集団検診で同じ月に生まれた子供たちが集まる機会があると、つい周りと自分の子を比較してしまうことがあります。保健師さんが行ってくれる本の読み聞かせを興味を持って聞けている様子や、質問に対しての出来が良かったり、グズっている子供もいる中、泣かずにいてくれる事で、育児に対しての安心を得る事が出来ます。それが単なる自己満足ということも重々承知であっても、その場でうまく過ごすことができただけで、子育てをしている母親としての安心や満足というのは満たされます。
なんでも優秀に!!という事は、どの親もが求める事ではありませんが、「できない」ということは、どの親もが避けたいものです。そこで、子供が育つために必要な知識を親が知ることで、まず子供に置き換えて考えられるようになり、ただ、どうしたら・・・と悩んだり、怒りたくても、一呼吸おいて子育てについて考えられる余裕がうまれるのではないでしょうか。
子供の脳の発達ペース
産まれてからの3年間が脳をつくるために最も重要な期間であるとよく言われます。それは、脳の神経細胞であるシナプスのつながりが3年間で70%出来上がり、6歳~7歳までで90%、その後は20歳までの時間をかけてゆっくりと発達していきます。
このシナプスは刺激により増えていくもので、その子がいい刺激を受けながら育つ環境が良い脳を作り上げていくという事になります。
子供の頭に良い刺激
産まれたばかりの赤ちゃんは、皮膚で感じる、お母さんの肌、手から、さまざまな感触の刺激を受け、耳では、お母さんの話しかけから反応して脳が刺激を受け、お父さんお母さん、家族の匂いで嗅覚が反応をし、毎日自然と脳が刺激を受けています。より、赤ちゃんとのスキンシップを深めることで脳が活性化されシナプスの発達もしていくことにつながります。また、脳が育つことよりも考えてあげたいのは子供の心。スキンシップは精神的に安心をさせますので、しっかりとスキンシップをしてあげることは子供にとって良いことだらけです。
幼少期にしてあげられること
3歳になるまで、抱っこをしたり、本を読んだり、一緒に遊んであげることが脳の発達に重要な刺激であり、大切にしなくてはいけない時間だという事になります。
4歳、5歳になってしまったから遅いという事はないと思います。この年齢になると言葉を理解し、質問に対しての受け答えができるようになり、人とのコミュニケーションができるようになり、「考える」という力から、さらに脳を刺激し、脳を育てていくことになり、その子の才能を伸ばしていくという事につながっていきます。
この時期になると子供の個性も出てくるので、「しつけ」るために、細かいことまで注意をしたり、なかなか言う事を聞かないと怒り、怒っては反省の繰り返しで、神経質になり、精神的に疲れてしまい、育児の悩みはこのころ感じてくるものではないでしょうか。
お母さんの大切さ
ですが、忘れてはならないのが、一番身近にいる「お母さん」こそが、子供にとっての大きな影響であるという事は生まれた時から変わりはありません。子供が関心を持ったことを否定せず、受け入れてあげることで、子供の個性を生かすことになります。常識的に間違っていることがあれば、その都度、なぜダメなのかを教えてあげます。怒るのではなく、教えてあげるわけですから、眉間にしわを寄せ、怒った表情でいては、子供も怒らているという認識に変わってしまいますので、「笑顔」を忘れないことです。
頭ごなしに子どもを否定しないで、一緒に関心を持ったことを、そばで見てあげることで新たな発見や喜びを分かち合え、子供の才能を伸ばしてあげるだけではなく、自分自身の気持ちを広く持つことができるようになるのではないでしょうか。
そして、子供とのスキンシップがとれていれば、大好きなお母さんに、もっと喜んでもらえるように、好きでいてもらえるように「言われたことは、素直にやる」行動にも表れてくるのではないでしょうか。子供に求めるのではなく、まずは自分の行動や態度を見直し、自身の感情をコントロールができるように、「親」として「大人」としての成長をしていかなければならないのです。
子供がのびのびと過ごせるには、お母さんものびのびと過ごせるように息抜きも必要です。たまには手抜きをして楽をすることもあっていいと思います。母親でも女性であることに変わりはないので、ホルモンバランスの崩れで感情の乱れもあります。満足できないことでも精神的に不安定になることもあります。そういった心身の状態を管理し、気持ちを満たしてくれるものを見つけ、良い息抜きをしてください。
まとめ
子供が天才になっていく良い習慣というのは、スキンシップから伝わる脳への刺激で増えていく神経細胞の数。そして、子供の興味や関心を否定せずに見守り、のびのびと才能を伸ばしてあげられる環境、生きていくために必要なバランスの良い食事と充分な睡眠がしっかり摂れてこそ、天才を育てる習慣ではないでしょうか。
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