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ピアノを習わせる前に知っておきたいこと

ピアノを始める時期やきっかけは人それぞれです。大人から始める人は、自分の意志で時間の都合をつけて教室を選びます。でも大半は子ども、だいたい小学1年生前後で始める事の方が多いです。親の勧めであったり、仲の良いお友達がピアノを弾いていたり、軽い気持ちで始めるでしょう。

しかし習い事というのは楽しいだけでは上達しません。上達しなければおもしろくありません。おもしろくなければ、続けられません。せっかく始めたのにもったいないですよね。では、続けさせるにはどうすればいいのか。それは実は、習わせる前から始まっているのです。

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教室選びは時間をかけて


一番大切なことは、長く続けていけることです。子どもとはいえ生活はどんどん変わっていきます。その変化の中でも続けられる環境を作ってあげる事は、わが子をよく見ている親にしかできないことです。ピアノ人生の第一歩が踏み出せる場所をまずは探してあげましょう。

体験レッスンを利用する

大きな楽器店でも個人の教室でも、今はほとんどが無料で体験レッスンを行っています。人気のある教室だからといって、誰にでも相性が合うわけではありません。実際に先生と触れ合うことで、先生の話し方や接し方、また教室の様子も感じることができます。

子供にとってもダイレクトに先生の印象が感じられるので、素直に感想を聞くこともできます。体験を受けたからといって即入会を促すこともありませんから、まず第一段階として体験レッスンを受けられることをお勧めします。

発表会を見に行く

1年後にどうなっているか、5年後にどうなっているか、それを知ることができるのが発表会です。1年に1回のペースで行う教室が多いでしょう。同じ年頃の生徒がどのような演奏をするのか、この教室で習ったらどのぐらい演奏できるようになるのか、ぜひ気にかけて欲しいことです。

一人一人ペースは違いますが、その先生の理念や個性は生徒に現れます。高学年になってもこの程度?と感じたり、服装や他の生徒の演奏を聴いている時の態度、ピアノを弾く時の姿勢など少しでも疑問に感じるのであれば、その教室は候補から外した方が良いでしょう。ご自分のお子さんに置き換えて生徒たちを見てみるとわかります。

子どもの生活に合わせたレッスン時間に

仕事をするお母さんが増え、送迎が主流になってきている現代では、なかなか子どもに時間を合わせてあげることは難しいかもしれません。ですが、子どもの気持ちを無視して、曜日や時間を決めてしまってはかわいそうです。やるのは子どもなんですから必ずお子さんの意見を聞き相談した上で、レッスン日程が決められるようにすると良いでしょう。

年齢とともに変化してくる生活時間

小学生の間だけを見ても、5時間授業だったのが6時間になり、更に委員会やクラブ活動で下校が遅くなるなど、一年一年生活時間は変わってきます。今までの日程では通えなくなる可能性も出てきます。そうなった時にも柔軟に対応できるように心構えておきましょう。無理をしていっぱいいっぱいにさせてしまうと、できる事もできなくなってしまいますから。

生活スタイルを作りかえる

ピアノを習うということは、生活に一つ新しい事が増える、入ってくるということになります。それは、教室に通うその日だけではなく、毎日の家庭練習も含めてです。つまり、いつもはお友達と遊べていた時間やのんびりテレビを見ていた時間が、少なからず減るということです。

これを考えずにピアノを始めてしまうと、とても辛いことになります。ある程度の犠牲が出ることを覚悟しなければなりません。

家庭練習が大切


ピアノの先生は魔法使いではありませんから、1週間にたった30分会うだけでは、上手にしてあげることはできません。いかに残りの10050分を使うことができるかで、上達に差が出てきます。ということは、お家での練習環境が整わないことには始められないということです。

正しい楽器で練習する

ピアノは反復練習が大前提です。レッスンで習ったことを繰り返し練習し、耳で身体で覚えます。最初は音を出すことが出来れば満足しますが、細かい表現や身体の使い方などを教わるようにもなります。その時に、お家にあるピアノがピアノでなければ何の練習にもなりません。

「ピアノは家にあります」と言う人の中には電子ピアノをさしている場合もあります。電子ピアノは家電製品ですから楽器ではありません。ステージに立った時の音の違いは一目瞭然です。必ず楽器店へ行って購入するか、教室に入られてから先生と相談して購入することをお勧めします。

また、ピアノは大人でも子どもでも同じサイズの楽器を弾きます。小さい時にはイスの高さも必要ですし、足台も必要です。全てを準備しお子さんが満足に練習できる環境を整えてあげてください。

家族はサポーター

小学生にとってなかなか自分で時間を決めて何でもすることは難しいです。ピアノの練習時間も最初は親が見つけて作ってあげないといけません。子どもの生活リズムをよく見て、無理のないように促します。少しずつ身につけさせていくことが大切です。決して教えてはいけません。

自分の子どもには感情的になってしまいます。そうすると子どもはお家で練習をするのが嫌になってしまいます。特に、小さい時に習っていたり、少し弾けるお母さんお父さんに見られる行動ですので、絶対にしてはいけません。

始まりは親の勧めだったとしても、子ども自身が、この先生にピアノを教えてもらいたい、弾けるようになりたい、と思えるようになったら、その子にとってのピアノ人生の第二章が始まります。まずは大切な第一章を踏み出すために、お子さんにとって一番良い道に導いてあげて下さい。

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