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子育てストレス。爆発するその前に…

子育て中には、誰もが多少のストレスを抱えています。

子育ては、精神的にも体力的にもキツイ仕事ですし、途中で投げ出すことが出来ませんから、ストレスを感じて当たり前なのですが、「子育てがストレス」とはなかなか口にできない風潮があります。

その為か、限界まで我慢して育児ノイローゼになってしまう人も多いようです。

子育てストレスに対処する為には、意識して、ストレスを溜めないようにしたり、うまくストレスを発散したりする事が大切です。

これから、育児ストレスの原因と、ストレスの発散方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

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子育てストレスが溜まる原因

物理的原因と精神的原因

子育てストレスが溜まる原因には、物理的原因と精神的原因があります。

まずは、自分のストレスの原因がどこにあるのかを知ることで、ストレスの解消法も見えてきますから、何にイライラしているのかを、整理してみましょう。

泣き声

可愛いわが子なら、泣き声さえも可愛いはず!

そう思っていたはずなのに、赤ちゃんが泣くだけで、イライラしてしまって自己嫌悪に陥る親も多いのです。

でも、自分を責める必要はありません。

赤ちゃんの泣き声というのは、そもそも不快になるように出来ています。

不快だからこそ、自分が疲れていても、オムツを替えたり、授乳したり、抱っこしたりして、なんとか泣きやませようと頑張るのです。

もし、泣き声が、耳に心地よければ、泣きやませようとしませんよね。

出産で疲れている母親は、赤ちゃんのお世話をせずに、自分の休息を優先して何時間も眠ってしまうかもしれません。

生まれたばかりの赤ちゃんは、お世話をして貰えないと、赤ちゃんは死んでしまいます。

そんなことにならないように、赤ちゃんは、精一杯不快な声で泣いているのです。

睡眠不足

赤ちゃんを育てた事のある人が、必ず訴えるストレスの原因は、慢性的な睡眠不足です。

人間は、眠らないとイライラする生き物ですから、ストレスの原因になって当然です。

新生児の場合、平均的には3時間おきの授乳(ミルク)が必要です。

授乳にかかる時間や、オムツ替えの時間などを考えると、連続して睡眠をとれるのは、良くて2時間というところでしょうか。

授乳に時間がかかる子どもの場合や、頻繁に授乳(ミルク)を欲する子の場合は、更に睡眠は断続的になります。

体力に自信がある人、徹夜仕事も厭わないようなハードな仕事をしていた人は、睡眠時間が短くても大丈夫と、甘く考えているかもしれません。

しかし、「2時間後に起きる」と決めて2時間寝るのと、何時間眠れるのか分からない状態で2時間寝るのとでは、ストレスが違うのです。

行動の制限

子どもがいると、行動が制限されるのは当たり前で、初めからある程度は覚悟して出産します。

しかし、行動の制限は予想以上に増えます。

オシャレなレストランでの食事は暫くムリということは予想できても、日常の買い物の為にスーパーに行くのでさえ、思うようには出来なくなるとはなかなか想像できないものです。

