沐浴が終わり、全身をベビーソープで洗っていたら、髪の毛が絡まったり、せっかくのツルツルヘアがギシギシしてきてしまったなんてことってありますよね?そうなってきたら泡タイプのベビーシャンプーへの切り替えがオススメ!その後、洗い足りていない気がしてきたら、子供用シャンプーに切り替えましょう。
赤ちゃんや小さな子供の肌って、モチモチすべすべで、つい頬ずりしたくなるほど肌触りがいいですよね。その秘密は、大人の肌と違って、とっても薄くできているということ。成長して細胞が再生していくにつれ、厚く丈夫になっていくわけです。
髪の少ない赤ちゃんや子供だとわかりやすいですが、顔面と頭皮は地続きになっているので、もちろん頭皮もデリケート。皮膚が薄いと貯めておける水分量が少ないので、潤いキープも難しいのです。ですので保湿もとても重要。
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子供の髪や頭皮トラブル
シャンプーには大人用にはもちろん子供用のものにも、たくさんの化学成分が含まれています。シャンプー選びや洗い方によって、子供の髪や頭皮トラブルはが起こります。事前にチェックして、子供たちのデリケートな肌を守ってあげましょう。
- ドライスキン
- 簡単に言うと「乾燥肌」ですね。間違ったシャンプーの仕方をしていたり、肌には合わない強い成分のシャンプーなどを使っていると、本来蓄えておくべき皮脂まで取り除いてしまい、ドライスキンになってしまいます。
ドライスキンになると痒みや肌荒れの原因になり、フケのように頭皮が剥がれ、ひどいと頭皮が剥がれたりしてしまいます。冬場など乾燥しやすい時期に起こりやすいので気を付けましょう。
髪の絡まり
子供の毛って細くて繊細で、まとまりにくかったりしますが、同時に絡まりやすくもあります。朝ブラッシングをしてあげようにも、なかなか整わなくて困ることも多いはず。また力任せにブラッシングをすると本人は痛がりますし、しまいにはハサミでチョキン!なんてことも。
髪をとかしてからシャワーを浴びるだけでも、絡みの解消につながるので試してみてください。また、子供の未発達な髪の毛は傷みやすいので、絡みの解消にもシャンプー選びが重要になってきます。
髪や頭皮のベタつき
洗髪時に髪にシャンプーやトリートメントが残っていてベタつきが残っているのが原因で、髪や頭皮のベタつきは起こります。シャンプーを子供が嫌がっていませんか?それにより、サササッと終わらせようとして、すすぎが十分でなかったりすると頭皮にベタつきが残ってしまいます。
シャンプーの種類以前に、嫌がらないシャンプーの仕方(シャワーの音や水圧や温度、はたまた体勢や顔の向き)などを見直してもいいかもしれません。
乳児性脂漏性湿疹
生後半年以内ぐらいの小さな時期、赤ちゃんはママのホルモンの影響も残っており、皮脂の分泌が盛んに行われます。さらに皮脂の出口となる毛穴が未発達なため、分泌された皮脂や汗が毛穴に詰まってしまうわけです。それにより頭皮に湿疹ができてしまいます。
赤いニキビのようなものができたり、かさぶたができたり、臭いにおいがするフケがでたりするのも特徴。優しく清潔に頭皮を保ってあげれば、そのうち治りますが、ひどく気になるようならば病院へ。
次ページ:シャンプーの選び方
シャンプーの選び方
ベビーシャンプーには「(髪を含む)全身用」と「髪専用」というものがあります。全身用は主に沐浴後、また、その後ぐらいの新生児時期まででしょう。その後、首がすわってきたら「髪専用」に移行していきましょう。赤ちゃんのうちは「泡タイプ」のものが洗いやすいでしょう。
また何度となくお伝えしているように子供の皮膚はデリケートです。なので「肌にやさしい」シャンプーを使用するのが大前提。
「肌にやさしい」シャンプーとは?
