもに無関心な家庭もさみしさから、いじめっ子になってしまうこともあります。逆に過干渉な親の子も、普段は家では良い子でいなければならないため、ストレスが溜まってそのはけ口を外に向けてしまいます。それで友達をいじめてしまったりしてしまうのです。
正義感から
たとえば、友達が「学校に遅刻した」「宿題をやってこなかった」「遊ぶ約束したのにこなかった」など、周りの和を乱した時、「あの子が〇〇したから注意しただけ!」と言ったことから、いじめが始まることもあります。いじめる方は和を乱した子が悪いから自分は正しいと思っているのいるので、いじめているという感覚がない場合があるのです。
いじめられる側の子も自分が悪いから、といじめられても周りに相談できなくなってしまいます。なので、そういったいじめる側の正義感からくるいじめはエスカレートしやすいのです。
みんながするから
いじめというのはだいたいクラスなどの中で首謀者がいるものです。その子がリーダー的存在だったら尚更、その子に同調していじめてしまう事も多いのです。また、被害者側についたりしたら今度は自分がいじめられるかもしれないと言った不安から、みんなに合わせて、いじめてしまうのです。
「みんながするから」「やらないと仲間外れにされる」そんな理由でいじめに加担してしまう子は多いのです。子どもの世界は狭いので複雑なのです。
我が子がいじめる側だったら?
いじめは被害者になるばかりではなく誰でも加害者にもなれます。
我が子が加害者になった時は、まず事実を確認したうえで、子どもと家族で話し合い、何があってもいじめはいけないこと、いじめによって起きる悲しい事件などを良く話し、子ども自身に「いけないことをしたんだ」と自覚させることが大切です。「二度としない」としっかり約束させてください。
被害者への誠意を込めた謝罪の覚悟もしなければいけません。被害者が納得いくまで謝罪をしましょう。
そして家庭の在り方を見直してみることも再発防止には重要です。子どもがストレスを抱えてないか、信頼関係など良く振り返ってみましょう。そのうえで改善していくように家族で取り組んでください。
子どもがいじめられてるとき親がとるべき行動は?
子どもが、いじめられているとわかった時、親はどう言う行動をとったらよいのでしょうか?
周りから、我が子がいじめられていると教えてもらったり、子ども自身が「いじめられている」と訴えて来たとき、普通の親御さんは動揺してしまうしショックですよね。でも、だからと言って感情に任せて行動してしまうと解決が難しくなってしまいます。
親は、なるべく冷静に、でも確実に対処しましょう。
子供の話を聞いてあげる
まず「なんで言わなかったのか?」などと責めたり、問い詰めたりしないで、子どもが話をしやすい雰囲気を作ってあげて下さい。そして子どもが話をしてくれたときは、子どもの話をしっかり聞いて決して否定したりせず子どもの辛い気持ちを受け止めてあげて下さい。できればママだけじゃなくパパも一緒に話を聞いてあげて下さい。
「パパもママもあなたの味方だよ」と、子どもに安心感を与えて心のモヤモヤを全部出させてあげましょう。それだけでも気持ちがスッキリして元気になることもあります。
今後どうするかも親子で意見をすり合わせて行動していきましょう。
無理に登校させないで!
いじめが原因で「学校に行きたくない」と子どもが訴えてきたときは無理に登校させないであげて下さい。子どもが学校へ行きたくないと言ってきたときは子どもなりのSOSなのです。もう限界なのです。そんな時は無理に登校させずに、ゆっくり休ませてあげて下さい。
学校や教育委員会へ相談を!
いじめを解決するには学校との連携は不可欠です。まずは事実関係をしっかり確認して、まずは担任の先生に相談を。
担任で埒が明かなかったときは学年主任や校長に相談しましょう。そのときに証拠などがあるのであれば、それも持参しましょう。もし、学校の対応がイマイチであれば教育委員会へ直接訴えることも考えて下さい。
子どもの心を抱きしめてあげて
いじめを受けた子の心は深く傷ついて、自分の存在価値を見出せなくなっていることが多いです。しっかり子どもの心のケアをしてあげてほしいと思います。親は味方であること、ママもパパもあなたが大好きで大切なんだということを教えてあげて下さい。
時にはギュッと抱きしめてあげても良いでしょう。家は子どもにとって安らげる場所出ることが大切なのです。
何があってもいじめはダメ!大人が正しい判断を!
いじめは何があってもいけないこと、気に入らないからといじめて良いわけがないのです。子どもの様子をしっかり見て、大人が正しい判断をして、子どもを守ってあげて下さい。
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