食事も、子どもの体質や好みに合わせたものに変わり、衣服も汚れてもいい動きやすい服に限定され、外出先は「子連れOK」の施設ばかり・・・

家事をしようにも、5分ごとに邪魔をされる生活・・・

出産まで、自由に行動していた人ほど、今までの生活とのギャップに苦しみます。

失われる自分の時間

出産して半年ほどは、「自分の為の時間はゼロ」という人が殆どです。

その後も、ゆっくりと一人でお風呂に浸かることもままならない生活になります。

子育てをするまで、ネイルサロンやエステ、習い事などの「自分磨き」が大好きだった人ほど、ストレスがたまります。

不安

そもそも、出産後の女性は、精神的に不安定になるように出来ています。

出産すると、「エストロゲン(卵胞ホルモン」」というホルモンが急激に減少します。

「エストロゲン」は肌をキレイにし、女性らしさを高めてくれるホルモンとして、知られていますが、実は、自律神経や、感情、脳の働きを整える働きもしているのです。

ですから、「エストロゲン」が急激に減少した産後の女性は、不安感や孤独感が強まるのです。

この時期を、うまく乗り切らないと、「産後うつ」と呼ばれる状態に陥ってしまいますので、注意が必要です。

出産直後のホルモンのアンバランス期を乗り越えても、不安になる要素はたくさんあります。

子どもの発達が育児書通りでないと、子どもの成長には個人差があると分かっていても、同じぐらいの月齢の子とわが子を比べてしまって不安になるものです。

緊張

核家族化が進んで、最近では、毎日一人で子どもの世話をする人が増え、「ワンオペ育児」などという言葉も取りざたされるようになりました。

元々、子どもの世話をするということには、責任が伴います。

しかし、子どもというのは、心をこめてお世話をしたからといって、必ずしも思い通りの方向に成長してくれるとは限りません。

それにも関わらず、子どもの問題は、全て親(特に母親)の責任とされがちです。

まさに、「この子の世話をするのは、私しかいない」のに、「失敗が許されない」という緊張感の中で、孤軍奮闘することになります。

頼れる人がいない

元々、孤独感が生まれやすい子育て中に、頼る人がいないと、更に孤独感と緊張感が増します。

近所に頼れる人がいれば、随分とストレスが軽減されるのですが、頼る人がいないケースもあります。

「安心して病気にもなれない」という心理状態は相当のストレスになります。

子どもを預けるなど、直接的に何かを手伝ってくれる人はいなくても、愚痴を言い合える友達がいたり、パートナーが頑張りを認めてくれたりするだけでも、ストレスの緩和に繋がります。

 ストレスを溜め込むその前に…

ストレス対処法

ストレスは、溜めこまないようにすることも大事ですが、上手に発散させることも大事です。

自分にあったストレス解消法をいくつか知っておく事が大事です。

深呼吸

イライラを感じたら、直ぐに出来るストレス解消法が深呼吸です。

深呼吸には、緊張状態にある心を静めて、リラックスさせる効果があります。

ゆっくりした呼吸をすると、リラックスできるのは、自律神経の調子が整うからです。

深呼吸により、呼吸が調うと、交感神経の働きが弱まり、副交感神経の働きが強くなります。

この、副交感神経が優位に働いている状態というのが、リラックスしている状態なのです。

ママ友との助け合い

ママ友という存在は、子育て中に大変ありがたい存在です。

子どもを預かりあうような関係のママ友がいると、精神的にずいぶん楽になれます。

そこまで、深い付き合いをしなくても、子育てについて愚痴や悩みを言い合える人がいると、ストレスの発散になります。

子育て情報を交換できたりするというメリットもあります。

ただ、ママ友付き合いそのものが、ストレスになってしまう人もいるようです。

そういう場合は、無理にママ友に拘る必要はありません。

漫画・アニメの世界に現実逃避

好きな漫画やアニメ、ドラマ、映画、音楽など、没頭して現実逃避するのも、ストレス解消になります。

意識して、自分の世界に没頭できる時間を確保しましょう。

外出

仕事を持っている人は、日々外出しますが、専業主婦の場合は、一日中家に閉じこもりがちです。

小さな子どもがいると、外出も大変ですが、意識して外に出るようにしましょう。

気分転換になりますし、日光に当たることにもリラックス効果があります。

涙活(るいかつ)

笑う事は、精神的にいい事です。

作り笑顔でも、気分が明るくなる効果があるそうです。

ただ、ストレスが溜まり過ぎると、作り笑顔にもなれない時もありますね。

そんな時にお勧めなのが、涙活です。

実は、笑うよりも、泣く方が、ストレス解消になると言われています。

子どもは、チョットしたことで直ぐに泣き叫びますが、泣きやんだら意外とケロッとしていませんか?

