ピアノを習い始めて一ヵ月。そろそろレッスンに通うことも生活の一部になってきている頃でしょう。「今日はピアノがあるから、お友だちとの遊びはがまんしなきゃ」「宿題も終わらせて、何時になったらでかけよう」そんなリズムも作れてきているでしょう。
いつまでもワクワクするような気持ちでレッスンに通うことができたらいいですよね。それは、積み重ねが大切なのです。レッスンでのこと、家での練習のこと、大切な事がわかっているとあっという間に積み上がりますよ。
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目次
レッスンから帰ったら必ず復習をする
ピアノはひとりでに上手くなっていくものではありません。テクニックも当然ながら、音楽用語であったり楽譜の読み方だったり、たくさんの事を覚えていかなければなりません。それはほとんど、初心者の頃から始まります。
子どもの頭はスポンジのように物事を吸収する、と言われていますが、その分多くの情報が入ってきます。特に学校に行っていると、毎日覚えることがたくさんあり宿題もしますから、週に1回のピアノレッスンの内容は上書きされていってしまいます。それを防ぐためには、ピアノにも宿題が必要です。
レッスンから帰ったらなるべく早いうちに復習をする
人間は忘れていく生き物です。覚えた瞬間から忘れていきます。3日たつと全く覚えていないそうです。ですから、レッスンから帰ったらまず復習をその日のうちにしましょう。先生から教えてもらったことを覚えているうちに反復練習します。レッスンでやったことをそのまま再現できるのはその日のうちですから。
予習は全く必要がない
新しいことをしていく必要は全くありません。自分で考える力は予習では発揮できません。初心者のうちは、レッスンで習ったこと一つ一つが初めてですから、まずそれらを身につけなければ新しい事はできません。レッスン中には気づかなかったことが、反復練習をしていくうちにわかってくるはずです。そのことに気づく力を身につけていきましょう。
親がきっかけを作ってあげる
なかなか毎日遊んでいた子どもが、がまんしてピアノの前に座るということは簡単ではありません。そんな時は、親のほうで声をかけて促してあげると良いでしょう。「ねぇ、今日はどんなことをやったの?聴かせて」と言って弾くチャンスを与えます。
何を思っても「上手ね」「すごいね」「もう、こんなことができるの」など、一言だけほめてあげることで、練習をするきっかけになります。
先生やレッスンを上手に利用する
楽譜は自分が弾きやすいように工夫しましょう
家で練習していると、必ずわからない所や正しいのかどうか心配になる所が出てきます。その場所を次のレッスンで確認できるように、印をつけておくと良いでしょう。付箋を貼ってもいいですし、マルを打ってもいいです。悩んだままこだわってしまうと、他の場所も練習ができなくなってしまいます。できる所から練習を始めると進みも早くなります。
レッスンは先生に披露する場所ではない
レッスンは新しい事を学ぶ場所だということを忘れてはいけません。親が頑張りすぎて「先生に合格をもらってきなさい」と発破をかけて教えこんでしまうと、レッスンは先生がお客さんの発表会になってしまいます。つまり、その曲はその子の中で終了してしまうのです。
先生が教えたかった事を学ぶことができません。先生は必ずアドバイスをしますから、素直に受け入れられるようにしておきましょう。合格ができないと親に怒られる、親の期待に応えられなかった、と落ちこんでしまうと練習もレッスンも楽しくなくなってしまいますからね。
発表会に参加する
ピアノを習っていて最初の目標ステージが、発表会です。それからは一年に一回のペースで出場することになるでしょう。初めてお客さんの前で演奏します。音は聴いてもらう人がいて音楽になります。ステージでしか学べない事を感じる、これも一種のレッスンなのです。
自分の基準値がわかる
自分自身のことだけを考えると、一年前一年後の自分を比較し想像することができます。成長、上達を実感できるでしょうし、家族や先生も同じように実感しています。一年後や次への目標につながっていきます。毎年出場していると、だいたい同じメンバーで顔を合わせるのでライバルも現れてきます。
いろいろな刺激を受け、きっとピアノだけでなく心も強く成長させてくれるものだと思います。初舞台は恐ろしく緊張します。ステージへ上がったものの、弾けずに戻ってきてしまった生徒もいました。その子の中で大きなショックとなってしまったのですが、その事が逆に、二回目以降の力になりいろいろなステージに立てるようになりました。
ピアノの発表会でなければ経験できなかった感情でその子は強くなったなと思いました。
プラスアルファで先生の勧める行事に参加する
音楽教室を運営する財団のコンクールやグレード試験は、先生に相談し情報を得るようにしましょう。コンクールにもレベルがありますし、その結果一つで子どものやる気が左右されてしまいますから、その子に合ったものや時期を考えて挑戦してみるとよいでしょう。
挑戦することは大切です。先生が勧めるということは可能性を秘めているということですから、喜ばしい気持ちでチャレンジしてみるとよいです。その結果でどのような言葉をかけるかが大切ですが。
まとめ
ピアノの技術と共に、ピアノのある生活を作っていくことが大切です。大人よりも早いスピードで変化していく小学生にとって一つのことを努力し続けることは難しいです。技術は先生が教えるものであるなら、生活は親が作っていくもの、初心者のうちに作ってあげれば、高学年になる頃には自分で決められるようになっているでしょう。
親の都合で辞めてしまったり、親の態度で通うのが嫌になってしまうこともあります。長く続けていけるために、その子にとっての最善策を常に考えて与えてあげてください。そして、ピアノを始めようと思った時の気持ちや目標をいつも忘れずに、応援し続けてあげてください。
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