浴衣を着付ける…、そう聞いただけで「難しそうだから私にはできない!」と決めつけていませんか?
今は子供向けに「浴衣ドレス」も流行っていて、浴衣のような本格的な着付けも不必要な、洋服感覚で着せることのできるものもありますよね。色や種類も豊富で、パッと見た感じは華やかなので、子供目線からでも「浴衣ドレスの方がいい!!」なんてこともあるのではないでしょうか。親としても帯の結び方もある程度キレイに仕上がれば可愛さでカバーできてしまうので、「ラクだし浴衣ドレスにしようかしら」と思いがち。
しかし、夏祭りや花火大会などで本格的な大人びた風情も出ている浴衣を着ている子供を見ると、「やっぱり浴衣は雰囲気が違うな…。」と感じませんか?浴衣ドレスは可愛いですが、どうしても子供っぽくなりがち。ちょっと大人びた雰囲気を醸し出したいなら、浴衣がオススメです。
そこで、子供の浴衣を簡単に着付ける方法をご紹介します。洋服や浴衣ドレスほどすぐに着せれるわけではありませんが、少し練習して慣れてしまえば、子供用の浴衣は簡単に着せることができちゃいます!ぜひ、一度お試しくださいね。
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まずは浴衣の調整から
子供のために浴衣を買うとなると、ワンサイズ大きなものを買いますよね。一般的には、浴衣は何度も着ませんし、子供はすぐに大きくなるのでピッタリなサイズだと数回着ただけで着れなくなってしまいます。
そこで、袖と丈の部分の調整が必要になってきます。これはちょっと手間がかかりますが、この調整さえしておけばキレイに浴衣を着付けることができます。
裁縫が苦手なママパパもいらっしゃると思いますが、どうぞ浴衣のためにひと肌脱いじゃってください!
肩揚げ
肩揚げとは、浴衣の肩山を縫い上げて裄丈を短くすることです。要するに、肩の部分を縫って詰めてしまい、子供の袖の長さに合わせてしまうんです。
下記の4つの手順で肩揚げを行います。
1.肩揚げする寸法を測る
図で説明されている、AとBの差が肩揚げする寸法となります。
2.浴衣の肩山の位置を決める
3.肩山の縫う部分を待ち針などで固定する
4.肩揚げする部分を縫う
肩揚げ方法の動画サイトをご紹介しますので、そちらを参考にされるとよいでしょう。
肩揚げの方法(YouTubeより)
腰揚げ
次に腰揚げをします。腰揚げとは、浴衣の着丈の部分を子供の身長に合わせるために、腰の部分を縫って調整することです。
こちらも下記の4つの手順で腰揚げを行います。
1.腰揚げする寸法を測る
肩揚げと同様、AとBの差が腰揚げする寸法となります。
2.上げ山の位置を決める
お子様に一度浴衣を着てもらい、上げ山が帯の下に出るような位置にすると良いです。
3. 上げ山の縫う部分を待ち針などで固定する
4.腰揚げする部分を縫う
腰揚げ方法も動画サイトに掲載されていますので、そちらも参考にされると良いでしょう。
腰揚げの方法(YouTubeより)
浴衣の準備
浴衣の調整が終わったら、いざ着る時のために下準備しておくと安心です。足りない物がないか確認しておき、着付けする時まで保存もきちんとしておきましょう。
浴衣を着付けるのに必要なものは、子供用浴衣と三尺帯です。あとは下着と下駄ですが、下着は普段使用しているようなタンクトップやキャミソールで大丈夫ですし、下駄を用意しなくともスポーツサンダルでOKです。
浴衣を着る前日には、たたんで片づけてあった浴衣を出し、ハンガーに吊るしてシワがないかを確認しておきます。浴衣の調整をしておいても、確認のために一度浴衣を着てもらい、着丈を見ておきましょう。以前に直しをしたものですと、身長が伸びて着丈が合わなくなっていることもありますので、注意が必要です。
浴衣の着付け
浴衣の調整も終わり、準備もバッチリになったら、いよいよ着付けですね!初めての方でも簡単に着付けできるよう、写真も抜粋してありますので、ぜひ挑戦してくださいね。
まずは、お子様に我慢して大人しく立っていてもらいましょう。途中で動いたり暴れたりすると、キレイに着付けができませんものね。
それでは、浴衣をはおってもらいましょう。通常は、付紐がついていますので、それを使用します。
次に右の紐を左の身八ツ口へ通します。
通した紐を引き出して、左右の紐を引っ張りながら衿を整えます。
この紐は、背中側へ回して交差させ前で結びます。お腹の下辺りで結ぶと、浴衣がはだけづらくなります。
背中側にも紐を回したことで、後ろにシワができやすくなります。このシワは、両脇に向かって伸ばすとキレイになります。
これで浴衣を着ることができました。肩揚げや腰揚げをして調整してあるので、大人の浴衣のように丈を気にしながらおはしょりをキレイに整えたりする必要がありません。とても着付けしやすく簡単ですね。
兵児帯の結び方
続けて、帯の結び方をご紹介します。色々な結び方がありますが、こちらでは簡単で可愛い仕上がりになるリボン結びをご紹介します。
まずは、帯を結んだ後のバランスを整えるため、どこで結ぶかを決めます。帯をお子様にまわし、手先を床に約15cm程残した状態で結び始めます。
手先を上側にして、帯を一巻きします。このとき、手先とは反対側の帯(タレ)を体に巻いて下さい。
回した帯と手先を、手先を上にして結びます。
帯の上で結んで下さい。
たれの部分でリボンの片方(羽根)を作り、その上から手先をかぶせます。
そのまま蝶々結びの要領で、リボンの片方に手先を巻き付けます。
リボンの部分を整えます
たれと手先の長さがバランスよく結び終えれば完成ですが、この写真のように片方が長くなってしまったら、余った方を結び目の下からとおし、かぶせます。
これで完成です!
前側も、紐が出たり衿の部分が崩れていないか確認しておきましょう。
上記とは違う帯の結び方ですが、こちらの動画も可愛いのでご紹介しておきます。
簡単アレンジ 子供兵児帯(YouTubeより)
子供の浴衣は着付けが簡単
以上のようにご紹介しましたが、結構簡単に着付けできそうではありませんか?実は、私もこちらのサイトを参考にして娘に浴衣を着せましたが、とっても簡単に着せることができました!本人も大喜びしてくれたので、頑張って挑戦して良かったと思っています。
肩揚げや腰揚げは確かに手間取りますが、その分簡単に着付けができますので、時間がかかっても浴衣の調整はしておいた方が良いでしょう。
次の夏のイベントには、親子で浴衣デビューなんかも素敵ですね♪
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