突然ですが、過保護と過干渉の違いって、わかりますか?
なんとなく、意味はわかるんだけど、くわしくは、わからないですよね。今回は、過保護と過干渉が、どう違うのか、それぞれのメリットやデメリットはあるのかなどを、調べてみました。
この記事が、キッカケで、子育てについて、見直したりが出来ると良いかな、と思います。
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目次
過保護とは?
過保護と言うのは、子どもを必要以上に保護して、甘やかすことを言います。子どもの要求を、全部聞いて、全部叶えてあげるくらいの親を過保護だと言います。また、危ない事などを先回りして、取り除いておこうとするのも、過保護なのかなと思います。
過保護と言うと、あまり良いイメージはありませんよね。でも、過保護って全部が悪いことなわけじゃないんですよ。
過保護が必要なときもあります
さて、マイナスイメージが強い過保護ですが、マイナスなことばかりじゃありません。過保護は子どもの要求に、出来るだけこたえてあげることです。それが必要は時があるのです。もちろん、何でも叶えてあげて!と言う事ではありませんよ。
赤ちゃんの時、泣いたらママが来て、お世話をしてくれました。そして、ママもパパも、赤ちゃんに危ないことがないように危険なものは、片付けたり、転ばないように、そばについて、赤ちゃんを守っていましたよね。子どもが必要な時に、必要な手助け、守護をすることは、とても大事なことなのです。
過保護は自立を妨げる!なんて声もありますが、幼いころは、そうして親が子どもの要求に答えて、守ってくれていることで、「自分は価値がある人間なんだ」と感じることができて、その後の自立に良い影響を与えるのです。
子どもを思ってする過保護は、むしろ必要なことなのだと言えますね。
過保護の何が問題なのでしょうか?
では、過保護の何が問題なのか、ですが、親が子どもに目を向けてあげているかどうか、ではないでしょうか?
形だけ、その場しのぎで子どもの欲しいものを与えて、あとは無関心とか、そんな状態では、子どもは親の愛情は感じませんよね。物を与えられれば、欲求は満たされるかもしれません。しかし、そこに愛情がなかったら、子どもの心は満たされないのです。
それから、いくら愛があると言っても、危険なことや他人に、迷惑がかかることはキチンと叱らなければいけません。しかし、子どもが可愛いからと言って、いくつになっても、必要なしつけをしないようでは問題ですよね。
過保護は悪い事ではないとはいえ、必要なしつけをしないのは違うので、そこは、ちゃんと線引きしなければいけないのです。
年齢によってちがう過保護の度合い
赤ちゃんの頃は、親のできる限りで、欲求に答えて守っていきますが、年齢が上がって、幼稚園や小学校に行くようになれば、だんだん保護する形も変わってきます。痛みを感じることも、時には大切です。
命にかかわるような怪我や、他人に迷惑がかかるようなことは別ですが、それ以外なら、ある程度は、手を出さずに見守ることも大切になってきます。
でも、子どもが本当に助けが必要な時は、手を貸してあげる、そんな感じに、子どもの成長で過保護の度合いは変えていくのが良いでしょう。変わらないのは、子どもに対する愛情ですね。
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過干渉とは?
さて、今度は過干渉について、ですが、よく過保護と過干渉の意味は、そんなに変わらないように思っている方が、多いかなと思います。でも、過保護と過干渉は、違います。
過保護は子どもの望んでいることに答えてあげることですが、過干渉は、子どもの望んでいない事でも、親の都合で押し付けたり、逆に必要以上に禁止したりすることです。しかし、過干渉の親自身は、子どものためと思い込んでいるのです。
多少の干渉は必要です
確かに、成長の過程で、必要な干渉はあります。それが「しつけ」です。子どもが嫌がっても、子どもがやるべきことは、きちんと出来るように、指導しなければいけませんし、危険や人へ迷惑をかけることなど、いけないことは、厳しく叱ったりも必要です。
子どもに対して、まったく無関心で干渉しなさすぎは、もちろん良い事ではないですよね。ある程度は子どもに関わる部分も必要と言う意味での「干渉は必要」なのです。
過干渉の何がいけないのでしょうか?
子どもに干渉が必要ならば、過干渉は何が問題なのでしょうか?
干渉し過ぎなことが問題なのです。しかも、それが親は子どものためと思い込んでいても、子ども自身は望んでいないものであることが多いのです。
例えば、子どもの友達を親自身が気に入らない子だからと、子どもにまで遊ばないようにさせたり、親が決めた、習い事や遊びなどを、無理やりさせるなど、子どもを親がコントロールしようとしてしまう事です。
そうなると、子どもは親に嫌われないように、良い子でいようと思って、言うことを聞くようにはなりますが、そこに自分の意思はありません。このまま、大人になってしまったらどうなるでしょうか?
過干渉の親は、子どもが大きくなっても、干渉をやめることはありません。子どもの進学や就職、果ては結婚や子育てにまで干渉してきます。そうなると、大人になっても、物事を自分で決めることが出来ない、問題が起こった時、親がいないと、どうしたら良いかわからなくて、パニックになってしまう。そんな大人になってしまいます。
親が用意したレールの上しか、歩けない。そんなことになってしまいます。
また、子どもも親も、お互いに依存して離れられないなんてケースも出てきます。
親は無自覚なケースが多い
さらに問題なのは、こういった過干渉の親は「子どものため」と思っているので、自分が過干渉で、それが子どもに悪影響を与えているなんて、思いません。無自覚な親が多いのです。
親が言っていることは、すべて正しいのだから、子どもは親に従っていれば、幸せなんだと思い込んでしまっているのですね。
もし、自分がそうかもしれないと思ったら、子どもの行動を見てみて下さい。子どもが、いつも親の顔色をうかがっていたり、何するにも、「ママ、〇〇しても良い?」なんて聞いてくるようなら、少し自身の子どもへの接し方を、見直してみて下さい。
過干渉な親にならない、またはそう気が付いたときに気を付けること
自分と子どもは、違う人間なのだと自覚することです。まずは、子どもの話を否定しないで、最後まで聞いてあげて下さい。そして、自分の思いを子どもに押し付けるのではなく、子どもの意思をなるべく尊重して、子どもの声を聞くようにしてあげて下さい。
過干渉の親の子は、自己肯定感が低い子が多いです。なので、子どもの気持ちを聞いて、答えてあげることで、子どもの自己肯定感を高めてあげることが大切になります。そのうえで、必要な、しつけをしていくことも、もちろん大切です。
過干渉と、しつけの線引きを、きちんとしましょう。
まとめ
過保護と過干渉、言葉は似ていて、意味も何となく似ているような気がしていましたが、まったく異なるものだったのです。
子どもが本当に望んで必要なものなら、どんどん答えてあげ、ダメなことはダメだと、しっかりと、しつけをしていくのが良いのですね。そして、時には、子どもを信じて、親は見守ること、これも、子どもの成長においては大切なことです。
我が子のことは誰もが愛おしいものなはずです。その気持ちを大切にして子どもに接すれば、すぐじゃなくても子どもは答えてくれますよ♪
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