「肌にやさしい」と良く聞きますが、じゃあどんなものが肌にやさしいと言えるのでしょうか。パッケージに書かれた謳い文句を鵜呑みにするのではなく、お母さん自身が選んであげてください。
なぜなら日本では「オーガニック」や「無添加」と書いてあっても、「こういう基準をクリアした商品につけていい表記」のような基準はないからです。科学物質がたくさん含まれていても「オーガニック」。防腐剤が含まれていても「無添加」と表記できるわけです。
そこで気にしておきたいのが成分表記。一般的なシャンプーの主成分は主に「界面活性剤」と「水」。その成分が肌にやさしいか否かの判断材料となってきます。商品の裏面に表記されている「成分表」は大抵、含有量が多い順に書かれています。
まず避けておきたい成分は
・ラウレス硫酸Na
・ラウリル硫酸アンモニウム
・キシレンスルホン酸アンモニウム
これらは洗浄力が強く、皮脂や髪の毛が持つ油分を必要以上に取り除いてしまうので要注意。
・アレルギーの元となり得る成分
例えば、「緑茶成分を利用した~」とか「石鹸の香りの~」といったものもアレルギーを起こすキッカケになってしまうかもしれません。できることなら無香料・無着色のものを選んであげてください。
肌にやさしいと言われる代表的な成分は以下の3種類
・アミノ酸系の界面活性剤
アミノ酸は髪の毛と同じ成分。髪を傷めることもなく洗浄力もマイルドです。美容院のシャンプーではほとんどが、アミノ酸界面活性剤のものが使用されています。
アミノ酸系の界面活性剤には以下のようなものがあります。成分表では以下の文字をチェック!
・ココイルグルタミン酸
・ヤシ油脂肪酸
・ラウリン酸
・ミリスチン酸
・グリシン
・メチルアラニン
・サルコシンなどなど
・ベタイン系
アミノ酸系の界面活性剤よりも洗浄能力が低い。それゆえに更に刺激も弱いため、デリケートな肌にはピッタリ。
ベタイン系の界面活性剤には以下のようなものがあります。成分表では以下の文字をチェック!
・ラウラミドプロピルベタイン
・コカミドプロピルベタイン
など成分に「ベタイン」が付いたものはベタイン系界面活性剤です。
・オーガニック系
「農薬や化学化合物を原則として使わない」など自然の力で栽培し、洗浄成分も自然成分がメインとなり、基本的には「無添加」とされているのがオーガニックシャンプー。
ただ、日本ではオーガニックの基準はあっても「オーガニックシャンプー」が基準はありません。ですので、成分はメーカー任せというのが現実。なので、あとは泡立ちや使用感での判断で選びましょう。
コンディショナー・リンスの選び方
コンディショナー・リンスだって同様にデリケートな肌用で選んであげましょう。全身用シャンプーなどを使っていて、キシみ出したのならば、コンディショナー・リンスもしてトータルケアをしてあげましょう。コンディショナー・リンスの選び方としては以下をチェック!
・ノンシリコン系
比較的耳慣れた存在となった「ノンシリコン」。シリコンには髪に艶を与えてくれる効果がありますが、シリコン成分が毛穴まで入りすぎてしまうと取れにくいのだとか。ですので選ぶとしたら「ノンシリコン」系。
・弱酸性系
頭皮は弱酸性。なので同じ弱酸性の成分のコンディショナー・リンスをしてあげれば、頭皮に優しく髪の毛をケアできます。また石鹸シャンプーなどをした後だと、石鹸シャンプーがアルカリ性なので頭皮もアルカリ性になっていて、弱酸性コンディショナー・リンスを使うことで頭皮も弱酸性に戻してくれる効果があります。
・自然由来系
香料・防腐剤などを使わない天然成分を非業したもの。オーガニック表記がなされていることが多いが、前述したようにオーガニックの表記を信じすぎないように。
正しい髪の洗い方
-
1. 予洗い・髪を濡らす
まずはシャワーでしっかりと髪を濡らします。表面だけを濡らすのではなく、手グシを入れながら、頭皮もしっかり濡れるように意識して。 - 2. シャンプーを地肌になじませる
シャンプーを手にとったら、手の平で軽く泡立ててから頭全体になじませましょう。シャンプーの原液をそのまま頭皮に付けるようなことをすると泡立ちにくい上に刺激が直接的で頭皮トラブルの元となります。 - 3. 本洗い・ブロックに分けて洗う
何も考えずに頭を洗い出すと気づかぬ内に洗えていない場所なども出てきます。そうならないために、頭を上から3つのブロックに分けて洗うと、洗い逃しがなくて済むでしょう。
【本洗いの手順】
1. まずは生え際~頭頂部
2. 続いて耳の後ろ~後頭部
3. 最後に襟足~後頭部
- 4. すすぐ
泡が多くなった場合は、先に泡だけこそげ落として減らしましょう。流す時にはシャワーを頭皮にもあたるようにあてて、髪をとかしながらしっかりと流しましょう。すすぎ残しがあると、髪や頭皮のベタつきの原因になるのでしっかりと。
デリケートな頭皮と髪の毛を持つ子供たち。繊細がゆえに絡みやすかったり頭皮トラブルを起こしやすかったり。でもスベスベ肌とツルッツルの髪の毛をキープしてあげるためにも、成分などしっかりチェックし、ベビースキンに優しいシャンプーをしてあげてくださいね。
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