自分だけのオンリーワン、お気に入りの小物やヘアアクセサリーなど、近年ハンドメイドの熱が加速しているのはご存知でしょうか。オンライン上ではハンドメイドを専門として扱うフリーマケットサイトが登場し、アプリとしての展開も様々です。
自分は不器用だし、きれいにできる自信は無いから作るより買うほうでいいかな、と思われるのも無理からぬことです。それでも、自分の手で作品が生まれたときの達成感と感動は何にも変えがたい経験になります。
今更、子供の頃のような新鮮味はないし、自分が向上できるなんて思わない、そんなこと決め付けてはいけません。誰だっていつだって始める事に遅いと言うことはありませんし、成長しない人間は居ません。
今回は簡単なお裁縫道具についてご紹介致します。興味をもたれたら是非お店へ行って見てください。眺めるだけでも楽しいものですよ。
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裁縫ケースは可愛く進化している
小学生の頃にプラスチックの大きなお道具箱を買わされた思い出のある方は多いのではないでしょうか。
キャラクターものから植物をデザインモチーフにしたもの、男の子用に真っ黒なカラーリングのものもあったかと思います。
大人が使うものも木箱の味気ないものや、控えめなオシャレをあしらったものばかりで頑丈さを第一にし裁縫ケースが主流でした。素敵なものはお値段が張り、ガッツリ趣味や特技にしているわけでもない層には持て余す商品ばかりで手が出ない、なんてお話もよくききました。
ですが最近では安価で良質、思わず持ち運びしたくなるような可愛らしいものがたくさん揃えられています。一見しただけでは裁縫ケースとは分らない小物ポーチのような小ぶりで可愛いものから、コスメボックスのような豪華で機能美を備えたものまで数は豊富です。
初心者ですと道具をそろえると気持ちが前向きになり、やる気が沸きます。道具を買うだけで裁縫せずに終わっちゃいそう、とは思わずまずは第一歩手元に道具を揃えてみることから始めてみましょう。
針と糸での手縫いのすすめ
お裁縫といえば針と糸。ミシンを使うにせよ、手縫いで作業するにせよ欠かせない道具です。
逆を言えば針と糸さえあれば後は縫うだけで裁縫になるのですから、そう考えれば苦手意識もちょっと楽になりますよ。
針は縫い針、まち針、ミシン針の大きく分けて3種です。手縫いやボタン付けなど日常使いが最も多い縫い針、手縫いでもミシンでも押さえや仮止めに活躍するまち針、ミシンの為ミシン縫いに特化したミシン針、それぞれ用途によって役割が決められてますので使い分けてあげましょう。
入門としては縫い針とまち針があれば問題ありません。すぐにミシンを使おうとすると慣れないお裁縫+慣れない機械製品の操作で更に苦手意識が増すばかりです。まずは堅実に手縫いからはじめましょう。
気をつけたい針の選び方
針は原則として手に馴染む長さのものを選びましょう。
手縫いの場合布面積、作業面積が大きなものであれば長い針を、逆であれば短い針が使い勝手が良いです。
根本的に糸を通すのが苦手、と言う方は糸通しという手もありますが、針穴の上部が加工されていて上から糸を押さえるように力を入れれば簡単に糸が入り結果糸を通すことが出来る針も発売されているので其方を利用してみましょう。
楽できるところは楽をして良いのです。苦手なことは遠まわしにしてかまいません。
それが道具で解決できることなら、解決できる道具を使うことを後ろめたく感じなくていいのです。なにかに挑戦するとき完璧にやろうとすると、それが気疲れの原因になり、苦手を増徴させます。
学校で習った「家庭科」「裁縫」と言うのは教科書どおり、先生の指示通り、みんなが出来ることを出来なくてはいけない、が当然でしたが自分から望んで学ぶのであれば「自分流お裁縫」でぜんぜん良いのです。
きっとそれが後々の楽しいに繋がってきますから、道具に甘えられる部分は道具に甘えてしまいましょう。
第一関門・糸通し
初心者の第一関門として立ちはだかるのが「針の糸通し」だと思います。糸が針穴を通らないと縫う作業に進まないのに、初手が難しくつまづいてしまい、総じてお裁縫が苦手と感じる、と言う悪循環が発生してしまいます。
前述の通り、糸通しを使っても良いですし、加工針を使うのも苦手解消に最適です。いや、それでもきちんとした手順で針に糸を通したい!それはとても良い向上心です。
まず、なるべく穴の大きめの針を選びます。針が長いほうが比例して大き目の針穴になりますので気持ち長めの針を選ぶのが良いでしょう。通す糸は先端を斜めに切って、先を尖らせます。斜めに切ってと言葉にするのは簡単ですが、糸を意識して斜めに切ろうとすると糸切バサミでへたってしまい難しかったりします。
糸を引っ張って張り詰めてから糸切ハサミを入れるとキレイにとがった先が作れるので、通しやすくなります。あとは手元スタンドなどで糸を見やすくし、深呼吸してから落ち着いて針に糸を通しましょう。
通せたら今日出来るようになったことが1つ増えましたね。道具に触れる時間が長いほど道具にもその作業にも愛着がわくものです。少しずつ少しずつ積み重ねてお裁縫を好きになっていってください。
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