子どもは、自然とストレスを解消しているのかもしれませんね。

ですから、親も、泣きたい時には我慢せずに泣くといいのです。

自然に泣けない場合は、感動ドラマを見たりして、定期的に泣くとストレス解消になります。

叫ぶ

大声を出すと、それだけでスッキリした気分になります。

大きな声を出そうとすると、自然と深い呼吸ができるので、結果的にリラックスできるというメリットもあります。

とはいえ、子どもがいる前で暴言を吐いたり、怒鳴ったりするのは考えもの・・・

自分はスッキリしても、子どもを怯えさせたら、意味がありません。

そんな時は、大きな声で歌を歌うのがお勧めです。

書く

日記などを書いて、自分と子どもの状況を客観的に見つめると、冷静になれます。

問題点が分かって、ストレスの予防にもなります。

日記よりも、即効的なストレス解消方法は、紙にストレスをぶつける方法です。

ストレスの原因をひたすら紙に書いて、ビリビリに破って、捨てるというもので、短銃んですが、スッキリします。

誰にも迷惑をかけないのもいいですね。

理想を高くしない

ストレス解消法を紹介しましたが、そもそもストレスを出来るだけ溜めない事の方が大事です。

「絶対に○○でないとダメ」「○歳までに○○をさせる」など、理想を高くし過ぎると、自分を苦しめる事になります。

いつも家がキレイで、食事もオヤツも手づくり、習い事もたくさんして・・・その結果ストレスだらけで、子どもに八つ当たりしていては意味がありません。

パパをうまく使ってみよう

夫婦間での家事、育児の分担

家事や育児は、出来る方がやる、気が付いた方がやる、などの曖昧なルールでうまくいく場合はいいのですが、結局なにも手伝ってくれない・・・ということになりがち。

何度も喧嘩するよりは、しっかりと担当者を決めて分担する方が、いいでしょう。

ただし、分担を決める時に、感情的に押し付け合ってはいけません。

分担する事に難色を示されたら、しなければならない家事、育児を、一日単位、一週間単位、月単位などに分けて全て書きだして、全体量を把握して貰うといいでしょう。

このうちの、半分(あるいは○パーセント)ずつをそれぞれ分担する、と決めれば冷静に分担出来ます。

まずはちょっとのことから

とはいえ、ハードワークをこなす夫(妻)と専業主婦(主夫)では、家事や育児に関わる事が出来る時間は限られています。

また、急に難易度の高い事を要求してしまうと、「出来ない」と言われるだけです。

家事と育児の全体量を把握したうえで、コレなら出来るという事を、分担してもらいましょう。

男は、指導されるのが嫌い

妻の望む家事レベルと、夫が「可」とする家事レベルに差があるかもしれません。

でも、最初から完璧を求め過ぎて、やる気を削いでしまわないように気をつけましょう。

そして、夫という生き物は、妻に「指導」されるとやる気が無くなってしまうようです。

基本的に、女性は何かを教えてもらう事が好きですが、男性はあまり好きではありません。

特に女性に学ぶというのは、どうしても面白くないようです。

家事のやり方は、雑誌や本、動画サイトなどで、自分で「勉強」してもらった方が、やる気が出るようです。

夫の出来ること

基本的に、妻にできる事は、夫にも出来る事です。

在宅時間に合わせて、家事を担当して貰うといいでしょう。

家事が苦手な夫には、皿洗いや風呂掃除など、一度に完結する家事から分担してもらうと、ハードルが低くなります。

逆に、買い物や冷蔵庫の管理など様々な家事が派生してしまう料理などは、レベルが高い家事と言えますね。

どうしても家事が苦手という夫、在宅時間が短過ぎて何も出来ないという夫にも出来る事があります。

それは、妻の頑張りを認めて、時には愚痴を聞いてあげるということです。

まとめ

育児ストレスについてでした。

育児はハードな仕事ですから、ストレスを感じる事は自然です。

ストレスを溜め込み過ぎないように、意識してストレス発散をするようにしましょう。

子育て中にリフレッシュすることに罪悪感を覚える人もいるようですが、子育てノイローゼになったり、子どもに八つ当たりしたりするよりも、よほどよい事です。

夫や親に預けたり、ベビーシッター、一時保育などを利用できるなら、子どもと離れる時間を作るのもいいですね。

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